※2024年4月21日:U12 TOマニュアルハンドブック(2024年4月1日更新版)の確認。TOマニュアルハンドブックに記載がないので、ショットクロックの赤旗、黄旗はローカルルールとしての記載に変更。(5/5追補)
↓この記事全体の色分け↓
- 全員でやること:黒色
- ショットクロックオペレーター(サブタイマー)のしごと:緑色
- タイマーのしごと:青色
- スコアラーのしごと:赤色
- アシスタントスコアラーのしごと:茶色
テーブルオフィシャルズ(T.O)それぞれの主なしごと
名称 | 主なしごと | 正式なルールや詳細を確認したいときは |
---|---|---|
ショットクロックオペレーター (サブタイマー) | 24秒(ショットクロック)をはかる ※ミニバスでは黄色(のこり10秒)と赤色(のこり5秒)の旗をふる | 『24秒ルール』~ショットクロックバイオレーションの考え方~ |
タイマー | 試合の時間(ゲームクロック)をはかる ・それぞれのクォーターのじかんをはかる ・インターバル(クォーターとクォーターの間の時間)をはかる ・タイムアウトの時間をはかる(一般:60秒、ミニバス:45秒) | 【タイマーの任務】~今更聞けないタイマーの仕事(ミニバス対応)~ 【絵で見てわかるデジタイマの操作方法】~ミニバス選手と保護者用~ |
スコアラー | 1.スコアシートを書く 2.審判にタイムアウトや交代を知らせる 3.矢印(オルタネイティングポゼッションアロー)の向きを見せる | 【スコアシートの書き方(2024年最新)】~JBAオフィシャルスコアシート~ 【ミニバス用のスコアシートの書き方(2024年最新)】~JBAオフィシャルスコアシート~ 【タイムアウトと選手交代】~一般ルールとミニバスルールの違い~ 『オルタネイティングポゼッション』とは~ポゼッションアロー切換えタイミング~ |
アシスタントスコアラー | 1.得点を知らせる 2.ファウルを知らせる 3.スコアラーを助ける | 【アシスタントスコアラーの役割】~テーブルオフィシャルズの要の仕事~ |
試合前のしごと
1.試合の時間を知らせる
1.試合までの時間が表示されているかを確認する。
2.試合までのこり3分と1分30秒(ミニバスでは1分前)になったらブザーを鳴らす。
2.道具の確認
ショットクロックオペレーターが使う道具
- 24秒を計るタイマー(ショットクロック)がどこにあるか。特にストップ(継続)とリセット方法(14秒リセットと24秒リセット)を確認する。
- タイマーが用意できない場合やローカルルールにしたがって、黄色の旗(10秒前)、赤色の旗(5秒前)を使うこともあります。
ゲームクロックとショットクロックのブザーは、異なる音色のものとする。それぞれ手動でも鳴らせることが望ましい。スコアラーのブザーは、さらに 2 つのクロックのブザーと異なる音色のものが望ましい。ただし、準備できないときは、ゲームクロックまたはショットクロックのブザーと音色を兼ねてもよい。
“TOマニュアル簡易版”より引用
タイマーが使う道具
- 試合の時間をはかる装置(デジタイマーなど)の動かし方を確認する。
- インターバル(それぞれのクォーターの間のじかん)やタイムアウトをはかる道具(ストップウォッチなど)の動かし方を確認する。
ゲームクロックとショットクロックのブザーは、異なる音色のものとする。それぞれ手動でも鳴らせることが望ましい。スコアラーのブザーは、さらに 2 つのクロックのブザーと異なる音色のものが望ましい。ただし、準備できないときは、ゲームクロックまたはショットクロックのブザーと音色を兼ねてもよい。
“TOマニュアル簡易版”より引用
スコアラーが使う道具
- 矢印(オルタネイティングポゼッションアロー)の使い方や見せ方を確認する。
- タイムアウトや選手交代のブザーの場所や鳴らし方を確認する。
- 筆記用具(濃い色(黒/青) と赤色のボールペンがあるかどうかと、ちゃんと使えることを確認する。また、定規、付せん紙があるかどうかを確認する。
- スコアシートとメンバー表があるかどうかを確認する。
・ゲームクロックとショットクロックのブザーは、異なる音色のものとする。それぞれ手動でも鳴らせることが望ましい。スコアラーのブザーは、さらに 2 つのクロックのブザーと異なる音色のものが望ましい。ただし、準備できないときは、ゲームクロックまたはショットクロックのブザーと音色を兼ねてもよい。
・ポゼッションアローは、スコアラーズテーブルの上のみ(一箇所)に表示することを原則とする。ただし、複数箇所の表示の同期が保証され、大会主催者が承認する場合は、スコアラーズテーブル上を含む複数箇所の表示も可とする。
“TOマニュアル簡易版”より引用
【無料】オリジナルスコアシート(カップ戦、練習試合用)
ダウンロードできる独自のミニバス用スコアシートを作りました。(編集可能かつ印刷用メンバーシート付)
オリジナルスコアシートの特徴
- ロック無しエクセルファイルがダウンロード可能。個人練習用、自チーム専用など目的に合わせて自由にカスタマイズOK。
