負け試合の後、「反省しろ」とか、「言い訳をするな」と子供にはよく叱ってしまいますが、あまり良くないかもしれないと思った、という保護者向けの話です。
反省か言い訳か
子供の試合後の発言が「反省」なのか、「言い訳」なのか。この判断って非常に難しいと思いませんか?
我が家では、試合に負けた後、「反省を促す」意味で負けた理由を必ず聞いていました。
①試合後、子供になんで負けたのかを聞いてみると。
その時は、責任を感じていたようで、悔しがって、泣きながら、「今日はシュートが入らなかった。」
と言っていました。
②また、別の試合後、なんで負けたのかを聞いてみると。
その時は、あまり責任を感じておらず、負けて当然の相手だったことから、質問をおざなりに、ゲームをしながら、「今日はシュートが入らなかった。」と言っていました。
③さらに別の試合後、ちょっと怒りながら、同じことを聞くと、
おどおどしながら、「今日はシュートが入らなかった。」と言っていました。
お分かりでしょうか。
同じことを言っているに、①は反省に聞こえるが、②と③は言い訳に聞こえるのです。
反省は態度で示せ、とはよく言ったもので、態度が伴わなければ言い訳に聞こえてしまうというわけです。
私(保護者)の反省と気づき
我が家では、それを理解してもらわなけばいけないと思い、ちゃんと反省できるように態度について指導することを何度も繰り返ししていました。
そういう指導の方法は、自分が子供の頃の親の姿であったり、仕事でミスしたときのやり方の投影であったり、自分の経験に基づいているのですが、同じ失敗を子供が繰り返えしてしまうことを、あらかじめ防ぐために、全力で失敗を反省することを促し、成功へと導くことを目指しており、しつけのつもりでした。
しかし、どうやら逆効果だったかも知れないと、最近ある本に出会って気づかされましたので紹介します。
負け試合後の「反省」と「言い訳」の違いとは
この本によると、子供にとっての「反省」は偽りの感情であることが多く、「言い訳」こそが本音の感情ということのようです。
保護者としては、正論によって「言い訳」のようなネガティブ感情を抑え込むのではなく、「むしろ言い訳を聞く」、「反省は促さない」という態度が良いと感じました。
むしろネガティブな感情こそが、心の健康のためには、外に吐き出さなければならない感情なのだということでしょう。
今思うと、私の場合、「言い訳」は良くないという思いが強かったため、本音で向き合おうと「言い訳」する子供を何度も強く否定してしまっていました。
もっと早くこの本に出会いたかったと思っています。子供と向き合うのは、難しいですね。
まとめ
つまり、「反省」することは良いことで、「言い訳」することは悪いことなのは確かにそうかもしれないが、親として、保護者として、心の成長を考えて子供と向き合うときに注意すべきことは、「反省」=「強制しない」、「言い訳」=「否定せず聞く」なのかもしれません。