【NBAのフリースロールール】~JBAルール(国際ルール)との違いについて~

フリースローのNBAルールとFIBAルールの違いについてTwitter界隈で話題になっていたので気になって調べていましたが、せっかくなので記事にしました。

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ツイッターで話題になったシーン

話題になっていたのは、NBAでたまにあるフリースロー時のスリーポイントライン外から飛び込みのプットバックダンクはFIBAルール(国際ルール)つまりJBAルール(国内ルール)ではバイオレーションになるのかどうかです。

参考までに以下はNBAレジェンド、アイバーソンの歴代トップ10のプレーに選ばれているプットバックダンクのシーンです。(以下はツイッターで話題に上がった動画とは別の動画です。YouTubeのNBA公式チャンネルから引用しました。)

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スリーポイントライン外からの飛び込みプットバックダンク

NBAでたまに起こるスリーポイントライン外からの飛び込みプットバックダンクはFIBAルール(国際ルール)ではOKか?

結論は、どうやらFIBAルールやJBAルールでは「バイオレーションになりそう」です。

NBA OFFICAL RULES 2022-23の記載

Players not occupying lane spaces must remain on the court behind the three point line above the free throw line extended and may not be touching the line or floor inside the line when the ball is released.

レーン スペースを占有していないプレーヤーは、延長されたフリー スロー ラインの上のスリー ポイント ラインの後ろのコートに留まらなければならず、ボールがリリースされたときにラインまたはライン内の床に触れてはなりません。<Google翻訳>

引用元「NBA OFFICIAL RULES 2022-23」

JBA公式ルール「2022 バスケットボール競技規則」の記載

43.2.5 The players not in the free-throw rebound places shall remain behind the free-throw line extended and behind the 3-point goal line until the free throw ends.<FIBAルール原文>

43-2-5 フリースローのときにリバウンドの位置を占めないプレーヤーは、フリースローが終わるまでフリースローラインの延長線上より後ろでスリーポイントラインの外側にいなければならない。<JBAルール原文>

引用元「2022 OFFICIAL BASKETBALL RULES」FIBA、「2022 バスケットボール競技規則」JBA

スリーポイントライン外からの飛び込みプットバックダンクの考察

スリーポイントライン内に入っていいタイミングは、NBAルールでは、「ボールがリリース」となっており、JBAルールでは、「フリースローが終わる」となっています。

これを見る限りNBAルールでは、「スリーポイントライン外からの飛び込みプットバックダンク」はリーガルと考えてよさそうですが、JBAルールの「フリースローが終わる」という表現が曖昧です。これはFIBAルールでの「free throw ends」という英文の訳語だと思いますが、FIBAルールでも曖昧な表現です。

他の箇所では「ボールがフリースローシューターの手から離れる前に」と書かれている箇所もあるので、わざわざ「フリースローが終わる」と異なる表現が使われているということは「リリース」を意味するわけでは無いのだろうなと思います。さらに思惟すると、FIBAルールがNBAルールに忖度して、単純にグレーゾーンを残しているだけのことじゃないかとも思います。

結論

以上のことから結論としては、「スリーポイントライン外からの飛び込みプットバックダンク」NBAでは認められるが、国内ではバイオレーションになる可能性が高いと思います。

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10秒ルール

FIBAとJBAのルールでは審判からボールを貰ったシューターは、5秒以内にフリースローを打たないとバイオレーションになってしまいますが、NBAでは10秒以内となっており、国際ルールよりも少し長いので、NBAでは少し珍しいバイオレーションです。

Giannis Gets Hit With Another 10 Second Free Throw Violation

構えてから打つのが遅いため、レーンに並ぶリバウンダーが飛び出していますね。この場合は10秒バイオレーションですが、シュートモーションに入ってからボールの動きを止めたり、シュートモーションをキャンセルしたりすると、それが意図的(フェイク)と判断されるとバイオレーションになる可能性もあります。(これはNBAでも国際ルールでも同じです)

