『ノーチャージセミサークルエリア』~バスケの特殊なルール(2024ルール対応)~

※2024年7月21日:「2024 バスケットボール競技規則」に対応

ノーチャージセミサークルエリア(No-charge semi-circle area)とは

バスケット近辺にある半円のサークルを指す。「ノーチャージエリア」「ノーチャージセミサークル」とも呼ばれる。

ノーチャージセミサークル
2021/06/08訂正:サークルの図に誤りがあったため再度訂正。

ペネトレイトするオフェンスプレーヤーがサークル内の空中では、ラインの内側にいるディフェンスと接触してもオフェンスチャージング(正式にはチームコントロールファウル)を取られない。

※ディフェンスの選手の足が「ライン内」もしくは、「ラインに触れている」ときは、ラインの内側にいるとみなされる。

重要

ノーチャージセミサークルエリアの規則適用の条件

  • オフェンスのプレーヤーが空中でボールをコントロールしていること
  • そのオフェンスのプレーヤーがショットあるいはパスをしようとすること
  • そのオフェンスのプレーヤーとの間に触れ合いが生じたディフェンスのプレーヤーの片足あるいは両足が、ノーチャージセミサークルエリア内のフロアあるいはノーチャージセミサークルのラインに触れていること
注意
  • たとえ、ノーチャージセミサークルエリア内であったとしても、オフェンスプレイヤーがジャンプしていない場合(空中にいない場合)やシュートではない場面での接触については、本ルールは適用されないため、オフェンスチャージングをコールされることもある。
  • たとえ、ノーチャージセミサークルエリア内で、オフェンスプレイヤーが、空中でボールをコントロールしていた場合でも、不当に手足を使って押したり、蹴ったりするような安全性を欠くプレイがあった場合はオフェンスチャージングとなる。
  • 「ミニバス」では競技規則に規定はないが、リング下付近はレイアップの着地地点なので、接触による捻挫などの怪我には十分注意が必要。
ルール導入の経緯

オフェンスチャージングを得る目的でリング下付近にディフェンダーが居座ることを防ぎ、着地地点の安全性と判定の公平性を確保する目的で導入されたルール。

ノーチャージセミサークルエリアのルール適用の実例

JBA説明動画

↓FIBAルールの詳しい説明(英語)

公式ルール “2024 バスケットボール競技規則 (公益)日本バスケットボール協会 2024 年4 月1 日施行” より引用

2-5-7 ノーチャージセミサークル

ノーチャージセミサークルのエリアはコート上に描かれ、以下のとおり区切られる:

  • バスケットの中心点から真下にコートまで下りた地点を中心とする外側の縁までが半径1.30mの半円。
  • その半円の端を起点として、エンドラインの内側の端から 1.20m の位置まで伸ばされた長さ0.375m の 2 本の平行なライン。各ラインはエンドラインに垂直で、ラインが半円とつながっている箇所は、バスケットの中心点から真下にコートまで下りた地点からラインの外側の縁までを1.30m とする。

ノーチャージセミサークルエリアは、上記の平行な2本のラインの両端を結ぶ、バックボードの表面を直接真下に投影した仮想のラインを加えて完成する。

ノーチャージセミサークルのラインは、ノーチャージセミサークルエリアの一部である。

33-10 ノーチャージセミサークルエリア

ノーチャージセミサークルエリアは、バスケット近辺でのチャージングやブロッキングの特別な規則の適用のため、指定されたエリアのことをいう。

ノーチャージセミサークルエリアにペネトレイトしてくるプレーにおいて、空中にいるオフェンスのプレーヤーがノーチャージセミサークルエリアにいるディフェンスのプレーヤーと触れ合いを 起こしても、オフェンスのプレーヤーが手、腕、脚、その他の体の部位を不当に使って触れ合いを起こした場合を除き、チームコントロールファウル(旧オフェンスファウル)は宣せられない。

この規則が適用されるのは以下の全ての条件を満たす場合である:

  • オフェンスのプレーヤーが空中でボールをコントロールしていること
  • そのオフェンスのプレーヤーがショットあるいはパスをしようとすること
  • そのオフェンスのプレーヤーとの間に触れ合いが生じたディフェンスのプレーヤーの片足あるいは両足が、ノーチャージセミサークルエリア内のフロアあるいはノーチャージセミサークルのラインに触れていること

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