【シュートが外れる原因】~良いシューターは原因を自己分析できる~

「良いシューターはシュートが外れた原因を自分で分かっている。」

練習でシュートが入った時、シュートが外れた時、その原因を振り返り、自分へのフィードバックを行う習慣を作ろう。

試合の中では、ドリブルからシュート放ったり、ジャンプシュートをしたり、ディフェンダーによる強いプレッシャーの中でシュートを放ったりするが、そのとき、体制が崩れたり、ゴールに正対できていなかったり、普段より早いモーションでシュートを打ったりする。

これらのネガティブな要素(「シュートが外れる原因」)が多くなればなるほど、シュートが外れる可能性が高くなる。どれだけ自分にネガティブな要因があったのかを意識できるようになることで、シュートセレクションが良くなり、流れの中でシュートを決められる可能性を高めることができる。

本記事では、特に、セットシュート(フリースローなど)の確率の割に試合でシュートが入らない人にとって必須課題となるシュートのセルフフィードバックのためのチェックポイントをまとめる。

シュートが入る要因

1.バランスが良い

  • 頭が身体の重心の上にある
  • ボールを自分の身体の近くで保持し、コンパクトな動作。(無駄な動きが無い)
  • 重心が低く両足に均等に乗っている
  • フットワークが安定している

2.スムーズな腕の動き

  • 肩、肘、手首が連動している
  • 途中で止まったり、急に遅くなったり、速くなったりしない

3.ボールに添えるバランスハンド(ワンハンドシュートの場合)

  • ボールを押さない
  • 余計は摩擦を与えない
  • バラスンハンドを返さない
  • ボールを離したとき指が上を向く

4.フォロースルー

  • 肘をしっかり伸ばして、手首をスナップする
  • シュート後の形を何秒間か維持する

5.シュートが左右にずれない

  • 両足がリングに向いている
  • 腰がリングと正対している
  • 肩がリングと正対している
  • シューティングハンドの肘と手首が真っすぐにリングを向いている
注意点

必ずしも正解があるわけではなく、自分にとって適切なアライメントであることが大切。

6.コートの感覚

  • シューティングスポット、角度、スペーシング、タイミングなどの感覚に優れている
  • オフボールに関する感覚に優れている

7.シュートセレクションが良い

  • いつ、どこで、良いシュートが打てるかを知っている
  • シュートを打つのに適したポジションにチームメイトがいるかどうかを分かっている

8.集中力

  • ターゲットに集中し、外部の妨げを許さない
  • シュート動作が無意識で自然であり、関係ないことを考えない

9.自信

  • ポジティブに考える
  • 何ができるかをわきまえる
  • すべてのシュートを決めることをイメージしている

シュートが外れる原因

左右にぶれる原因

1.シューティングハンドがボールの側面など間違った位置に置かれ、リリース時に薬指や小指がボール触れるなどして、サイドスヒンがかかっている。

修正案

真っすぐ2本のシューティンクフィンガーをボールが通過するようにホールを保持する。リリースポイントでは、自分がボールの下に位置するようにする。

2.シューティングフィンガーがリングの中央に真っすぐ向いておらず、右か左に曲がっている。

修正案

手首をスナップする際、ボールが人差し指と中指から放たれ、正しい方向を向くようにする。

3.「肘が外にでている」などアライメントが適切ではない。

修正案

膝、つま先、肘、手首、ボールをなるべく一直線にして、リングを指すようにする。

4.「バランスハンド」が邪魔をしている。

修正案

ボールの前面に置いたり、こねてしまわないようにして、シュートの最後は指が上を向くようにする。

5.「バランスが悪く」頭が重心の上にない。

修正案
  • 両膝適切な間隔にし、重心を両足に均等に掛ける。
  • 腰を低くして、足首と膝を曲げる。
  • ボールを自分の身体の近くで保持して、無駄な動きをせずにコンパクトに動く。

6.「身体がゴールに正対していない」

修正案
  • 肩と腰がゴールを向いて、10本の足の指がリングを指すようなスタンス。
  • プレッシャーがある場合はピポットやジャンプしてシュートに十分な体勢を作る。

7.「右や左にジャンプしている」

修正案
  • パスやドリブルでボールをキャッチしたとき、低い体勢を保ちしっかり止まる。
  • 肩と両足がゴールに正対するようにフットワークを使って立て直す。

距離感がブレる原因

1.「両脚」から充分な力が伝わっていない。

修正案

足首、膝、腰を曲げて、下半身からシュートモーションを始める。

2.シューティングポケットの位置が高すぎる。

修正案

シューティングポケットの位置を下げてみる。

3.「リズムが悪い」動きが滑らかでなく、下半身で生み出した力が充分ボールまで伝わっていない。

修正案

両足から指先までスムーズに力が流れるイメージを持ってシュートしてみる。(クレイ・トンプソンは「逆さになった滝」をイメージしているらしい)

4.「肘をしっかり伸ばしていない」シューティングアームを充分に伸ばし切っておらず、手首のスナップだけでリリースしている。

修正案

シュート後に肘は自分の目より高い位置にあることを意識する。

5.「アーチができていない」アーチが高すぎるか、低すぎる。

修正案

しっかりフォロースルーをして、指先でリリースしながら、上と前方への力をコントールする。

6.「リリースが遅い」ジャンプの頂点や落下中にシュートを打たないようにする。

修正案

リリースポイントを高くし過ぎず、自分が上昇しているときにシュートを放つ。

7.「しっかりとフォロースルーをしていない」しっかりとシュートを終えていないため、適切なバックスピンが与えられていない。

修正案

肘を伸ばすだけでなく、スナップまで意識する。

8.「ネガティブモーション」後ろに下がりながらのシュート、肩を引きながらのシュート、ボールを頭の後ろに振りかぶったモーション。

修正案

これらはボールがゴールに向かうのと反対方向への力となるため、コントロールが難しくなるので、なるべく避ける。

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