【ルーズボールの奪い方】~ハッスルプレーでチームを勝利へと導こう~

※2022年3月6日:動画を追加NBA Best "Scramble For The Ball" Moments

ルーズボール【loose ball】とは

両チームの誰もが保持していないボールのこと。(同:こぼれ球)

バスケットの試合では、どちらかのチームがボールをコントロールしている場面がほとんどですが、シュートが決まっとき以外で攻守の切り替えの場面(リバウンドやスチールなど)では、「ルーズボール」が発生します。

「ルーズボール」が発生する場面
  • シュートを外したとき(リバウンドのとき)
  • シュートをブロックしたとき
  • ドリブルミスが発生したとき
  • パスミスが発生したとき
  • 相手にはじかれてコントロールを失ったとき

ルーズボールの大切さ

ルーズボールは大切だと言われていますが、なぜ大切なのでしょうか。その理由を考えてみます。

ルーズボールが大切な理由とは

1.チームの雰囲気が良くなるから(ゲームの流れを引き寄せるから)

桜木花道のように、ボールに飛び込んでコートの外に出そうなボールをマイボールにするようなハッスルプレーはチームの雰囲気を盛り上げて、ゲームの流れを引き寄せます。

2.ボールポゼッションを得られるから(攻撃する権利を得られるから)

バスケットはスポーツの中でも特に得点が多く入るスポーツです。攻撃側が圧倒的に有利なスポーツと言えます。

つまり攻撃回数が多いチームが勝利する確率が高くなるわけですが、その攻撃回数を決める重要な要素が、攻守の切り替わりの場面での「ルーズボール」の獲得です。

「ディフェンスの成功」=「ルーズボールが発生する」

ディフェンスが上手くいって、相手のミスを誘ったり、シュートを外させたりしたとしても、そのあとに発生する「ルーズボール」を獲得できなければ、攻守は切り替わりません。

攻守が切り替わらなければ、せっかくのディフェンス成功もチームの勝利に結びつかないものになってしまいます。

ルーズボールが得意な有名選手
  • デニス・ロッドマン(元NBA)
  • 渡邊雄太(NBA)
  • 藤井祐眞(Bリーグ)

ルーズボールに強くなるメリット

もっと掘り下げて考えてみると、「ルーズボール」に強くなると様々なメリットがあります。

リバウンドはルーズボールに含まれるので、リバウンドに強くなります。ボックスアウトやリバウンド時の身体の使い方もルーズボールのそれと同じです。

また、あきらかに相手がミスしたボールだけでなく、わずかにコントロールを失っただけのほんの小さなミスを咎めてマイボールにすることができます。

つまりスティールの上手い選手になることができます。突き詰めればスティールも「ルーズボール」の延長線上です。

ルーズボールの取り方

一番大切なのことは、「相手より先にボールに触る」こと

  1. 相手より先に反応する(執着心・集中力・反応速度・予測力・勇気)
  2. 相手をボールから遠ざける(体や腕などをボールとの間に入れる)
  3. 相手を騙す(相手の視野の外から奪う・取りに行かないフリをする)

まずは、何としてでも相手より先にボールに触ることが大切ですが、上記のとおりルーズボールを獲得するために必要な技術は特別な技術というわけではないので、相手より秀でるには、相当な練習や経験が必要になります。

怪我に注意

空中のボールに飛びつくときは着地のしかたに注意すること

  • 手や顔から落ちることが無いように
  • 足や腕に無理な負荷がかからないように

地面のボールに飛びつくときは、なるべく低く飛びつくこと

  • 手や顔から落ちることが無いように
  • 特に頭が相手とぶつからないように

次に大切なのは「球際に強くなる」こと

相手より先にボールに触っただけではマイボールにすることはできません。せっかくコートの外に出そうなボールに飛び込んでボールに触っても、リバウンドで相手よりも指先分早くボールをタップできたとしても、最終的にボールをマイボールにする技術が無ければ、「ルーズボールを奪った」とは言えません。

「球際に強くなる」とは

「ハンドリング能力」+「体の使い方」+「諦めない気持ち」

  • ハンドリング能力を普段から高めておくことで、指先や手でボールを扱う能力の差が際どい場面でものを言います。
  • ボールへの飛び込み方であったり、体の柔軟性であったり、体幹の強さであったり、これらのフィジカルな能力を高めることで、相手を押しのけて、味方あるいは、自分がボールを獲得する可能性を高めます。
  • たとえ相手より不利な場所にいたとしても、ボールを獲得したい気持ちの強い選手がボールを獲得できます。相手より先にボールに触れることはもちろん有利ですが、触れただけではボールをコントロールしたことにならないのは相手も同じだからです。少しぐらい不利な状況でも諦めずにボールを追うことが大切です。

参考にしたルーズボールの動画

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