『ファウル』~JBA公式ルール第6章の抜粋~

※2021年新ルール対応(2021年6月3日更新)

“2021 バスケットボール競技規則” 「公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)」より抜粋

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第6章 ファウル(FOULS)

第32 条 ファウル (Fouls)

32-1  定義

32-1-1 ファウルとは、規則に対する違反のうち、相手チームのプレーヤーとの不当な体の触れ合いおよびスポーツマンらしくない行為をいう。

32-1-2 1チームに記録されるファウルの数に制限はない。
その罰則にかかわらず、それぞれのファウルは違反ごとに全てスコアシートに記録され、ルールに従って処置される。

第33 条 コンタクト(体の触れ合い):基本概念(Contact: General principles)

33-1  シリンダーの概念

シリンダーとはフロア上のプレーヤーが占める架空の円筒内の空間をいう。シリンダーの大きさ、あるいはプレーヤーの両足の間隔はプレーヤーの身長やサイズによって異なる。シリンダーにはプレーヤーの真上の空間が含まれ、ディフェンスのプレーヤーとボールを持っていないオフェンスのプレーヤーのシリンダーの境界は以下の通り制限される:

  • 正面は手のひらの位置まで
  • 背面は尻の位置まで
  • 側面は腕と脚の外側の位置まで

手や腕は、前腕と手がリーガルガーディングポジションの範囲で上がるように、腕を肘の位置で曲げた状態で前に伸ばすことができるが、足や膝の位置を超えてはならない。

オフェンスのプレーヤーが自身のシリンダーの範囲でノーマルバスケットボールプレーを試みているとき、ディフェンスのプレーヤーはボールを持っているオフェンスのプレーヤーのシリンダーの中に入って不当な触れ合いを起こしてはならない。ボールを持っているオフェンスのプレーヤーのシリンダーの境界は以下の通り制限される:

  • 正面は両足、曲げられた膝、腰より上でボールを持っている腕の位置まで。
  • 背面は尻の位置まで。
  • 側面は肘と脚の外側の位置まで。

ボールを持っているオフェンスのプレーヤーには自身のシリンダーの範囲でノーマルバスケットボールプレーを行うための十分な空間が与えられなければならない。ノーマルバスケットボールプレーには、ドリブルの開始、ピボット、ショット、パスが含まれる。
オフェンスのプレーヤーはさらなる空間を確保するために、自身のシリンダーを超えて脚や腕を広げて、ディフェンスのプレーヤーに不当な触れ合いを起こしてはならない。

シリンダーの概念図1シリンダーの概念図2シリンダーの概念図3シリンダーの概念図4

図5 シリンダーの概念

33-2   バーティカリティ(真上の空間の概念)

ゲーム中全てのプレーヤーは、相手チームのプレーヤーが占めていない位置であれば、コート上のどのような位置でも占めることができる。

この概念は、コート上にプレーヤーが占めた位置の権利およびそのプレーヤーが真上にジャンプする権利も含まれる。

自分のシリンダーから外れた空間で、すでに自分のシリンダーを占めている相手チームのプレーヤーと触れ合いを起こしたときは、自分のシリンダーから外れているプレーヤーにその触れ合いの責任がある。

ディフェンスのプレーヤーが、自分のシリンダー内でジャンプしたり手や腕を上げていて触れ合いが起こっても、そのプレーヤーに触れ合いの責任はなく、罰則が科されることはない。

オフェンスのプレーヤーは、コート上にいるときでもジャンプをして空中にいるときでも、リーガルガーディングポジションを占めているディフェンスのプレーヤーと次のような触れ合いを起こしてはならない:

  • 腕で相手チームのプレーヤーを払いのけたりして、自分に有利な空間をつくること
  • ショットの動作(アクトオブシューティング)中やショットをした後に、脚や腕を広げて触れ合いを起こすこと

33-3  リーガルガーディングポジション

ディフェンスのプレーヤーは以下の2つの条件を満たしたとき、リーガルガーディングポジションを占めたとみなされる:

  • 相手チームのプレーヤーに正対する
  • 両足をフロアにつける

リーガルガーディングポジションには真上の空間も含まれるので、真上の空間の内側であればまっす
ぐ上に手や腕を上げたり真上にジャンプしてもよいが、シリンダーの外に外れてはならない。

