【バスケの声(コミュニケーション)】~声の出し方がわからない人へ~

会話、指導、コミュニケーションのイメージ画像

本記事は、声を出せと言われるけど、声の出し方がわからない方や苦手意識がある方のための記事です。

例えば↓こんな風↓に考えて声を出せない人のためにまとめます。

「今まで声を出していなかったのに急に声と出すと恥ずかしい」

「どんな場面で、なんて言っていいかわからない」

「声が必要なとき、とっさに出てこない」

「声が小さいし、声にコンプレックスがある」

「声を出したら、逆によく思われないんじゃないか」

声を出すのもバスケの才能

そもそも声出しは最初からできる人となかなかできない人がいます。

出来ない人にとっての声だしは、どうしていいかわからず、ほとんど誰も教えてくれなくて、苦痛であり、難しいものです。

ですが、特に、キャプテンに任命された人やポイントガード(司令塔)を任されている人が声を出せない欠点を抱えていると、チームとしての士気や連携に大きな問題が生じてしまいます。

ですので、恐らくどのチームもキャプテンとポイントガードを選ぶとき、もっと言うとレギュラーを決めるときに声(コミュニケーション)の能力も、選考基準に入っていると思います。つまり、声が出せないと試合に出場する機会が減ってしまいます。

自分もそうだったのでよくわかりますが、声を出せない人は、きっと、内向的であったり、ネガティブな性格だったり、そもそも声が小さかったりするんだろうと思います。でも、「声を出す」か、「声を出さない」か、だけに関して言うと、努力して性格を変えなくてもなんとかなります。

もちろん、若いうちは性格だっていくらでも変えられますが、性格を変えるのは時間がかかるし、難しいです。どちらかというと行動を変えることの方が簡単だし、行動が変われば自然に性格も変わってきます。

端的に結論を言ってしまうと、声は意識して出していれば、誰でもそのうち自然と出せるようになります。(NBA選手のラッセル・ウェストブルックの言葉を借りると“Why not”(やってみよう)です。)

バスケでの声の効果

選手の成長(練習での声出し)

練習での声出しは、選手同士のコミュニケーションを活性化し、協力や競争を通じ、選手の自立を促します。
また、コーチとのコミュニケーションを通じ、コーチの指導が選手に浸透しやすくなります。

チームの勝利(試合での声出し)

試合の応援は、チームの士気を高め、試合に出場している選手の気持ちを高揚させます。
また、選手同士の声掛けはチームの連携(チームワーク)にとって不可欠です。

選手の自立と選手同士のチームワークはバスケにとって最も重要な要素なので、声出しは個人にとっても選手にとってもかなり重要です。

基本的な声の出し方

声出しには2種類あります。

  1. 自分や仲間を鼓舞する声(応援、鼓舞、声かけ)
  2. 連携プレイのコミュニケーション(指示や伝達、情報共有)

自分や仲間を鼓舞する声(応援、鼓舞、声かけ)

  • 「ナイス!」
  • 「ドンマイ!」
  • 「いいぞ!」
  • 「ナイスシュート!」
  • 「ナイスディフェンス!」(「ナイディ!」)
  • 「ナイスリバウンド!」
  • 「ナイスチャレンジ!」(「ナイストライ!」)
  • 「よっしゃ!」
  • 「いくぞ!」
  • ベンチでの応援(チームそれぞれの応援作法に従う)
  • アップでの声(強いチームはアップの声でわかると言われるぐらい重要)

いくら声を出すと言っても相手のシュートの邪魔をする声はダメです。

相手のフリースローを声で邪魔をすると、フリースローバイオレーションに、相手のシュートを声で邪魔をして、そのシュートが決まらなかった場合はテクニカルファウルになります。(シュートが決まった場合は警告を受けます)

連携プレイのコミュニケーション(指示や伝達、情報共有)

パスの声

  • パスを出す側は受け手の名前を呼ぶ(時と場合による)
  • パスを受ける側はターゲットハンドを出して、出し手の名前を呼ぶ(時と場合による)

ディフェンスの声

  • ナンバーコール(マイマンの番号を宣言する「〇〇番OK」など)
  • 状況を伝える声(「ボール」「ヘルプ」「ディナイ」「カバーOK」「ハイポはいった」「スクリーン」「スライド」「チェンジ(スイッチ)」「うしろ(から敵が来てる)」など、主にマイマンの状況を仲間に知らせる声)
  • 相手のシュートの瞬間を味方に伝える声「(ボックス)アウト!

スクリーンディフェンスの時のスクリーナーが背後にいることを知らせる声や、トランジションディフェンスの時の戻ってくる味方にマークマンを指示する声は、それらの声による仲間との連携無しにはディフェンス自体が成り立たないため、特に重要だと理解してください。

その他

  • 仲間にしてほしいことを伝える声(「Go」(行け)「Back」(戻れ)「シュート(打て)」「〇〇番チェック」「走れ!」(速攻の合図)など)
  • ショットクロック(24秒)の終了カウント、クォーター終了カウント、試合終了のカウントをボールマンに知らせる声

今すぐ声をだすためには

声を出すときの基本は伝いたい相手のことを考えることです。(自分の内側ではなく外側に意識を向けるイメージです。)最初はうまく声を出せなくても構わないので、相手のことを考えながら声を出すことを意識しましょう。

1.あいさつ

基本中の基本ですが、まずは「あいさつ」から。コツは相手に自分の元気を届けるつもりで、あいさつすると、自然と気持ちの良いあいさつになります。

  • 自分から先にあいさつする
  • 相手の目を見てあいさつする
  • 出来るだけ元気よくあいさつする

あいさつができれば自然と声は出やすくなります。

2.ガッツポーズ

オリンピック選手とか、NBA選手のガッツポーズを真似してみるのはどうでしょうか。ガッツポーズには声がつきものですし、ガッツポーズのときの声は、どんな声でも構わないので、自然と声が出しやすくなると思います。

3.他人を褒める声

シュートを決めた時に「ナイスシュート」と言われて、嫌な気持ちになる人は少ないと思います。

他人を褒める声は一番出しやすい声だと思うので、声出しの練習には最適だと思います。

それでも声が出せないときは

試合中や練習中にそれでも声が出せないときは、笑顔や真剣な表情などのポジティブな表情を無理やりにでも作ってください。そして、その後気持ちを作ります。楽しいことを考えたり、深呼吸したり、周りをなるべく意識しないようにしたりして、落ち着いてください。

声に苦手意識を持ってる人だけでなく、誰でも、緊張したり、焦ったり、委縮していたりすると声は出ません。だから、声出しにも練習が必要なことを理解する必要があります。

普段の練習から出しやすい声を少しづつ練習することによって、他のスキルと同じように「いつでも試合で使えるスキル」にしましょう。

声出しの動画

サッカーだけど参考になる動画

ディフェンスの声出し練習の動画

参考書籍

本書で紹介されている方法は簡単でしかも効果的。私を含む日本人は声を出すのが苦手なようですが、ちょっとやってみようかなって思える本です。
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