※2024年4月21日:「ショットクロック操作のときに気を付けること-」に注記を追加。(スローインでゲームを再開するときはプレーヤーに触れた瞬間にクロックスタート)
※2024年4月6日:各クォーターのカウントダウンとショットクロックのカウントダウンは担当が逆だったので、誤記訂正。(下記が正解です)
- ショットクロックのカウントダウン→タイマーの仕事
- 各クォーターのカウントダウン→ショットクロックオペレーターの仕事
ボールポゼッションを得たオフェンス側のチームが24秒以内にシュートをすることができなければバイオレーションとなる。(ショットクロックバイオレーション)
※ミニバスでは従来30秒ルールでしたが、2019年から24秒ルールに変更(ただし、14秒リセットのルールはフロントコート、バックコートの概念の無いため、一部一般ルールと異なります。)
「ミニバス」では「2019 年度 U12 カテゴリー新ルール変更点 20190401」において、30秒から24秒に変更された。
以下「2019 年度 U12 カテゴリー新ルール変更点 20190401」より抜粋引用
14.ショットクロック(ミニバス競技規則 第 12 条、第 37 条)
【変更理由】 ショットの機会と 1 対 1 の攻防を増やし、よりスピーディーなゲーム展開とするた
め。
【新ルール】 ショットクロックの変更を適用し、24 秒ルール/14 秒リセットを導入する。
JBA 競技規則第 29 条および第 50 条を準用する。
ただし、14 秒リセットはオフェンスリバウンド(チームリバウンドを含む)のみとする。
ボールがバックボードとリングの間に挟まった場合は 24 秒または 14 秒のリセットとする。
テーブルオフィシャルズ(T.O)でショットクロックオペレーター(24秒計)を担当するときに覚えておきたいこと
テーブルオフィシャルズ(T.O)でショットクロックオペレーター(24秒計)を担当する際、ルールが複雑なのでしっかり覚えよう。
●基本的にポゼッションが変わったら
●基本的に以下の場面で
- 「オフェンスリバウンドを取ったとき」←<覚えておこう>ミニバスの14秒リセットの場面は実質これだけ
- 「ショットクロックが14秒以下でディフェンスがファールしたとき」
- 「バックコートでオフェンス側がボールを外に出したとき」
●基本的にディフェンス側がボールを外に出したときは
○「ミニバス」では、残り10秒~5秒の間、黄旗を振り、残り5秒~0秒の間、赤旗を振る。
24秒以内にシュートが手から離れていた場合、シュートが決まれば得点は認められますが、リングに当たらなかった場合はショットクロックバイオレーションとなる。また、そのシュートが入らずに、リングに当たった場合、オフェンス側がリバウンドを取ったら、ショットクロックが14秒にリセットされます。
場面ごとのショットクロックの操作まとめ
わかりやすいようにオフェンス側とディフェンス側のプレーに関する操作を色分けしています。
- オフェンス側のプレーに関する操作:赤色
- ディフェンス側のプレーに関する操作:青色
- その他のプレーに関する操作:緑色
シュートがリングに当たった場面
オフェンス側がリバウンドを取った | [14秒リセット] |
ディフェンス側がリバウンドを取った | [24秒リセット] |
アウトオブバウンズの場面
フロントコートでオフェンス側がボールを外に出した | [24秒リセット] |
バックコートでオフェンス側がボールを外に出した | [14秒リセット] |
ディフェンス側がボールを外に出した | [ 継 続 ] |
ファウルの場面
オフェンス側がフロントコートでファウルした | [24秒リセット] |
オフェンス側がバックコートでファウルした | [14秒リセット] |
ディフェンス側がフロントコートでファウルした (13秒以下) | [14秒リセット] |
ディフェンス側がフロントコートでファウルした (14秒以上) | [ 継 続 ] |
ディフェンス側がバックコートでファウルした | [24秒リセット] |
アンスポーツマンライクファウル、 ディスクォリファイングファウル | [14秒リセット] |
ヘルドボールの場面
オフェンス側がフロントコートでポゼッションを得た場合 (13秒以下) | [14秒リセット] |
オフェンス側がフロントコートでポゼッションを得た場合 (14秒以上) | [ 継 続 ] |
ディフェンス側にポゼッションが変わり、 フロントコートからスローインの場合 | [14秒リセット] |
ディフェンス側にポゼッションが変わり、 バックコートからスローインの場合 | [24秒リセット] |
テクニカルファウルの場面
オフェンス側がテクニカルファウルした | [ 継 続 ] |
ディフェンス側がフロントコートでテクニカルファウルした (13秒以下) | [14秒リセット] |
ディフェンス側がフロントコートでテクニカルファウルした (14秒以上) | [ 継 続 ] |
ディフェンス側がバックコートでテクニカルファウルした | [24秒リセット] |
