バスケでは10cmぐらいまでなら実はそれほど身長差は関係ないと言われているので、身長が低くてもリバウンドへの意識を持ち続けよう。
リバウンドに必要な能力とは
必要な能力 | ディフェンスリバウンド | オフェンスリバウンド |
---|---|---|
ボールへの執着心 | ◎ | ◎ |
身長(体格) | ◎ | △ |
ジャンプ力 | 〇 | 〇 |
ポジショニング | ◎ | 〇 |
反応力 | △ | ◎ |
予測力 | 〇 | ◎ |
リバウンドの価値
バスケの試合は、シュートを決めてより多く得点したチームが勝つゲームです。つまり、勝つためには攻撃回数を増やさなくてはなりません。攻撃回数を増やすためには、いかに相手のボールやルーズボールを自分たちのチームのボールにするかが重要です。
1試合に打てるシュート数は50~70本ぐらいです。つまり1試合に30~40のリバウンドの機会があることになります。つまり、両チーム分合わせると、60~80回のリバウンド機会があることになります。
ボールポゼッションが変わる機会 | 1試合平均値 |
---|---|
スチール | 5~10本 |
ターンオーバー | 10~15回 |
オルタネイティブポゼッションルールや、その他のルーズボール | 不明 |
リバウンド | 30~40回 |
シュートの試投数に差があったとしても、オフェンスリバウンド・ディフェンスリバウンドを合算すればリバウンド機会は両チーム均等になります。したがって、リバウンドを多く獲得したチームが、より多くのオフェンス機会を得ることができ、結果的により多くのシュートを打つことに繋がります。つまり、リバウンドを獲得したチームは試合に勝つ可能性が高まるということです。
リバウンドを取るために知っておくべき知識
1.約7割はシュートを打った側と反対側に落ちるということ
つまり、リバウンドをとるためには、シュートを放ったときのヘルプサイド側の選手のボックスアウトの動きが重要です。
2.バンクシュートの85%はノーチャージセミサークル内に落ちる
バンクシュートのリバウンドは近くに落ちるので、予測しやすいし、取りやすいため狙いどころです。
3.遠くから放ったシュートはリングから遠い場所に落ちる、近くから放ったシュートはリングの近くに落ちる
3ポイントシュートなどのアウトサイドのシュートは遠い場所に落ちやすいため、オフェンス側がリバウンドを獲得するチャンスも多くなります。
4.場所の予測と確保が重要、身長はあまり関係ない
場所の予測と確保がとにかく重要です。その次に反応速度とジャンプのタイミングです。つまり、場所を獲得するために、フィジカル(体格)の強さは必要ですが、身長差はそれほど気にする必要はありません。
ボックスアウト(スクリーンアウト)のコツ
- 最も大切なのは声掛け(「シュート!」「アウト!」など)、声によって相手より少しでも早く動き出す
- 相手の動きをよくみて、侵入させない
- 体のどこかで相手に触れておく(身長で負けているなら、相手に体を預ける)
- 相手を抑えることが優先だが、ボールへの反応が遅れないように、最後にターンしてボールをキャッチする。(ターンは素早く)
- ゴールから近い場合は場所取り優先。制限区域から追い出す(ボックスアウト)だけでなく、場合によってはゴールの真下やバックボードの後ろに相手を押し込む
- ゴールから遠い場合は相手を侵入させないことを優先。場合によってはゴールに背を向けたまま相手を抑えることに専念する
オフェンスリバウンドのコツ
- ボールに正対している利点を生かすため、ディフェンダーから離れる。(ディフェンダーと接触していると、反応が遅れる)
- ボールに素早く反応できるように足を動かし続ける(棒立ちしない)
- 相手よりも早く動き始める
- 遅れても積極的にボールに絡むことで、アウトレットパスを遅らせることができる
デニス・ロッドマンの『リバウンド』
「リバウンドは掴むものではなく触るもの」から学びたいこと
本記事のサブタイトル「リバウンドは掴むものではなく、触るもの」は元NBA選手のデニス・ロッドマンの言葉である。この言葉からわかるリバウンドの極意は恐らく次の2つ。
- 触れる可能性があるボールには、とにかく飛びつくこと
- 触ったボールは必ずマイボールにできると信じること
デニス・ロッドマンとは
ロッドマンの身長は、NBA選手としては決して大きくない201cm(八村塁よりも小さい)だが、7シーズン連続でリバウンド王に輝いたレジェンド選手である。
ロッドマンは、特に、コート外に出そうなボールに飛びつくシーンが未だにハイライトされるなど、ボールへの執着心がずば抜けていたが、リバウンドのために、チームメイトのシュートの癖なども研究するなど勉強熱心で、バスケットボールIQの高さと、反応速度の速さと体の使い方の巧さを備えていた。
漫画「スラムダンク」の主人公「桜木花道」のモデルとしても有名。