『ディスクォリファイングファウル』~バスケの珍しいファウル~

※2021年新ルール対応(2021年4月9日更新)

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ディスクォリファイングファウルとは

ディスクォリファイングファウルの審判ジェスチャー

悪質でスポーツマンシップに反する行為に対するファウルのこと。

具体的には、暴力行為や破壊行為、攻撃的な抗議や暴言、さらにアンスポーツマンライクファイルを超えるようなコンタクト(触れ合い)も対象となり得る。当人は失格・退場となり、相手にはフリースロー(2本)とその後のスローインが与えられる。

また、乱闘などの「ファイティング」を伴うケースでは、参加したベンチメンバーやスタッフについても失格・退場となる。

※アンスポーツマンライクファウルを超えるコンタクトとは
  1. 通常のバスケットボールのプレーから逸脱して暴⼒⾏為と判断できるもの、または⼤きな怪我につながる危険なコンタクト。
  2. ⾸から上、顔⾯・頭へ肘を使った過度に危険、または悪質なコンタクト。
  3. 空中にいるオフェンスプレーヤーに対して過度に危険、または悪質なコンタクト。

ディフクォリファイングにあたる行為

JBA プレーコーリング・ガイドライン(20210301)”より抜粋

(1)UF (アンスポーツマンファウル)から DQ(ディスクォリファイングファウル) へのアップグレード対象

※C1(正当なバスケットプレーと認められない︓肘を使ったプレー)および C2(エクセシブコンタクト、ハードコンタクト)が対象

  1. 通常のバスケットボールのプレーから逸脱して暴⼒⾏為と判断できるもの、または⼤きな怪我につながる危険な接触に関してはDQ の対象とする
  2. ⾸から上、顔⾯・頭へ肘を使った過度に危険、または悪質なコンタクト
  3. 空中にいるオフェンスプレーヤーに対して過度に危険、または悪質なコンタクト

※空中にいるプレーヤーに対してディフェンスせずに、激しくコンタクトすることを⽬的におこすファウルなど

(2)著しくゲームを尊重するべきことに反する⾏為

  1. 審判に対して、異論を唱えるために⾝体接触を起こすことや、ボール等を強く投げつける⾏為などは DQ の対象とする
  2. 観客および観客席に対して、直接ボールや⾝に着けているもの、その他のものを⼒強く投げ込む⾏為などは DQ の対象とする
  3. その他、著しくスポーツマンシップの精神から逸脱している⾏為と判断したもの
  4. ⾃チームに対しての暴⼒⾏為

ファイティングとは

乱闘などが起こった場合または、起こりそうな場合、ベンチメンバーやスタッフがベンチエリアから出る行為のこと、またはその行為に伴うファウルの呼称。

ベンチエリアから出た場合、「ファイティング」として当人は失格・退場となり、ヘッドコーチへのテクニカルファール[B]が記録される。

ただし、ヘッドコーチとファーストアシスタントコーチに限り、乱闘などを止める目的であれば、ベンチエリアから出ることを認められる。

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ディスクォリファイングファウルの動画

【プレーコーリング・ガイドライン】ディスクォリファイングファウル(暴力行為)
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公式ルール “2021 バスケットボール競技規則 (公益)日本バスケットボール協会” より引用

第38 条 ディスクォリファイングファウル (DQ:Disqualifying foul)

38-1   定義

38-1-1 ディスクォリファイングファウルとは、プレーヤー、交代要員、ヘッドコーチ、アシスタントコーチ、5 個のファウルを宣せられたチームメンバー、チーム関係者によって行われる、特に悪質でスポーツマンシップに反する行為に対するファウルのことをいう。

38-1-2 ヘッドコーチにディスクォリファイングファウルが記録された場合は、スコアシートに記入されているファーストアシスタントコーチがヘッドコーチの役目を引き継ぐ。ファーストアシスタントコーチがスコアシートに記入されていない場合は、スコアシートに示されたキャプテン(CAP)がヘッドコーチの役目を引き継ぐ。

38-2  暴力行為

38-2-1 ゲーム中に、スポーツマンシップとフェアプレーの精神に反する暴力行為が起きたときは、審判または必要に応じて警備担当者により、暴力行為を速やかにやめさせなければならない。

38-2-2 コート上もしくはその付近で、プレーヤーによる暴力行為が発生した場合は、審判は速やかにそれを止めさせる。

38-2-3 審判やテーブルオフィシャルズあるいは相手チームに対し、暴行を加えたプレーヤー、交代要員、コーチ、アシスタントコーチ、5個のファウルを宣せられたチームメンバー、チーム関係者は、速やかに失格・退場させられる。クルーチーフは、その事象を大会主催者に報告しなければならない。

38-2-4 審判が許可をしたときのみ警備担当者はコートに入る。しかし、観客が明らかな暴力的な意図をもってコートに侵入する場合は、チームや審判、テーブルオフィシャルズを守るために、警備担
当者は速やかにコートに入らなければならない。

38-2-5 コートやコートの周囲、出入口、通路、更衣室(ロッカールーム)などの全てのエリアは、大会主催者の管理下にある。

38-2-6 プレーヤー、チームベンチに座ることを許可された者による用具・器具を破損するおそれのある行為は、絶対に許してはならない。
このような行為があったときには、審判はそのチームのヘッドコーチにそのような行為をやめさせるように警告をする。
その行為が繰り返された場合には、速やかにテクニカルファウルまたはさらにディスクォリファイングファウルを宣さなければならない。

