※2022年4月10日:2022年4月施行の新ルールに対応。
ノーチャージセミサークルエリア(No-charge semi-circle area)とは
バスケット近辺にある半円のサークルを指す。「ノーチャージエリア」や「ノーチャージセミサークル」とも呼ばれる。

ペネトレイトするオフェンスプレーヤーがサークル内の空中では、ラインの内側にいるディフェンス※と接触してもオフェンスチャージングを取られない。
※ディフェンスの選手の足が「ライン内」もしくは、「ラインに触れている」ときは、ラインの内側にいるとみなされる。
重要
ノーチャージセミサークルエリアの規則適用の条件
- オフェンスのプレーヤーが空中でボールをコントロールしていること
- そのオフェンスのプレーヤーがショットあるいはパスをしようとすること
- そのオフェンスのプレーヤーとの間に触れ合いが生じたディフェンスのプレーヤーの片足あるいは両足が、ノーチャージセミサークルエリア内のフロアあるいはノーチャージセミサークルのラインに触れていること
注意
- たとえ、ノーチャージセミサークルエリア内であったとしても、オフェンスプレイヤーがジャンプしていない場合(空中にいない場合)やシュートではない場面での接触については、本ルールは適用されないため、オフェンスチャージングをコールされることもある。
- たとえ、ノーチャージセミサークルエリア内で、オフェンスプレイヤーが、空中でボールをコントロールしていた場合でも、不当に手足を使って押したり、蹴ったりするような安全性を欠くプレイがあった場合はオフェンスチャージングとなる。
- 「ミニバス」では競技規則に規定はないが、リング下付近はレイアップの着地地点なので、接触による捻挫などの怪我には十分注意が必要。
ルール導入の経緯
オフェンスチャージングを得る目的でリング下付近にディフェンダーが居座ることを防ぎ、着地地点の安全性と判定の公平性を確保する目的で導入されたルール。
ノーチャージセミサークルエリアのルール適用の実例
JBA説明動画(↓これはオフェンスチャージングのシーン)
JBA説明動画(↓これはディフェンスのブロッキングのシーン)
↓FIBAルールの詳しい説明(英語)
公式ルール “2022 バスケットボール競技規則 (公益)日本バスケットボール協会 2022 年4 月1 日施行” より引用
2-4-7 ノーチャージセミサークル
ノーチャージセミサークルのエリアはコート上に描かれ、以下のとおり区切られる:
- バスケットの中心点から真下にフロアまで下りた地点を中心とする、内側までが半径1.25mの半円
- その半円の端を、エンドラインと垂直でサイドラインと平行に、長さ0.375m、エンドラインの内側の縁から1.20m の位置まで延長したライン
ノーチャージセミサークルエリアは、上記の平行な2本のラインの両端を結ぶ、バックボードの表面を直接真下に投影した仮想のラインを加えて完成する。
ノーチャージセミサークルのラインは、ノーチャージセミサークルエリアの一部である。

33-10 ノーチャージセミサークルエリア
ノーチャージセミサークルエリアは、バスケット近辺でのチャージングやブロッキングの特別な規則の適用のため、指定されたエリアのことをいう。
ノーチャージセミサークルエリアにペネトレイトしてくるプレーにおいて、空中にいるオフェンスのプレーヤーがノーチャージセミサークルエリアにいるディフェンスのプレーヤーと触れ合いを 起こしても、オフェンスのプレーヤーが手、腕、脚、その他の体の部位を不当に使って触れ合いを起こした場合を除き、オフェンスファウルは宣せられない。
この規則が適用されるのは以下の全ての条件を満たす場合である:
- オフェンスのプレーヤーが空中でボールをコントロールしていること
- そのオフェンスのプレーヤーがショットあるいはパスをしようとすること
- そのオフェンスのプレーヤーとの間に触れ合いが生じたディフェンスのプレーヤーの片足あるいは両足が、ノーチャージセミサークルエリア内のフロアあるいはノーチャージセミサークルのラインに触れていること