33-4   ボールをコントロールしているプレーヤーをガードすること

ボールをコントロールしている(ボールを持っているかドリブルをしている)プレーヤーに対しては、相手の速さと距離にとらわれずにガードをすることができる。

ボールをコントロールしているプレーヤーは、いつでもガードされることを予測し、相手チームのプレーヤーがどれだけ素早く最初のリーガルガーディングポジションを占めたときにも、止まったり方向を変えたりして、体の触れ合いを避ける用意をしていなければならない。

ディフェンスのプレーヤーも、その位置を占める前に体の触れ合いを起こさないように、相手より先に
リーガルガーディングポジションを占めなければならない。

先にリーガルガーディングポジションを占めたディフェンスのプレーヤーは、相手チームのプレーヤーをガードするために位置を変えてもよいが、腕を広げたり、肩、腰、脚などを使ったりして脇を通るドリブラーを妨げてはならない。

審判は、ボールをコントロールしているプレーヤーとそのガードしているプレーヤーとの間に触れ合いが起こったとき、次の原則にしたがってチャージングかブロッキングかを判定する:

  • ディフェンスのプレーヤーは、ボールをコントロールしている相手チームのプレーヤーに向き、両足をフロアにつけることで最初のリーガルガーディングポジションを占めなければならない
  • ディフェンスのプレーヤーは、その場で止まる、真上にジャンプする、相手の動きと平行にあるいは後ろに動くことでリーガルガーディングポジションを維持する
  • 相手の動きと平行あるいは後ろに動くときに、片足または両足が瞬間的にフロアから離れることは、引き続きリーガルガーディングポジションを維持していることになるが、ボールを持っているプレーヤーに向かって動いたときは、両足をフロアにつけなければならない
  • ディフェンスのプレーヤーが先に位置を占めていてそのトルソー(胴体)に触れ合いが起きたときには、ディフェンスのプレーヤーがリーガルガーディングポジションを占めていたとみなされる
  • リーガルガーディングポジションを占めたディフェンスのプレーヤーは、怪我を避けるためにシリンダー内で体を回転してもよい

上記の状況では、ボールを持っているプレーヤーに触れ合いの責任がある。

33-5  ボールをコントロールしていないプレーヤーをガードすること

ボールをコントロールしていないプレーヤーは、誰でもコート上を自由に動いて、他のプレーヤーが占めていないコート上のどの位置でも占めることができる。

ディフェンスのプレーヤーは、ボールをコントロールしていないプレーヤーをガードするときは相手の速さと距離を十分に考慮して位置を占めなければならない。動いている相手チームのプレーヤーが止まったり方向を変えたりして触れ合いを避けることができないほど、急にまた近くに位置を占めてはならない。

位置を占めるときの距離は相手の速さによるが、通常の1歩の距離は必要である。

ディフェンスのプレーヤーが、相手の速さと距離の関係を考慮しないで位置を占めて触れ合いが起こったときは、そのディフェンスのプレーヤーに触れ合いの責任がある。

一度リーガルガーディングポジションを占めたディフェンスのプレーヤーは、相手チームのプレーヤーをガードするために位置を変えてもよいが、腕を広げたり、肩、腰、脚などを使ったりして脇を通るプレーヤーを妨げてはならない。リーガルガーディングポジションを占めたディフェンスのプレーヤーは怪我を避けるためにシリンダー内で体を回転してもよい。

補 足

リーガルガーディングポジションを占めたプレーヤーであっても、腕を広げたり、肩、腰、脚などを相手チームのプレーヤーの進路上に出したりして、脇を通る相手を妨げてはならない。

33-6  空中にいるプレーヤー

コート上でジャンプをしたプレーヤーには、元の位置に下りる権利がある。

コート上でジャンプをしたプレーヤーには、元の位置と違うところでも、ジャンプをした時点でジャンプをした位置と着地する位置の間に相手チームのプレーヤーが位置を占めていなかった場所に下りる権利がある。

ジャンプをしたプレーヤーが元の位置と違うところに下りた勢いで、すでに近くにリーガルガーディングポジションを占めていた相手チームのプレーヤーと触れ合いを起こしたときは、ジャンプをしたプレーヤーに触れ合いの責任がある。