NBA OFFICAL RULES 2022-23の記載

a. When a free throw is awarded, an official shall put the ball in play by delivering it to the free throw shooter. The shooter shall be above the free throw line and within the upper half of the free throw circle. He shall attempt the free throw within 10 seconds of controlling the ball in such a way that the ball enters the basket or touches the ring.

a. フリースローが与えられたとき、審判はボールをフリースローシューターに渡してインプレーにする。 シューターは、フリースロー ラインより上で、フリー スロー サークルの上半分にいる必要があります。 彼は、ボールがバスケットに入る、またはリングに触れるようにボールをコントロールしてから 10 秒以内にフリースローを試みなければならない。<Google翻訳>

引用元「NBA OFFICIAL RULES 2022-23」

JBA公式ルール「2022 バスケットボール競技規則」の記載

43-2-3 フリースローシューターは:
中略
審判からボールを与えられたあと、5秒以内にボールを放たなければならない
<JBAルール原文>

引用元「2022 バスケットボール競技規則」JBA

シューターを邪魔する動作の禁止

レーンに並ぶリバウンダーがシューターを邪魔する行為を禁止するルールについて、NBAルールでは、たくさん書かれているのに、FIBAとJBAルールでは一言で終わっていたりします。

NBA OFFICAL RULES 2022-23の記載

f. During all free throw attempts, no opponent in the game shall disconcert the shooter once the ball is placed at his disposal. The following are acts of disconcertion:
(1) Raising his arms when positioned on the lane line on a free throw which will not remain in play,
(2) Waving his arms or making a sudden movement when in the visual field of the shooter during any free throw attempt,
(3) Talking to the free throw shooter or talking in a loud disruptive manner during any free throw attempt.
(4) Entering the lane and continuing to move during any free throw attempt.

f. すべてのフリースローの試みの間、ボールが自由に配置されると、ゲーム内の対戦相手はシューターを混乱させてはなりません。 以下は当惑させる行為です。
(1) フリースローでレーンライン上に位置しているときに腕を上げてフリースローを行う。
(2) フリースローの試み中に、射手の視野内で腕を振ったり、突然の動きをしたりする。
(3) フリースローの射手に話しかける、またはフリースローの試み中に大声で妨害的な話し方をする。
(4) フリースローの試み中にレーンに入り、動き続ける。
<Google翻訳>

引用元「NBA OFFICIAL RULES 2022-23」

JBA公式ルール「2022 バスケットボール競技規則」の記載

43-2-4 フリースローのとき、リバウンドの位置にいるプレーヤーは奥行き1m のそれぞれのスペースに交互に位置する権利を有する。(図6参照)
これらのプレーヤーは、フリースローが行われている間、次のことをしてはならない:
中略
何らかの言動によってフリースローシューターの邪魔をする
<JBAルール原文>

引用元「2022 バスケットボール競技規則」JBA

その他のNBA独自ルール

  • フリースロー時は、リングに当たった後でもリング直上のボールに触れてはならない。(FIBAやJBAルールには記載無し)
  • リバウンダーのポジション取りが決まらないときは、シューター側のチームからポジションに入る
  • シューターに一番近いポジションの片側1人だけポジショニングするリバウンダーはNBAでは必須ではない
  • FIBAおよびJBAでジャンプボールシュチエーションの場面は、NBAではジャンプボールになる(最後のフリースロー時に両チームにバイオレーションがあった場合)

関連記事

フリースローの公式ルール

“2022 バスケットボール競技規則” 「公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)」より

第 43 条 フリースロー (Free throws)

43-1 定義

43-1-1 フリースローは、フリースローラインの後ろ、かつ半円の中から妨げられることなく1点を得ることができるように、プレーヤーに与えられる機会のことをいう。

43-1-2 1個のファウルに対する罰則として与えられるフリースロー、あるいはフリースローとそれに続くスローインを、フリースローの「セット」という。

43-2 ルール

43-2-1 パーソナルファウル、アンスポーツマンライクファウル、体の触れ合いをともなうディスクォリファイングファウルが宣せられたとき、フリースローは次のように与えられる:

