※2024年4月14日:2024年版「U12 TOマニュアルハンドブック」の確認とリライト、公式リンク追加。「【TOのコミュニケーション術】~TOの技術はコミュニケーションの技術~」へのリンク追加。
ミニバス用のスコアシートを準備する
公式スコアシート(公式戦用)
ミニバス用のJBA公式のスコアシートは、以下から無料でダウンロードできます。
2023年4月現在、最新のミニバス用公式スコアシートは以下になります。
→「関わる・育てる」→「アンダーカテゴリー」→「U12カテゴリー」→「情報コンテンツ」→「U12情報コンテンツ」
→「ミニバスケットボール オフィシャルスコアシート [2019年4月1日改定] PDFファイル」
→「ミニバスケットボール オフィシャルスコアシート [2019年4月1日改定] Excelファイル」
各都道府県の支部協会が管轄している試合や大会で使用する場合は、JBA公式サイトのものと同じだと思いますが、もしかしたら専用スコアシートがあるかもしれないので、念のため各支部のホームページを確認するとよいでしょう。
【無料】オリジナルスコアシート(カップ戦、練習試合用)
ダウンロードできる独自のミニバス用スコアシートを作りました。(編集可能かつ印刷用メンバーシート付)
オリジナルスコアシートの特徴
- ロック無しエクセルファイルがダウンロード可能。個人練習用、自チーム専用など目的に合わせて自由にカスタマイズOK。
- 公式スコアシートのサイズと一致。メンバー表だけで活用することが可能です。
- 名前の自動入力。スコアシートに入力した選手の名前が自動でメンバー表に入るので、少し手間が減ります。
- JBA公式に準拠した記入見本。スラダンのアニメを見ながらスコアシートの書き方を覚えることができます。
New ver.230415:
- U12スコアシート_記入見本 (赤ペン使用、3PT有)追加。
- U12 TO マニュアル ハンドブック「TO をやってみよう︕」(公財)日本バスケットボール協会 TO 委員会への対応。
※ダウンロードデータはカスタマイズ等含めご自由にご使用いただけますが、加工の有無を問わず商用利用は原則禁止します。
ver.220909:
- チーム名のシート間コピーが出来なかった箇所を修正。
ver.220711:
- 記入見本を少し修正。
(コーチの署名はミニバスでは不要なため、見本から削除しました。)
ver.220703:
- 「記入見本」を追加。
(データが重いためダウンロード用PDFは印刷用PDFファイルとは別ファイルにしています。したがって「印刷用PDFファイル」は旧バージョンから更新されていませんのでご了承ください)
ver.220430:
- ファウルシート(アシスタントスコアラー用)を追加。
ver.220409:
- Bチーム用の印刷シート追加。
- Excelバージョンにおいてチーム名入力でスコアシートの薄黄色が消えるように変更
- PDFバージョンでもメンバーシートの作成可能(動作確認はAdobe Acrobat Readerで行いました)
ver.220327:印刷表示の微調整、印刷ズレに関する微調整
ver.220326:リリースバージョン
JBAのTOマニュアルは以下から読むことができます。TOを成功させるために必要なので試合前に読んでおきましょう。
スコアシートを書くことになったらまずやること
スコアシートを書くのは「スコアラー」のしごとです。
スコアラーになったら、まず次のものがそろっていることを確認しましょう。もし足りないものがあったら審判やサポートの大人にできるだけ早くそのことを伝えましょう。
・スコアシート
スコアシートがあっても選手の名前がかかれていなかったら審判やサポートの大人に確認しましょう。
・筆記用具
えんぴつ(または黒や青のボールペンなど)があるかどうかを確認してください。もし足りないものがあったら、審判やサポートの保護者に確認しましょう。
スコアシートを書くときにえんぴつ(または黒や青のボールペンなど)で書くだけでなく、赤えんぴつ(または赤のボールペンなど)も使ってスコアシートを書く方法があります。
中学生以上の試合ではスコアシートは赤と黒を両方使って書くのがふつうなのでぜひ書き方を覚えましょう。
赤えんぴつ(または赤のボールペンなど)が用意されているときは1クォーターと3クォーターを赤で書きます。2クォーターと4クォーターは通常どおり黒または青で書きます。
赤と黒は次の項目で使い分けます。
・ブザー
デジタイマのブザーボタンなど審判に選手交代やタイムアウトを伝えるための道具が必要です。もしブザーが無かったり使い方がわからないときは、審判やサポートの保護者に聞きましょう。
・ポゼッションアロー(やじるし)
デジタイマについていたり、手作りのものであったり色々なものがあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
試合前に書くこと
1.最初に書くこと(わからないときは審判かサポートの大人に聞くこと)
「大会名」:「○○大会」、「○○カップ」、「○○杯」など
「日付」:書きかたの例→「2021年6月27日」
「時間」:書きかたの例→「14:30」