相手チームのプレーヤーは、プレーヤーが空中にジャンプをした後からそのジャンプをしたプレーヤーの軌道に入ってはならない。

空中にいるプレーヤーの足元に入って触れ合いを起こすことは、通常はアンスポーツマンライクファウルであり、場合によってはディスクォリファイングファウルになる。

33-7   正当なスクリーン、不当なスクリーン

スクリーンとは、プレーヤーがあらかじめ任意の位置を占めることによって、ボールをコントロールしていない相手チームのプレーヤーが、コート上の望む位置に行くことを遅らせたり妨げたりしようとするプレーのことをいう。

正当なスクリーンとは、スクリーンをかけるプレーヤーが:

  • 止まっていて、シリンダー内で、体の触れ合いが起こる
  • 両足がフロアについていて、体の触れ合いが起こる

不当なスクリーンとは、スクリーンをかけるプレーヤーが:

  • 動きながらスクリーンをかけて、触れ合いが起こる
  • 止まっている相手チームのプレーヤーの後ろ(視野の外)から十分な距離をおかずにスクリーンをかけて、触れ合いが起こる
  • 動いている相手チームのプレーヤーに対して、時間と距離を考慮せずに触れ合いが起こる

止まっている相手チームのプレーヤーの視野の中でスクリーンをかけるプレーヤーは、触れ合いを起こさない限り相手の近くに位置を占めてよい。

止まっている相手チームのプレーヤーの後ろ(視野の外)からスクリーンをかけるプレーヤーは、相手が普通に動いても触れ合いが起こらない1歩の距離をおいて位置を占めなければならない。動いている相手チームのプレーヤーにスクリーンをかけるプレーヤーは、相手が止まったり方向を変えたりして触れ合いを避けられるだけの距離をおいて位置を占めなければならない。

(スクリーンをかけようとする相手チームのプレーヤーとの間に)必要とされる距離は通常の1歩から2歩である。

正当なスクリーンをかけられた場合、スクリーンをかけたプレーヤーとのいかなる触れ合いについても、スクリーンをかけられたプレーヤーに触れ合いの責任がある。

33-8  チャージング

チャージングとは、ボールを持っていてもいなくても、無理に進行して相手チームのプレーヤーのトルソー(胴体)に突き当たったり押しのけたりする不当な体の触れ合いのことをいう。

33-9   ブロッキング

ブロッキングとは、相手がボールを持っているかいないかにかかわらず、相手チームのプレーヤーの進行を妨げる不当な体の触れ合いのことをいう。

相手が止まっている、あるいはスクリーンを避けようとしているのに、スクリーンをかけようと動いているプレーヤーが触れ合いを起こしたときは、ブロッキングのファウルになる。

プレーヤーがボールの位置に関係なく、相手チームのプレーヤーに向いて相手の動きに合わせて動くときは、別の理由がない限り、そのために生じた全ての触れ合いの責任はそのプレーヤーにある。
ここでいう「別の理由」とは、スクリーンをされるプレーヤーに責任があるプッシング、チャージング、ホールディングなどをいう。

コート上で位置を占めているとき、腕を広げたり肘を張ることは正当であるが、相手チームのプレーヤーが脇を通り抜けようとするときには、腕や肘を自身のシリンダーの中に収めなくてはならない。
腕や肘をよけないで触れ合いが起こったときは、ブロッキングもしくはホールディングになる。

33-10  ノーチャージセミサークルエリア

ノーチャージセミサークルエリアは、バスケット近辺でのチャージングやブロッキングの特別な規則の適用のため、指定されたエリアのことをいう。

ノーチャージセミサークルエリアにペネトレイトしてくるプレーにおいて、空中にいるオフェンスのプレーヤーがノーチャージセミサークルエリアにいるディフェンスのプレーヤーと触れ合いを 起こしても、オフェンスのプレーヤーが手、腕、脚、その他の体の部位を不当に使って触れ合いを起こした場合を除き、オフェンスファウルは宣せられない。この規則が適用されるのは以下の全ての条件を満たす場合である:

  • オフェンスのプレーヤーが空中でボールをコントロールしていること
  • そのオフェンスのプレーヤーがショットあるいはパスをしようとすること
  • そのオフェンスのプレーヤーとの間に触れ合いが生じたディフェンスのプレーヤーの片足あるいは両足が、ノーチャージセミサークルエリア内のフロアあるいはノーチャージセミサークルのラインに触れていること

33-11   手や腕で相手チームのプレーヤーに触れること

プレーヤーが相手チームのプレーヤーに手や腕で触れることがあっても、必ずしもファウルではない。

審判は、プレーヤーが相手チームのプレーヤーに手や腕で触れたり触れ続けていることで、触れ合
いを起こしたプレーヤーが有利になっているか否かを判断し、相手チームのプレーヤーの自由な動き
(フリーダムオブムーブメント)を妨げているときには、ファウルの判定を下す。

相手チームのプレーヤーがボールを持っていてもいなくても、ディフェンスのプレーヤーが突き出した手や伸ばした腕で、相手に触れ続けて相手の動きを妨げることはファウルである。

相手チームのプレーヤーがボールを持っているかいないかにかかわらず、繰り返し触れたりする行為は、乱暴なプレーにつながる可能性があるためファウルである。

ボールを持っているオフェンスのプレーヤーが起こす、以下の触れ合いはファウルである:

  • 自分が有利になるために、腕や肘でディフェンスのプレーヤーの体を押さえたり(フック)巻きつけるように回したり(ラップ)すること
  • ディフェンスのプレーヤーがボールにプレーすることを妨げる、あるいはディフェンスのプレーヤーとの間隔(スペース)を広げようとして、相手を押しのけること(プッシュオフ)
  • ドリブルをしているときに、ボールを取ろうとするディフェンスのプレーヤーの動きを前腕や手を使って妨げること

ボールを持っていないオフェンスのプレーヤーが起こす、以下の触れ合い(プッシュオフ)はファウルである:

  • ボールを受け取りやすくしようとして、ディフェンスのプレーヤーを押しのけること
  • ボールにプレーしようとするディフェンスのプレーヤーを妨げようとして、相手を押しのけること
  • 自分に有利になるように相手との間隔(スペース)を広げようとして、相手を押しのけること

33-12  ポストプレー

バーティカリティ(シリンダーの概念)の考え方は、ポストプレーにも適用される。

ポストにいるオフェンスのプレーヤーもそのディフェンスのプレーヤーも、互いに相手の真上の空間(シリンダー)の権利を重んじなければならない。

ポストの位置を占めているオフェンスのプレーヤーあるいはディフェンスのプレーヤーによって、肩や尻で相手チームのプレーヤーを押し出すことや、腕、肩、尻、脚、あるいはその他の体の部分を伸ばし
て相手の自由な動き(フリーダムオブムーブメント)を妨げることはファウルになる。

33-13  後方からの不当なガード

後方からの不当なガードとは、ディフェンスのプレーヤーが、相手チームのプレーヤーの後ろから起こす不当な体の触れ合いのことをいう。

ボールにプレーしようとしても、後ろから相手と触れ合いを起こしてよいことにはならない。

33-14   ホールディング

ホールディングとは、相手プレーヤーの自由な動き(フリーダムオブムーブメント)を妨げる不当な体の触れ合いのことをいう。この体の触れ合い(押さえること)はどの部分を使っていてもホールディングになる。

33-15  プッシング

プッシングとは、相手チームのプレーヤーがボールを持っていてもいなくても、手や体で相手を無理に押しのけたり押して動かそうとする不当な体の触れ合いのことをいう。

33-16   フェイク(ファウルをされたと欺くこと)

フェイクとは、状況を有利にするためにファウルをされたふりをする、またはファウルをされたと判断されるために大げさな演技をすることをいう。

第34 条 パーソナルファウル (Personal foul)

34-1  定義

34-1-1 パーソナルファウルとは、ボールのライブ、デッドにかかわらず、相手チームのプレーヤーとの不当な体の触れ合いによるプレーヤーファウルのことをいう。

プレーヤーは、相手を押さえて動きの自由を妨げたり、押したり、叩いたり、突き当たったり、つまずかせることをしてはならない。手(腕)や足(脚)、膝などを伸ばしたり広げたり突き出したり、体を不自然に曲げたりして相手の進行や相手の動きを妨げる触れ合いを、自分のシリンダーの外で起こしてはならない。

