※2024年7月21日:「2024 バスケットボール競技規則」に対応
ノーチャージセミサークルエリア(No-charge semi-circle area)とは
バスケット近辺にある半円のサークルを指す。「ノーチャージエリア」や「ノーチャージセミサークル」とも呼ばれる。
ペネトレイトするオフェンスプレーヤーがサークル内の空中では、ラインの内側にいるディフェンス※と接触してもオフェンスチャージング(正式にはチームコントロールファウル)を取られない。
※ディフェンスの選手の足が「ライン内」もしくは、「ラインに触れている」ときは、ラインの内側にいるとみなされる。
ルール導入の経緯
オフェンスチャージングを得る目的でリング下付近にディフェンダーが居座ることを防ぎ、着地地点の安全性と判定の公平性を確保する目的で導入されたルール。
ノーチャージセミサークルエリアのルール適用の実例
JBA説明動画
↓FIBAルールの詳しい説明(英語)
公式ルール “2024 バスケットボール競技規則 (公益)日本バスケットボール協会 2024 年4 月1 日施行” より引用
2-5-7 ノーチャージセミサークル
ノーチャージセミサークルのエリアはコート上に描かれ、以下のとおり区切られる:
- バスケットの中心点から真下にコートまで下りた地点を中心とする外側の縁までが半径1.30mの半円。
- その半円の端を起点として、エンドラインの内側の端から 1.20m の位置まで伸ばされた長さ0.375m の 2 本の平行なライン。各ラインはエンドラインに垂直で、ラインが半円とつながっている箇所は、バスケットの中心点から真下にコートまで下りた地点からラインの外側の縁までを1.30m とする。
ノーチャージセミサークルエリアは、上記の平行な2本のラインの両端を結ぶ、バックボードの表面を直接真下に投影した仮想のラインを加えて完成する。
ノーチャージセミサークルのラインは、ノーチャージセミサークルエリアの一部である。
33-10 ノーチャージセミサークルエリア
ノーチャージセミサークルエリアは、バスケット近辺でのチャージングやブロッキングの特別な規則の適用のため、指定されたエリアのことをいう。
ノーチャージセミサークルエリアにペネトレイトしてくるプレーにおいて、空中にいるオフェンスのプレーヤーがノーチャージセミサークルエリアにいるディフェンスのプレーヤーと触れ合いを 起こしても、オフェンスのプレーヤーが手、腕、脚、その他の体の部位を不当に使って触れ合いを起こした場合を除き、チームコントロールファウル(旧オフェンスファウル)は宣せられない。
この規則が適用されるのは以下の全ての条件を満たす場合である:
- オフェンスのプレーヤーが空中でボールをコントロールしていること
- そのオフェンスのプレーヤーがショットあるいはパスをしようとすること
- そのオフェンスのプレーヤーとの間に触れ合いが生じたディフェンスのプレーヤーの片足あるいは両足が、ノーチャージセミサークルエリア内のフロアあるいはノーチャージセミサークルのラインに触れていること