  • ファウルをされたプレーヤーがフリースローシューターになる
  • ファウルをされたプレーヤーとの交代が請求されたときは、交代をする前にフリースローを打たなければならない
  • ファウルをされたプレーヤーが、怪我、5個のファウルあるいは失格・退場によりゲームを離れなければならない場合は、そのプレーヤーと交代したプレーヤーがフリースローシューターになる。交代できるプレーヤーがいない場合は、自チームのヘッドコーチが指定したプレーヤーがフリースローシューターになる

43-2-2 テクニカルファウルや体の触れ合いのないディスクォリファイングファウルが宣せられたときは、ファウルをされたチームのヘッドコーチが指定するプレーヤーがフリースローシューターになる。

43-2-3 フリースローシューターは:

  • フリースローラインの後ろ、かつ半円の中に立つ
  • ボールが上からバスケットに入る、あるいはリングに触れるようにするために、どのような方法でフリースローのショットを行ってもよい
  • 審判からボールを与えられたあと、5秒以内にボールを放たなければならない
  • ボールがバスケットに入るかリングに触れるまでは、フリースローラインまたは制限区域内のフロアに触れてはならない
  • フリースローをするふりをして途中でわざとやめてはならない

43-2-4 フリースローのとき、リバウンドの位置にいるプレーヤーは奥行き1m のそれぞれのスペースに交互に位置する権利を有する。(図6参照)
これらのプレーヤーは、フリースローが行われている間、次のことをしてはならない:

  • 自チームに認められていないリバウンドの位置に立つ
  • ボールがフリースローシューターの手から離れる前に、制限区域やニュートラルゾーンに入ったりリバウンドの位置を離れたりする
  • 何らかの言動によってフリースローシューターの邪魔をする
フリースローのエリア図
図6 フリースロー時のプレーヤーのポジション

43-2-5 フリースローのときにリバウンドの位置を占めないプレーヤーは、フリースローが終わるまでフリースローラインの延長線上より後ろでスリーポイントラインの外側にいなければならない。

43-2-6 あとにフリースローの「セット」が続く場合、あるいはフリースローの後スローインで再開することが決められている場合は、フリースローシューター以外のプレーヤーは、フリースローラインの延長線上より後ろでスリーポイントラインの外側にいなければならない。

43-2-3、43-2-4、43-2-5、43-2-6に違反することはバイオレーションである。

43-3 罰則

43-3-1 フリースローが成功しても、フリースローシューターのバイオレーションがあったときは、得点は認められない。

あとにフリースローが続く場合、あるいはファウルの罰則によりスローインのボールが与えられることになっていた場合を除き、ボールは相手チームに与えられ、フリースローラインの延長線上からのスローインになる。

43-3-2 フリースローが成功して、フリースローシューター以外のプレーヤーにバイオレーションがあった場合:

  • 得点は認められる
  • バイオレーションはなかったものとする

最後のフリースローの場合は、フリースローシューターの相手チームによりエンドラインの任意の位
置からのスローインになる

43-3-3 フリースローが成功せず、バイオレーションがあった場合:

  • 最後のフリースローで、フリースローシューターあるいはシューター側のチームのプレーヤーによるバイオレーションがあった場合、それに続くポゼッションが与えられることになっていた場合を除き、ボールは相手チームに与えられ、フリースローラインの延長線上からのスローインになる
  • フリースローシューターの相手チームのバイオレーションによるものであれば、フリースローシューターにやり直しのフリースローが与えられる
  • 最後のフリースローで両チームのバイオレーションであれば、ジャンプボールシチュエーションになる

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JBA監修。公式ルールブック『2022 バスケットボール競技規則(ルールブック)』の入手方法

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