また、その他乱暴な触れ合いを起こすこともしてはならない。

34-2   罰則

ファウルをしたプレーヤーに1個のパーソナルファウルが記録される。

34-2-1 ショットの動作(アクトオブシューティング)中ではないプレーヤーがファウルをされたとき:

  • ファウルが起こったところに最も近いアウトオブバウンズから、ファウルをされたチームのスローインによってゲームを再開する。
  • ファウルをしたチームがチームファウルのペナルティシチュエーション(チームファウルの罰則が適用される状況)にある場合は、第41 条が適用される。

34-2-2 ショットの動作(アクトオブシューティング)中のプレーヤーがファウルをされたときは、ファウルをされたプレーヤーに以下のとおりフリースローが与えられる:

  • そのショットが成功したときは得点が認められ、さらに1本のフリースローが与えられる
  • そのショットがツーポイントフィールドゴールエリアからのショットで不成功だったときは、2本のフリースローが与えられる
  • そのショットがスリーポイントフィールドゴールエリアからのショットで不成功だったときは、3本のフリースローが与えられる
  • ファウルが起きたその直後あるいはほとんど同時に、各クォーターや各オーバータイムの競技時間の終了のブザーまたはショットクロックのブザーが鳴ったときに、ボールがまだショットの動作(アクトオブシューティング)中のプレーヤーの手の中にありその後ショットが成功しても、得点は認められず2本または3本のフリースローが与えられる

第35 条 ダブルファウル (Double foul)

35-1   定義

35-1-1 ダブルファウルとは、両チームの2人のプレーヤーがほとんど同時に、互いにパーソナルファウル、あるいはアンスポーツマンライクファウルやディスクォリファイングファウルをした場合をいう。

35-1-2 2つのファウルがダブルファウルであるとみなすためには、以下の条件が求められる:

  • 両方のファウルが、プレーヤーのファウルであること
  • 両方のファウルが、体の触れ合いを伴うファウルであること
  • 両方のファウルが、対戦プレーヤー間で起きること
  • 両方のファウルの罰則ががともにパーソナルファウル、もしくはアンスポーツマンライクファウルとディスクォリファイングファウルのいずれかの組み合わせであること。
補 足

この条件は2つのファウルが他の条件に当てはまるうえで、「パーソナルファウルとパーソ
ナルファウル」「アンスポーツマンライクファウルとアンスポーツマンライクファウル」「ディスクォリファイングファウルとディスクォリファイングファウル」「アンスポーツマンライクファウルとディスクォリファイングファウル」のいずれかの場合にダブルファウルとすることを指す。

35-2   罰則

両プレーヤーにパーソナルファウルが記録される。どちらのチームにもフリースローは与えられず、ゲームは、以下の方法で再開する:ダブルファウルとほとんど同時に

  • フィールドゴールや最後のフリースローが成功してどちらかのチームに得点が認められた場合は、得点をされたチームが、エンドラインの任意の位置のアウトオブバウンズからスローインをしてゲームを再開する
  • 一方のチームがボールをコントロールしていたかボールが与えられることになっていた場合は、そのチームが、ダブルファウルが起こったところに最も近いアウトオブバウンズからスローインをしてゲームを再開する
  • どちらのチームもボールをコントロールしていなかったかボールが与えられることになっていなかった場合は、ジャンプボールシチュエーションになる

第36 条 テクニカルファウル (TF:Technical foul)

36-1  言動や振る舞いに関する規定

36-1-1 ゲームは、両チームのプレーヤー、ヘッドコーチ、アシスタントコーチ、交代要員、5個のファウルを宣せられたチームメンバー、チーム関係者、審判、テーブルオフィシャルズ、コミッショナー(同席している場合)を含むこれら全ての人たちの完全な協力によって成立するものである。

36-1-2 両チームは勝利を得るために全力を尽くさなければならないが、これはスポーツマンシップとフェアプレーの精神に基づいたものでなければならない。

36-1-3 競技規則の精神と目的に対して、意図的にあるいは繰り返し行われる非協力的な行為は、テクニカルファウルとみなされる。

36-1-4 審判は、明らかに意図的ではなくゲームに直接的に影響のない軽微な違反については、テクニカルファウルを科さずに警告を与えることがある。ただし、警告の後もその同じ違反が繰り返し続く場合はその限りではない。