「会場」:「○○体育館」、「○○センター」、「○○アリーナ」など
「Game No.」(ゲームナンバー):大会ごとに書きかたが違うので、確認してから書きましょう。
事前にくばられた「トーナメント表」や「対戦表」をみてそこに書いてある番号を書いたり、「Aコート」、「Bコート」などのコート番号と試合の順番を「A-3」のように書くこともあります。
2.チーム名と選手とコーチの名前を書く
書き方が変わるといっても中学生以上のバスケの書き方に近づくだけなので、この機会に覚えるようにしましょう。
新しい書き方では、赤色を使うことがあります。
赤えんぴつ(または赤のボールペンなど)が用意されているときは1クォーターと3クォーターを赤で書きます。2クォーターと4クォーターは通常どおり黒または青で書きます。
(1)チーム名を書く
左側のベンチにすわっている淡い(薄い)ユニフォームのチームが「チームA」です。間違えないように書いてください。ただし、チーム同士の話合いでユニフォームの色が入れ変わっていることもあるので、注意しましょう。
淡いユニフォームの色の呼び方は「白」のままで良いですが、濃いユニフォームの色はいろんな色があるので、ユニフォームの色に合わせて「青」または「赤」のどちらか近い色のほうを書いておきましょう。
呼び方が長くなってしまう「オレンジ」とか、「緑」とかだったり、呼び方が短くなってしまう「黄」とかは使いません。また、「くろ」も「しろ」とさいごの「ろ」が同じで間違えやすいのであまり使いません。
「白」と「青」または「赤」と呼ぶのがのがふつうですが、迷ったら審判の呼び方に合わせましょう。
(2)選手とコーチの名前を書く
選手の名前は、あらかじめ書いてあるか、もらったメンバーリストを貼り付けることが多いと思います。もし、選手の名前が書いてなかったら、メンバーリストをもらってください。
「Licence no.」(ライセンスナンバー)とは、FIBA(ふぃば)(国際バスケットボール連盟)またはJBA(じぇーびーえー)(日本バスケットボール協会)に登録しているコーチと選手の登録番号です。
すべての試合で必要なわけではありませんが、もし書く必要がある場合は、「Licence no.」(ライセンスナンバー)の下3けた(右から3つの数字)を書きます。
空いている枠は、下の図↓のように、線で消してください。
(3)試合にでる選手を確認する
試合開始前(とクォーター開始前)に、T.O(テーブルオフィシャルズ) 席の前で、審判と一緒に試合に出場選手の背番号を確認してください。
審判が背番号を言ってくれるので、その番号のところに「/」を書いてください。
試合中に書くこと
1.タイムアウトを書く
タイムアウトはそれぞれのクォーターごとに1回ずつ取ることができます。使わなかったところは2本線で消してください。
書き方が変わるといっても中学生以上のバスケの書き方に近づくだけなので、この機会に覚えるようにしましょう。
新しい書き方では、タイムアウトをとったときの「じかん」を書きます。
1クォーター全部で6分のしあいでは、のこり時間が2分35秒のときにタイムアウトがあったら「4」と書きます。
計算方法
(1クォーターのじかん)6(分)−(そのクォーターの残りじかん)2(分35秒)=「4」
6ー2=「4」
2.チームファウルを書く
チームファウルはクォーターごとに数字を「×」で消してください。
使わなかった部分は縦に2重線(||)を書いて空欄を埋めてください。
コーチや現在試合に出ていない選手のテクニカルファウルはチームファウルには入れません。
チームファウルが違うと試合に影響してしまうので、すぐにアシスタントスコアラー(テーブルオフィシャルズ(T.O)のメンバーの中で、個人ファウルの旗を掲げる人)に連絡して、確認してもらいましょう。
3.出場時限を書く
- 各クォーターがはじまる前に、試合がはじまる前にやったのと同じように出場するプレイヤーの枠に「/」を書いてください。
- 途中交代で出場した選手には反対のななめの線「\」を書いてください。
10人以上の選手がいるチームの場合:
“第3クォーターまでに10人以上のプレーヤーが少なくとも1クォーター以上、2クォーターをこえない時間だけはゲームに出場していなければならない。”
8人以上10人未満のチームの場合:
- 第3クォーターまでにすべてのプレーヤーが少なくとも1クォーターはゲームに出場しなければならない。
- やむをえずクォーターの途中で交代があった場合、それまで出場していたプレーヤーも交代して出場したプレーヤーもその1クォーターを出場したものとみなされる。
以下のことに気がついたらすぐに審判に知らせましょう。
- 10人以上の選手がいるチームなのに同じ選手が1クォーターから3クォーターまで連続で出場している
- 10人以上の選手がいるチームなのに3クォーターまでに9人以下しか出場していない
- 全部で8人または9人の選手がいるのに、3クォーターまでに出場していない選手がいる
4.個人ファウルを書く
【ファウルをあらわす記号の種類】
「P」:パーソナルファウル
「T」:テクニカルファウル
「U」:アンスポーツマンライクファウル
