コーチと良い関係性を築けるかどうか、また、意思の疎通ができるかどうかで、選手の成長のしかたは全然変わってしまいます。
本記事は次のような選手に向けた記事です。
- なぜか自分ばかり叱られる人
- コーチにうまく質問できない人
コーチと上手にコミュニケーションを取って、楽しく上達しよう。
なぜか自分ばかり叱られる人
原因として考えられること
- ミスをしやすい
- 素直な性格
- すぐに謝ってしまう性格
- 自分の意見が強い性格
自分は上記のどれにも該当しないと思うのなら、コーチ側の原因ということもあると思います。ハロー効果というものがあって、ハロー効果とは、ある対象を評価するときに、目立ちやすい特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のことです。つまり、目立ちやすいマイナス面の特徴がたまたまコーチが特に気にしている部分だった場合は、その人が持っているプラス面まで評価されなくなってしまうということです。
対処方法
ミスが多くて叱られるのならそれは少しづつ減らしていくしかありません。ミスした原因をしっかり分析して同じミスを繰り返さないように少しづつ改善を試みることを継続しましょう。
とはいえミスはつきものです。素直に反省することも必要ですが、必要以上に卑屈になってしまってはいけません。たとえミスをしたとしも自信を持ってプレーできるように頭を切り替えることができるようになりましょう。
強い目的意識であったり、仲間との信頼関係であったり、成功体験であったり、そういうものを積み重ねていくことが大切だと思います。
コーチにうまく質問できない人
原因として考えられること
- なにを聞けばいいかわからない
- 聞きづらい雰囲気がある
- 聞きたいことはあるけど、考えがまとまらない
- コーチが嫌い
対処方法
何を聞けばいいかがわからない場合は、知識や技術がまだまだ不足しているのかな、と思います。他人から指摘を受けた事柄について、自分で調べられることはまず調べてみましょう。
聞きづらい雰囲気があると感じる場合は、まず自分に自信を持つところが重要だと思います。「こんなこと聞いていいのかなぁ」と思って質問を躊躇しているのなら、だいぶ損をしていると思います。
コーチに叱られようが、仲間に馬鹿にされようが、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」ですので、ガンガン聞きましょう。
ただし、あまりにめちゃくちゃな質問ばかりをくり返し相手にぶつけてしまうと、相手が困ってしまいますので、言いたいことがまとまらない人はまずネットなどで調べて考えをまとめてから質問すると良いかもしれません。
もしかしたら、ネット環境などが整いすぎていて、調べられる内容が昔よりも幅広いので、逆に質問する前にまず調べてからという風潮が昔に比べて強いことが、逆に聞きづらい雰囲気を作ってしまっているとことも考えられますので、まず調べるという姿勢を持っていることが大切です。
コーチが嫌いというのはかなり難しい問題だと思います。理由がどうあれ嫌いなものは仕方がないのですが、そのチームでバスケを続けたいと思うのなら、コーチに自分から質問できなければ、そのチームであなたが成長できる幅が限られてしまうでしょう。嫌いな人と付き合っていくことも大切な技術だと割り切って聞くべきことは聞く努力を続けましょう。
「叱られ上手」になろう
特に育成カテゴリーの世代ではコーチのコミュニケーションと言えば、「叱る」、「叱られる」の関係であることが多いと思います。そんな育成カテゴリーを上手く生き抜いて成功した選手は大体「叱られ上手」だと思います。
叱られること自体は悪いことではありません。むしろコーチに目をかけてもらっていると考えるべきです。だから叱られて凹んでしまっている人は勿体ないと感じます。
「叱られ上手」だなぁと思う人と「叱られ下手」だなぁと思う人の違いは、ネガティブに受け止めるかポジティブに受け止めるかの違いに尽きると思います。
つまり、「次は叱られないようにしよう」(ネガティブ)と受け止める人はどちらかというと「叱られ下手」で、「次はこうしよう」(ポジティブ)と受け止める人はどちらかというと「叱られ上手」だと思います。ただし、コーチの言っていることがすべて正しいわけではありませんし、例えネガティブに受け止めがちな人でも、へこたれない性格ならば全く問題無いと思います。
まとめ
叱られたときの受け止め方は人それぞれなので、その人のキャラにもよるし、どれが正解でどれが不正解というものでもありませんが、少しでも自分にとってプラスになる受け止め方をしてもらいたいと思います。ちょっとした叱られ方の違いですが、この違いの積み重ねはきっと大きな差になるだろうと思います。