36-1-5 ボールがいったんライブになってから、前に起こったこの規則に該当する違反が見つかった場合は、見つかったときにテクニカルファウルがあったものとして処置をする。
この規則に該当する違反があってからそれが見つけられるまでに起こったことは、全て有効である。

36-2   定義

36-2-1 テクニカルファウルは、相手チームのプレーヤーとの体の触れ合いのない振る舞いであり以下が該当するが、これらに限るものではない:

  • 審判からの警告を無視する
  • 審判、コミッショナー、テーブルオフィシャルズ、相手チーム、あるいはチームベンチに座ることを許可された者への敬意を欠く振る舞い、異論表現
  • 観客に対して無作法に振る舞ったり挑発する、あるいは煽動するような言動をとる
  • 相手チームのプレーヤーを挑発したり侮辱する
  • 相手チームのプレーヤーの目の前で手を振ったり、手をかざしたりして視野を妨げる
  • 肘を激しく振り回す
  • バスケットを通過したボールに故意に触れる、またはボールが素早くスローインされるのを妨げてゲームの進行を遅らせる
補 足

審判にボールを返さずにゲームの進行を遅らせるような行為等も上記項目に該当する。

  • フェイク(ファウルをされたと欺くこと)
  • リングをつかんで体重をかける。ただし、ダンクショットのときにやむを得ず瞬間的にリングをつかむことは差し支えない。また自分や他のプレーヤーが怪我をするのを避けようとしたと審判が判断したときは、リングをつかんでもテクニカルファウルとはしない
  • 最後のフリースローでボールがリングに触れる前にゴールテンディングのバイオレーションをしたときは、オフェンスのチームに1点が与えられ、さらにそのディフェンスのプレーヤーにテクニカルファウルが宣せられる。

36-2-2 チームベンチに座ることを許可された者によるテクニカルファウルは、審判、コミッショナー、テーブルオフィシャルズ、相手チームに対して失礼な態度で接したり、体に触れたりする行為、またゲームの進行や運営に支障をもたらしたりする違反のことをいう。

36-2-3 テクニカルファウルを2個あるいはアンスポーツマンライクファウルを2個、もしくはテクニカルファウルとアンスポーツマンライクファウルを1個ずつ記録されたプレーヤーは失格・退場になる。

36-2-4 ヘッドコーチは以下の場合、失格・退場になる。

  • ヘッドコーチ自身のスポーツマンらしくない振る舞いによるテクニカルファウル「C」が2個記録された場合
  • チームベンチに座ることを許可された者のスポーツマンらしくない振る舞いによって、ヘッドコーチにテクニカルファウル「B」が3個記録された場合、あるいはそれらのテクニカルファウルとヘッドコーチ自身のテクニカルファウル「C」とを合わせて3個のファウルが記録された場合

36-2-5 プレーヤーもしくはヘッドコーチが、36-2-3あるいは36-2-4に則り失格・退場処分となる場合、テクニカルファウルによる罰則のみが与えられ、失格・退場による追加の罰則は与えられない。

36-3  罰則

36-3-1 テクニカルファウルが宣せられたときは、次のように記録をする:

  • プレーヤーの場合は、そのプレーヤーに1個のテクニカルファウルが記録され、チームファウルに数える
  • チームベンチに座ることを許可された者の場合は、ヘッドコーチに1個のテクニカルファウルが記録され、チームファウルに数えない

36-3-2 相手チームに1本のフリースローが与えられ、ゲームは次のように再開される:

  • フリースローは直ちに行う。フリースローの後、テクニカルファウルが宣せられたときにボールをコントロールしていたか、ボールが与えられることになっていたチームに、ゲームが止められたときにボールがあった場所から最も近いアウトオブバウンズでスローインが与えられる
  • フリースローは、他のファウルによって適用される罰則の順序にとらわれることなく、さらにすでに行われている罰則の途中であっても、それらに関わらず直ちに行う。テクニカルファウルのフリースローの後は、テクニカルファウルが宣せられたときにボールをコントロールしていたか、ボールが与えられることになっていたチームよって、テクニカルファウルの罰則のためにゲームが止められた時点からゲームを再開する
  • フィールドゴールや最後のフリースローが成功して得点が認められた場合は、エンドラインの任意の位置のアウトオブバウンズからスローインをしてゲームを再開する
  • どちらのチームにもボールのコントロールがない場合は、ジャンプボールシチュエーションとなる
  • 第1クォーターを始める場合は、センターサークルでのジャンプボールになる