- 公式スコアシートのサイズと一致。メンバー表だけで活用することが可能です。
- 名前の自動入力。スコアシートに入力した選手の名前が自動でメンバー表に入るので、少し手間が減ります。
- JBA公式に準拠した記入見本。スラダンのアニメを見ながらスコアシートの書き方を覚えることができます。
New ver.230415:
- U12スコアシート_記入見本 (赤ペン使用、3PT有)追加。
- U12 TO マニュアル ハンドブック「TO をやってみよう︕」(公財)日本バスケットボール協会 TO 委員会への対応。
※ダウンロードデータはカスタマイズ等含めご自由にご使用いただけますが、加工の有無を問わず商用利用は原則禁止します。
ver.220909:
- チーム名のシート間コピーが出来なかった箇所を修正。
ver.220711:
- 記入見本を少し修正。
(コーチの署名はミニバスでは不要なため、見本から削除しました。)
ver.220703:
- 「記入見本」を追加。
(データが重いためダウンロード用PDFは印刷用PDFファイルとは別ファイルにしています。したがって「印刷用PDFファイル」は旧バージョンから更新されていませんのでご了承ください)
ver.220430:
- ファウルシート(アシスタントスコアラー用)を追加。
ver.220409:
- Bチーム用の印刷シート追加。
- Excelバージョンにおいてチーム名入力でスコアシートの薄黄色が消えるように変更
- PDFバージョンでもメンバーシートの作成可能(動作確認はAdobe Acrobat Readerで行いました)
ver.220327:印刷表示の微調整、印刷ズレに関する微調整
ver.220326:リリースバージョン
アシスタントスコアラーが使う道具
- 得点を表示する装置(デジタイマーなど)の動かし方を確認する。
- 選手ファウル用の旗などの表示装置がそろっているかを確認する。
- チームファウル用のファウルタワーなどの表示装置がそろっているかを確認する。
- チームファウルペナルティの赤い標識などの表示装置があるかどうかを確認する。
- 筆記用具(ボールペン)があるかどうかとちゃんと使えることを確認する。
- メモ用紙やファウルシート(アシスタントスコアラーシート)があるかどうかを確認する。
チーム名と得点が表示される電光式スコアボードは、前後半を通じて、チームAを左に、チームBを右に表示することを原則とする。対面に2台設置する場合も、鏡合わせの表示にはしない。
“TOマニュアル簡易版”より引用
3.そのほかに確認すること
- [タイマーのしごと]それぞれのクォーターの時間
- [タイマーのしごと]インターバル(クォーターとクォーターの間) の時間(タイマーのしごと)
- [スコアラーのしごと]試合がはじまる時刻
- [スコアラーのしごと]試合会場やコートの名前
- [スコアラーのしごと]コーチやチームのメンバーの名前
4.役割分担を決める
道具や装置の場所、それから経験などを考えて、誰が何を担当するするかを試合の前に決めておきましょう。
- 矢印(オルタネイティングポゼッションアロー)は誰が担当するか。(本来はスコアラーが担当する)
- 得点を表示する装置は誰が操作するか。(本来はアシスタントスコアラーが担当する)
- ファウルタワーなどの表示装置は誰が操作するか。(本来はアシスタントスコアラーが担当する)
- タイムアウトや交代のブザーの操作や合図は誰がするか。(本来はスコアラーが担当する)
試合中のしごと
0.[タイマーのしごと]試合がはじまる1分前にブザーを鳴らす。
1.試合が始まったときは
1.[タイマーのしごと]ゲームクロックを動かす。
※1クォーターのじかんは、高校生以上(一般):10分、中学生(ジュニア):8分、小学生(ミニバス):6分が一般的です。
2.[ショットクロックオペレーターのしごと]ショットクロックを動かす。
※ルールでは規定されていませんが、ミニバスでは黄色(のこり10秒)と赤色(のこり5秒)の旗をふる場合もあります。
3.[スコアラーのしごと] 矢印を変える。
ジャンプボールシチュエーションになったら、アローに手を置いてスローインされたボールがコート内のプレーヤーに正当に触れたら、アローを反転する。
2.得点が入ったときは
1.[タイマーのしごと]試合終了まぎわの最後の2分間は得点が入ったらゲームクロックを止める。
※ただし、ミニバスは対象外。
2.[ショットクロックオペレーターのしごと]ショットクロックをリセットする。(24秒リセット)
※ただし、シュートが外れたときでも、リングに当たって、さらにオフェンスリバウンドをとったときは、14秒リセットする。
3.[アシスタントスコアラーのしごと] 得点を表示する。
4.[アシスタントスコアラーのしごと] 得点をコールする。
5.[スコアラーのしごと] スコアシートに書く。
3.ファウルがあったときは
1.[タイマーのしごと]ゲームクロックを止める、動かす。
