もし、ミニバスを習い事として検討しているのでしたら、ちょっとこの記事を読んでみてください。
本記事では、卒団保護者からこれから入団を検討されている保護者の方に向けて、保護者の時間面、子供の安全面、コーチの指導面など、余計なお世話を綴ります。
自分の中での結論としてはコレがすべてですが、他にもメリットがいくつかあります。
- 中学の部活で活躍できる(バスケは経験のスポーツなので、先行利得が比較的大きい)
- 他の小学校の子と友達になれる(部活ではないので、基本的に小学校の学区に関係なくメンバーが集まる)
- 親子のコミュニケーションが多くなる(保護者のサポートで成り立つ運営形態が多いため、保護者もチームスタッフとして深く関わる場合が多いため)
- ゴールデンエイジ(子供の身体能力、運動能力が著しく発達する時期)の期間を無駄にしない(いろんなスポーツや動きを経験するのが良いとされる)
とはいえ、一方ではいろいろ問題点も存在します。本記事ではその問題点についてしっかり理解した上で入団できるようにその問題点を具体的にお話します。
暴力や暴言の問題について
これはミニバスの問題というよりもスポーツ全体の問題ですが、正直なかなか入団前にそのチームのそういった評判などはわからないと思います。
知人などからの情報収集が確実ですが、今どきでは、SNSなどでチーム名をサーチすることである程度の情報はつかめると思いますので、保護者としてできることはやっておくとよいと思います。
また、ミニバスにはじめて入る方は本記事だけでなく以下の記事も是非お読みください。
保護者の時間と子供の安全に関する問題
習い事全般に言えることですが、ミニバスについても時間と安全の問題についてはあらかじめ保護者はよく考えておかなければなりません。
保護者の役割分担
ミニバスでは、月謝が安いチームが多い反面、保護者の役割分担によって成立しているチームが多いです。そのため役割分担に不平等感が生じて、人間関係がうまくいかなくなってしまうことがよくあります。
役割分担の中でも、やはり保護者個人のお金と時間を要するような役割では様々な問題が起こります。その中でもお金と時間の両方を要して最も問題が多いのが「送迎問題」です。
「送迎問題」はどの習い事にもある問題だとは思いますが、「4校ルールの廃止」※や「移籍の自由化」※によって所属チームの自由化が進んだことで、逆に遠くから通う子供が増えてより顕著になった気がします。
※:「4校ルールの廃止」も「移籍の自由化」も各支部の施策により地域差があります。
チームごとに、また家庭ごとに様々な事情があるため、抜本的な対策というのは難しいですが、特にこれからミニバスへの入団を考えている保護者の方は、とくにこの「送迎問題」はよくよく事前に検討しておいた方がよいと思います。
入団を決める前に以下の2点は必ず検討してください。
- 保護者自身で無理なく送迎可能かどうか。(距離、練習頻度)
- 保護者自身での送迎が無理な場合、代替の送迎方法があるか。
子供の安全配慮
バスケのコーチにもライセンス制度があり、バスケの指導だけでなく安全配慮に関する要項もほとんどのコーチは学んでいます。しかし、あくまでバスケコーチとしてのライセンスであって、学童保育の「放課後児童支援員」のように子供を預かるための専門的な資格ではないので、保護者の見守りが必須となります。
怪我をしたり、行方不明になってしまったりと、ミニバスでは安全面でも様々な問題が起こりますので、保護者としてやれることとして、入団前に以下のことは必ず確認してください。
- 保護者自身で練習を見守ることはできるか。
- 保護者自身で練習を見守ることが難しい場合は、他の保護者に確実にお願いすることができるか。
保護者の時間と子供の安全に関するサービスのご紹介(PR)
家事代行サービス(PR)
保護者の時間が足りないのはミニバスに限った話じゃなく、どんな習い事で同じですが、そんな社会背景から最近急速に普及しているのが家事代行サービスです。お子さんが多いご家庭や共働きのご家庭、ワンオペ育児のご家庭はご検討してみてはいかがでしょうか。
習い事送迎サービスの紹介サイト(ご参考まで)
あくまで参考までに習い事送迎サービスを紹介しているサイトを共有します。だいぶ安くなってきた印象ですが、まだまだ対応エリアが狭いですねぇ。もっと充実すればいいのに。。。
みまもりGPS端末(PR)
特に「送迎」や「見守り」を信頼できる他の保護者の方にお願いしているときでも、やっぱり子供の安全は気になります。スマホを持たせるのはまだ早いフレッシュ・ミクロ年代にはGPSロガー(GPS端末)は必須と思います。我が家の場合は、ばあばのスマホにも居場所がわかるアプリを強制投入していました。
【参考情報】ミニバスの現状と課題について(2023年1月)
2016年にBリーグが発足したため、ミニバス競技人口も増加するかと思いきや、2021年時点(下表参照)でミニバスの競技人口は増えていません。
ミニバスの競技人口推移
JBA登録人数推移 | 男 | 女 | 男女トータル(人) |
---|---|---|---|
2021 | 77,480 | 69,146 | 146,626 |
2020 | 70,101 | 64,957 | 135,058 |
2019 | 78,840 | 74,303 | 153,143 |
2018 | 78,953 | 76,132 | 155,085 |
2017 | 77,756 | 77,247 | 155,003 |
2016 | 75,067 | 77,715 | 152,782 |
2015 | 72,222 | 76,445 | 148,667 |
Bリーグ発足だけでなく、ミニバス全国大会4校ルールの廃止や移籍の自由化(自由といっても各支部により差がりますが)などのさまざまな施策により、ミニバス入団の敷居が下がっているはずですが、ミニバス競技人口は増加していないどころか減少傾向にあるようです。
まとめ
バスケ以外の競技でもスポーツ少年団は縮小傾向にあるようですので、共働きが当たり前の今の時代にそぐわない運営方法なのかもしれないと感じます。保護者の負担が改善されなければなかなか競技人口は増えないのかもしれませんね。
しかし、少なくとも我が家の場合は、確かに苦労は多かったけど、
「仲間と共に目標に向け努力する経験」、
「目標にたどり着けず挫折する経験」、
「家族や学校の先生以外の大人とのコミュニケーション」、
「努力が報われて評価される経験」、
「別々の小学校の友達」、
「卒業後も仲良くなれる友達」、など、
バスケを通じてかけがえのない様々な経験を得られたと思っていますので、決して楽ではありませんが入団を迷っている方にミニバスおススメする気持ちと共に、このWebサイトを通して入団する保護者の方を全力で応援していくつもりです。