第4クォーター、オバータイムのゲームクロックが2分以下でのタイムアウトの場面
4クォーターやOT(オーバータイム)の最後の2分でバックコートからのスローインを得た場合、タイムアウト後のスローインの場所を選ぶことができます。
・フロントコートからのスローインを選んだ場合:[14秒リセット]
・バックコートからのスローインを選んだ場合:[24秒リセット]
アウトオブバウンズでスローインを得て、 バックコートから再開する場合 | [ 継 続 ] |
アウトオブバウンズでスローインを得て、 フロントコートから再開する場合(13秒以下) | [ 継 続 ] |
アウトオブバウンズでスローインを得て、 フロントコートから再開する場合(14秒以上) | [14秒リセット] |
ファウルやバイオレーション(アウトオブバウンズ以外)で スローインを得て、バックコートから再開する場合 | [24秒リセット] |
ファウルやバイオレーション(アウトオブバウンズ以外)で スローインを得て、フロントコートから再開する場合 | [14秒リセット] |
得点を決められた後にタイムアウトをとって、 バックコートから再開する場合 | [24秒リセット] |
得点を決められた後にタイムアウトをとって、 フロントコートから再開する場合 | [14秒リセット] |
ショットクロックに関する審判ジェスチャー
ショットクロックバイオレーションのシグナル
ショットクロックのリセットのシグナル
ショットクロックオペレーターのコミュニケーション
ゲーム開始時
スタート。白コントロールしました。
白コントロール OK。アローを赤に向
けます。
アロー赤、OK です。
スタート・ストップ・リセット
(ショットクロックをスタートするとき)
スタート。
(ショットクロックをストップするとき)
ストップ。
(24秒リセットするとき)
24秒リセット。
(14秒リセットするとき)
14秒。
OK。
・ゲームクロックがスタート/ストップするときは、次の2つの場面を除いて、ショットクロックも同時にスタート/ストップする。
(1)ジャンプボール後のスタート(ゲームクロックはタップの瞬間。ショットクロックはコントロール成立の瞬間)
(2)最後のフリースローのショットが不成功でリングに当たった後のスタート(ゲーム・クロックはプレーヤーがボールに触れた瞬間。ショットクロックはコントロール成立の瞬間)
・タイマーとショットクロックオペレーターは、2人の「スタート」「ストップ」のコールが同時になるように、操作の精度を高めることが大切である。TOマニュアル簡易版より引用
スローインでゲームを再開するとき
(リセットのとき)
24 秒リセットです。
(継続のとき)
8 秒継続です。
OK です。
ショットクロックのカウントダウン※
※ただしミニバスは赤・黄のフラッグをショットクロックオペレーターが担当するので対象外
(残り14になったら)
14 秒。
OK。
(残り5秒になったら)
5, 4, 3,2, 1。
各クォーター終了のカウントダウン
(残り10秒になったら)
10, 9, ・・・, 3, 2, 1。
各 Q、OT の終わり間際で、ゲームクロックのカウントダウンと重なる場合は、タイマーが「各自でカウントダウンを行う」ことを宣言したあと、SCオペレーター自身がカウントダウンを行う。
TOマニュアル簡易版より引用
シュートを打ったとき
(シュートがリングに当たったとき)
当たった。
(シュートが入ったとき)
入った。
コービー・ブライアント追悼の動画
コービー・ブライアントの背番号8番と24番にちなんで追悼の意を示すため、意図的に犯したバイオレーションの動画
24秒ルール(ショットクロック)に関する公式ルール
”2022 バスケットボール競技規則 (公益)日本バスケットボール協会 2022 年4 月1 日施行“ より引用
第29 条 24 秒ルール (24 seconds)
29-1 ルール
29-1-1 以下の状況において:
- コート上でプレーヤーがライブのボールをコントロールするとき
- スローインのときは、コート上のプレーヤーがスローインされたボールに正当に触れ、スローインしたチームのプレーヤーがそのボールをコントロールしたときそのチームは24 秒以内にショットをしなくてはならない。
24 秒以内にショットをしたとみなされるためには、以下の2つのことが満たされなければならない:
- ショットクロックのブザーが鳴る前に、ボールがプレーヤーの手から離れていること
- ボールがそのプレーヤーの手から離れたあと、リングに触れるかバスケットに入ること
29-1-2 24 秒の制限の終了間際にショットがなされ、そのボールが空中にある間にショットクロックのブザーが鳴った場合:
- ボールがバスケットに入った場合、バイオレーションにはならない。ブザーは無視され得点は認められる
- ボールがリングに触れるがバスケットに入らなかった場合、バイオレーションにはならない。ブザーは無視されゲームは続行される