38-3   罰則

38-3-1 ファウルをした当該者に1個のディスクォリファイングファウルが記録される。

38-3-2 規則により失格・退場処分を受けた当該者は、ゲームが終わるまで自チームの更衣室(ロッカールーム)にいるか、コートのある建物から立ち去るかしなければならない。

38-3-3 フリースローが以下のとおり与えられる:

  • 体の触れ合いをともなわないディスクォリファイングファウルが宣せられた場合のフリースローシューターは、ヘッドコーチが指定する
補 足

この場合のフリースローシューターはチームメンバーの中から選ばれる。

  • 体の触れ合いをともなうディスクォリファイングファウルが宣せられた場合は、ファウルをされたプレーヤーがフリースローシューターになる

フリースローの後:

  • そのチームのフロントコートのスローインラインからのスローインで再開する
  • 第1クォーターを始める場合は、センターサークルでのジャンプボールになる

38-3-4 与えられるフリースローの数は以下のとおりである:

  • 体の触れ合いをともなわないファウル:2本のフリースロー
  • ショットの動作(アクトオブシューティング)中ではないプレーヤーがファウルをされたとき:2本のフリースロー
  • ショットの動作(アクトオブシューティング)中のプレーヤーがファウルをされ、そのショットが成功したとき:得点が認められ、さらに1本のフリースロー
  • ショットの動作(アクトオブシューティング)中のプレーヤーがファウルをされ、そのショットが不成功だったとき:2本または3本のフリースロー
  • ヘッドコーチが失格退場になるファウル:2本のフリースロー
  • ファーストアシスタントコーチ、交代要員、5個のファウルを宣せられたチームメンバー、チーム関係者が失格退場になるファウル、このファウルはヘッドコーチのテクニカルファウルとして記録される:2本のフリースロー

さらに、ファーストアシスタントコーチ、交代要員、5個のファウルを宣せられたチームメンバー、チーム関係者がチームベンチエリアを離れ、積極的にファイティングに参加した場合:

−ファーストアシスタントコーチ、交代要員、5個のファウルを宣せられたチームメンバーに対する1回のディスクォリファイングファウルごとに:2本のフリースロー
全てのディスクォリファイングファウルはそれぞれの違反者に対して記録される。

−チーム関係者に対する1 回のディスクォリファイングファウルごとに:2 本のフリースロー
全てのディスクォリファイングファウルはヘッドコーチに対して記録される。
相手チームと罰則が等しく相殺されない限り、全ての罰則に含まれるフリースローは行われる。

第39 条 ファイティング (Fighting)

39-1  定義

ファイティングとは、プレーヤー、交代要員、ヘッドコーチ、アシスタントコーチ、5個のファウルを宣せられたチームメンバーやチーム関係者の間で発生する暴力行為のことをいう。

この規定は、コート上やコートの周囲でファイティングが起こったときや起こりそうなときに、チームベンチエリアから出た交代要員、ヘッドコーチ、アシスタントコーチ、5個のファウルを宣せられたチームメンバーやチーム関係者に適用される。

39-2   ルール

39-2-1 ファイティングが起こったときや起こりそうなときに、チームベンチエリアを離れた交代要員、5個のファウルを宣せられたチームメンバー、チーム関係者は失格・退場になる。

39-2-2 ヘッドコーチとファーストアシスタントコーチだけは、審判に協力して争いを止めるためであれば、ファイティングが起こったときや起こりそうなときでもチームベンチエリアから出てもよい。この場合は、ヘッドコーチ、ファーストアシスタントコーチは失格・退場にはならない。

39-2-3 ヘッドコーチやファーストアシスタントコーチがチームベンチエリアから出てコートに入ったのに争いを止めようとしなかったときは、失格・退場になる。

39-3  罰則

39-3-1 チームベンチエリアを離れ失格・退場になった人数にかかわらず、罰則はそのチームのヘッドコーチに1個のテクニカルファウル「B」が記録される。

39-3-2 両チームの者がファイティングの規定によって失格・退場になり、他に適用されるファウルの罰則がない場合は、以下の方法でゲームを再開する。

ファイティングによりゲームクロックが止まったのとほとんど同時に:

  • フィールドゴールや最後のフリースローが成功してどちらかのチームに得点が認められた場合は、得点をされたチームがエンドラインの任意の位置のアウトオブバウンズからスローインをしてゲームを再開する
  • 一方のチームがボールをコントロールしていた、もしくはボールを与えられることになっていた場合は、そのチームの暴力行為が始まったときにボールがあった場所に最も近い位置からのスローインでゲームを再開する。
  • どちらのチームもボールをコントロールしていなかったかボールを与えられることになっていなかった場合は、ジャンプボールシチュエーションになる

39-3-3 ファイティングの規定によるディスクォリファイングファウルは、チームファウルに数えない。

39-3-4 ファイティングが起こったときや起こりそうなときに、コート上にいたプレーヤーのファウルに対する罰則は全て有効であり、第42 条「特別な処置をする場合」に則り処置される。

39-3-5 ファイティングが起こったときや起こりそうなときに、ファーストアシスタントコーチ、交代要員、5個のファウルを宣せられたチームメンバーやチーム関係者の失格退場に対するファウルの罰則は全て有効であり、38-3-4の6項目に則り処置される。

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