2.[ショットクロックオペレーターのしごと] ショットクロックをストップする、またはリセットする。
3.[アシスタントスコアラーのしごと] ファウルタワーなどでチームファウルを周囲に知らせる。※
※ただし、左側のファウルタワーは座っている場所が近いのでショットクロックオペレーターが行うことが多い
4.[アシスタントスコアラーのしごと] 個人ファウルの回数の旗を周囲に見せる。
5.[アシスタントスコアラーのしごと] メモ用紙やファウルシート(アシスタントスコアラーシート)に書く。
5.[スコアラーのしごと] スコアシートに書く。
4.バイオレーションがあったときは
1.[タイマーのしごと]ゲームクロックを止める、動かす。
2.[ショットクロックオペレーターのしごと] ショットクロックをストップする、またはリセットする。
5.ジャンプボールシュチエーションがあったときは
1.[タイマーのしごと]ゲームクロックを止める、動かす。
2.[ショットクロックオペレーターのしごと] ショットクロックをストップする、またはリセットする。
3.[スコアラーのしごと] スローインが終わったら、矢印(やじるし)の向きを変える。
6.タイムアウトのときは
1.[スコアラーのしごと] 申請があったら、適切なタイミングでブザーを鳴らす。
※シュートを決めたチームはシュート後、タイムアウトを取ることはできない。
2.[タイマーのしごと]ゲームクロックを止める、動かす。
3.[ショットクロックオペレーターのしごと] ショットクロックをストップする、またはリセットする。
4.[タイマーのしごと]ストップウォッチなどでタイムアウトのじかんをはかる。
※一般は60秒、ミニバスは45秒
5.[スコアラーのしごと] スコアシートに書く。
6.[アシスタントスコアラーのしごと] メモ用紙やファウルシート(アシスタントスコアラーシート)に書く。
7.[タイマーのしごと] タイムアウト終了の10秒前と、タイムアウト終了(一般は60秒、ミニバスは45秒)のタイミングでブザーを鳴らす。
7.選手交代(メンバーチェンジ)のときは
1.[スコアラーのしごと] 申請があったら、ブザーを鳴らす。
2.[スコアラーのしごと] スコアシートに書く。
8.クォーターが終わったときは
1.[タイマーのしごと]ゲームクロックを止める。
※ふつうはブザーが鳴って自動的に止まります。
2.[タイマーのしごと]インターバルやハーフタイム(第2クォーターが終わったあと)の時間をはかる。
※ インターバルは、高校生以上(一般)と中学生(ジュニア)が2分で小学生(ミニバス)が1分です。
ハーフタイム(第2クォーターが終わったあと)は 高校生以上(一般)と中学生(ジュニア)が10分で小学生(ミニバス)が5分です。
3.[スコアラーのしごと] ハーフタイム(第2クォーターが終わったあと)では、コートチェンジがあるので、 矢印の向きを変える。
※このとき必ず審判に変えたことを伝えること。
4.[スコアラーのしごと] ハーフタイム(第2クォーターが終わったあと)では、両チームのベンチでつけていたスコアシートと照らし合わせて、前半のファウル回数、得点、後半の最初にスローインするチームを確認する。
6.[スコアラーのしごと]出場選手の背番号を確認する。
※ミニバスだけのルールです。審判やアシスタントスコアラーが背番号を読み上げてスコアラーが記入するのが一般的です。
7.[タイマーのしごと]次のクォーターの時間をセットする。
※1クォーターのじかんは、高校生以上(一般):10分、中学生(ジュニア):8分、小学生(ミニバス):6分が一般的です。
延長戦(オーバータイム)は、 高校生以上(一般)は5分、 中学生(ジュニア)と小学生(ミニバス)は3分です。
8.[タイマーのしごと]ハーフタイムが終わる3分前と1分前にブザーを鳴らす。
9.[タイマーのしごと]インターバルが終わる30秒前にブザーを鳴らす。(ミニバスは対象外)
試合後のしごと
1.[スコアラーのしごと] スコアシートと表示されている得点が同じことを確認して審判に伝える。
2.[スコアラーのしごと] スコアシートに試合結果などを書く。
3.[スコアラーのしごと] スコアシートにテーブルオフィシャルズ(TO)の名前を書く。
4.[スコアラーのしごと] スコアシートに審判の名前を書いてもらう。
TO道具の紹介
部活やミニバスで一般的に使われている道具を紹介します。
これ以外にもデジタルのファウル表示器や、ポゼション表示もデジタルでできるものもありますので、操作のしかたなどを必ず事前に確認しましょう。
リンク一覧
審判のハンドシグナルとルールを理解しよう
試合運営はオフィシャル全員のコミュニケーションで成り立ちます。試合が盛り上がるように全員で支え合いましょう。
参考文献
- U15/U18 TOマニュアル ハンドブック「TOをやってみよう︕」2024年4月(公財)日本バスケットボール協会 TO委員会
- U12 TOマニュアルハンドブック (2024年4月1日更新版)