- ボールがリングに当たらなかった場合、バイオレーションになる。しかし相手チームが速やかかつ明らかにボールをコントロールした場合、ブザーは無視されゲームは続行される
バックボードの外枠上部が黄色く点灯するように備えられている場合は、ショットクロックのブザーよりもその点灯を優先する。
ゴールテンディングとインタフェアレンスに関する規定は全て適用される。
29-2 手順
29-2-1 審判が次の理由でゲームを止めたときは、ショットクロックをリセットする:
- ボールをコントロールしていないチームのファウルあるいはバイオレーションの場合(ボールがアウトオブバウンズになる場合は除く)
- ボールをコントロールしていないチームに原因がありゲームを止めた場合
- どちらのチームにも関係のない正当な理由でゲームを止めた場合
これらの場合、ボールのポゼッションはボールをその前にコントロールしていたチームに与えられる。
そのチームのスローインが以下の場所で行われる場合:
- バックコートの場合、ショットクロックは24 秒にリセットされる
- フロントコートの場合、ショットクロックは以下のとおりリセットされる:
−ゲームが止められたときにショットクロックが14 秒以上であった場合、ショットクロックはリセットされず、止められたときに残っていた秒数から継続される
−ゲームが止められたときにショットクロックが13 秒以下であった場合、ショットクロックは14 秒にリセットされる
ただし、ゲームがどちらのチームにも関係のない理由で審判によって止められたとき、ショットクロックをリセットすることが相手チームに不利な状況をつくってしまうと審判が判断した場合は、ショットクロックは止められた時点の秒数から継続される。
29-2-2 審判が、ボールをコントロールしているチームのファウルやバイオレーション(ボールがアウトオブバウンズになった場合も含む)でゲームを止め、スローインが相手チームに与えられる度に、ショットクロックはリセットされる。
オルタネイティングポゼッションにより新たなオフェンスにスローインのボールが与えられる場合も、ショットクロックはリセットされる。
そのチームのスローインが以下の場所で行われる場合:
- バックコートの場合、ショットクロックは24 秒にリセットされる
- フロントコートの場合、ショットクロックは14 秒にリセットされる
29-2-3 ボールをコントロールしているチームにテクニカルファウルが宣せられたとき、ゲームはテクニカルファウルが宣せられたときにボールがあった場所に最も近いアウトオブバウンズからスローインで再開される。ショットクロックはリセットされることなく、継続される。
29-2-4 第4クォーター、オーバータイムでゲームクロックが2:00 あるいはそれ以下を表示しているとき、バックコートからスローインを与えられることになっているチームに認められたタイムアウトの後で、そのチームのコーチは、フロントコートのスローインラインからのスローインでゲームを再開するか、バックコートのゲームが止められた場所に最も近いアウトオブバウンズからのスローインでゲームを再開するかを選択することができる。
タイムアウトのあと、スローインは以下のとおり行われる:
- ボールがアウトオブバウンズになった結果、そのチームのスローインが:
−バックコートの場合、ショットクロックは継続される
−フロントコートの場合、ショットクロックが13 秒以下の場合は継続される。ショットクロックが14秒以上の場合は14 秒にリセットされる
- ファウルやバイオレーション(ボールがアウトオブバウンズになった場合は含まない)の結果、そのチームのスローインが:
−バックコートの場合、ショットクロックは24 秒にリセットされる
−フロントコートの場合、ショットクロックは14 秒にリセットされる
- ボールを新たにコントロールしたチームがタイムアウトを取り、そのチームのスローインが:
−バックコートの場合、ショットクロックは24 秒にリセットされる
−フロントコートの場合、ショットクロックは14 秒にリセットされる
29-2-5 アンスポーツマンライクファウルあるいはディスクォリファイングファウルに含まれる罰則で、スローインがフロントコートのスローインラインから行われるとき、ショットクロックは14 秒にリセットされる。
29-2-6 ボールが相手チームのバスケットのリングに触れたとき、ショットクロックは以下のとおりにリセットされる:
- 相手チームがボ―ルをコントロールした場合は、24 秒
- ボールがリングに触れる前にボールをコントロールしていたチームと同じチームがボールをコントロールした場合は、14 秒
29-2-7 一方のチームがボールをコントロールしているとき、あるいはどちらのチームもボールのコントロールを得ていないときに、ショットクロックのブザーが誤って鳴った場合、ブザーは無視されゲームは続行される。
ただし、ボールをコントロールしていたチームが不利な状況になると審判が判断した場合、ゲームを止め、ショットクロックを訂正し、ボールのポゼッションはそのチームに与えられる。