- フリースローがある「P」(パーソナルファウル)には、右側に「’」を書きます。
- 「P」(パーソナルファウル)、「T」(テクニカルファウル)、「U」(アンスポーツマンライクファウル)の記号の右側にそのときのクォーターの数字を書きます。
- 最終的に使用しなかった枠(わく)に黒で横線を書いてください(名前が書いてある枠のみ)。
書き方が変わるといっても中学生以上のバスケの書き方に近づくだけなので、この機会に覚えるようにしましょう。
新しい書き方では、クォーターの数字を書かずにその場所にはフリースローの数を書きます。(「P」とか「U」とかのアルファベットの記号は変わりません)
- フリースローが1本のときは、「P1」
- フリースローが2本のときは、「P2」
- フリースローが無いときは、「P」
5.コーチやベンチのファウルを書く
「C」:コーチ自身のテクニカルファウル
「B」:コーチ自身以外のファウルを「コーチ」欄へ書くときの記号(ベンチメンバーのテクニカルファウル)
「D」:コーチおよびA.コーチのディスクォリファイングファウル
「M」:マンツーマンペナルティー
- 最終的に使用しなかった枠(わく)に黒で横線を書いてください(名前が書いてある枠のみ)。
- コーチが失格・退場になったときは、「GD」(Game Disqualification の略)と書きます。
- ファイティングが起きたときはチームベンチエリアを離れたことによるディスクォリファイングファウル「D」を書いて、残りのすべての枠に「F」(ファイティング)を書きます。
3 回目のマンツーマンペナルティを受けた場合、コーチは失格・退場「GD」となります。マンツーマンペナルティ「M」は、チームファウルに数えません。
6.ランニングスコアを書く
- フィールドゴールは「/」、フリースローは「●」を得点合計数の上に書きます。
- 得点した選手の番号を書きます。
- 各クォーター最後の得点を「○」でかこみ、太い横線で区切りを書きます。
- ランニングスコア欄の第4クォーター、OTの最後の得点を「○」でかこみ、二本の横線を書いてください。下の空欄は斜線「\」を書きます。
- 3 ポイントが認められる試合のときは、スリーポイントシュートを決めた選手の番号を「○」で囲みます。
間違えて自分のチームのゴールに得点してしまっても点数は入ります。そのときは背番号を書くところに「▲」を書いてください。
あせってしまって、わからないまま直してしまったり、試合中なのに試合を見ずにまわりの人と相談を始めたりしてはいけません。(まわりの人に違うかもしれないことを伝えるだけならOKです。)
- まず落ち着いて「わからないところ」や「不安なところ」にしるしをつけてください。
- そして、そのまま今の試合に集中して、書くことを続けてください。
- ハーフタイムなど試合が止まったところでブザーを鳴らして審判に相談してください。
- 審判の指示にしたがって、それぞれのチームが書いているスコアシートと比較するなどして、正しいスコアに修正します。
書き方が変わるといっても中学生以上のバスケの書き方に近づくだけなので、この機会に覚えるようにしましょう。
新しい書き方では、スリーポイントシュートの得点を記録できるようになりました。
選手の背番号を「〇」で囲うことでスリーポイントシュートを記録することができます。
※ただし、スリーポイントシュートが採用されている試合しか認められていないので、普通の試合のときに勝手に3点入れたりはしないでください。
7.各クォーターごとの得点を書く
各クォーターごとの得点を書いてください。
OT(オーバータイム)が2回以上続く場合は、OTの合計得点を書きます。
前半が終わったら確認すること
2クォーターが終わったら(前半が終わったら)、両チームのベンチでつけていたスコアシートと照らし合わせます。
- スコアラーのスコアシートと両チームが付けているスコアシートを見比べて個人ファウルの数が合っているかどうかを確認します。
- スコアラーのスコアシートと両チームが付けているスコアシート、それから得点盤に表示されている得点がすべて同じかどうかを確認します。
- ポゼッションアローを確認して、後半どちらのチームのスローインから始まるかを伝えることでトラブルがおこることを防ぐことができます。
試合後に書くこと
1.最終スコアを書く
「最終スコア」、「勝者チーム」、「試合終了時間」(24時間制)を書きます。
2.最終手続きをする
- ランニングスコアの空欄に「\」、ファウルの空欄に横線「─」を書いて、その他書き忘れが無いかを確認してください。
- 書き忘れが無ければ、テーブルオフィシャルズ(T.O)および審判員にサインをもらってください。
スコアシートの記入見本
ご要望があったため作成しました。
(JBA公式のスコアシートではなく、当サイトオリジナルスコアシートの見本です)
スラムダンクのインターハイ県予選の最終戦「湘北対陵南」のアニメを見ながらスコアをつけました。
ただし、実際のミニバスとはルールが大きく違うことやアニメでは表現されていない得点やファウルシーンがあるため、アニメの内容を完全に再現したものにはなっていませんので、ご了承ください。
<対象エピソード一覧(アマプラ動画へのリンク)>