第37 条 アンスポーツマンライクファウル (UF:Unsportsmanlike foul)

37-1   定義

37-1-1 アンスポーツマンライクファウルは、プレーヤーによる体の触れ合いを伴うファウルであり、以下の要素をもとに審判が判断する:

  • ボールに対するプレーではなく、かつ、正当なバスケットボールのプレーとは認められない相手プレーヤーとの触れ合い。
  • プレーヤーがボールや相手プレーヤーに正当にプレーしようと努力していたとしても、過度に激しい触れ合い(エクセシブハードコンタクト)
補 足

「相手プレーヤーへの正当なプレー」とはボールを持っていないオフェンスのプレーヤーに対するディフェンスなど、正当なバスケットボールのプレーを指す。

  • オフェンスが進行する中で、その進行を妨げることを目的としたディフェンスのプレーヤーによる必要のない触れ合い。これはオフェンスのプレーヤーがショットの動作(アクトオブシューティング)に入るまで適用される。
  • 相手チームのバスケットに向かって進行しているプレーヤーとボール、バスケットの間に、進行しているプレーヤーの相手プレーヤーが全くいない状況で、進行しているプレーヤーの後ろあるいは横から起こす不当な触れ合い。これはオフェンスのプレーヤーがショットの動作(アクトオブシューティング)に入るまで適用される。
  • 第4クォーター、各オーバータイムで、ゲームクロックが2:00 あるいはそれ以下を表示しているときに、ボールをアウトオブバウンズからスローインをするときに、まだボールが審判あるいはスローインをするプレーヤーの手にあるときに、コート上のディフェンスのプレーヤーが相手に起こしたファウル

37-1-2 審判は、プレーヤーの起こしたアクションのみを基準として、ゲームをとおして一貫性を持ってアンスポーツマンライクファウルの判断を行わなければならない。

37-2  罰則

37-2-1 ファウルをしたプレーヤーに、1個のアンスポーツマンライクファウルが記録される。

37-2-2 ファウルをされたプレーヤーにフリースローが与えられたあと:

  • そのチームのフロントコートのスローインラインからのスローインで再開する
  • 第1クォーターをはじめる場合は、センターサークルでのジャンプボールになる

フリースローは以下のとおり与えられる:

  • ショットの動作(アクトオブシューティング)中ではないプレーヤーがファウルをされたとき:2本のフリースロー
  • ショットの動作(アクトオブシューティング)中のプレーヤーがファウルをされ、そのショットが成功したとき:得点が認められ、さらに1本のフリースロー
  • ショットの動作(アクトオブシューティング)中のプレーヤーがファウルをされ、そのショットが不成功だったとき:2本または3本のフリースロー

37-2-3 テクニカルファウルを2個あるいはアンスポーツマンライクファウルを2個、もしくはテクニカルファウルとアンスポーツマンライクファウルを1個ずつ記録されたプレーヤーは失格・退場になる。

37-2-4 プレーヤーが37-2-3に則り失格・退場になる場合、アンスポーツマンライクファウルによる罰則のみが与えられ、失格・退場による追加の罰則は与えられない。

第38 条 ディスクォリファイングファウル (DQ:Disqualifying foul)

38-1   定義

38-1-1 ディスクォリファイングファウルとは、プレーヤー、交代要員、ヘッドコーチ、アシスタントコーチ、5 個のファウルを宣せられたチームメンバー、チーム関係者によって行われる、特に悪質でスポーツマンシップに反する行為に対するファウルのことをいう。

38-1-2 ヘッドコーチにディスクォリファイングファウルが記録された場合は、スコアシートに記入されているファーストアシスタントコーチがヘッドコーチの役目を引き継ぐ。ファーストアシスタントコーチがスコアシートに記入されていない場合は、スコアシートに示されたキャプテン(CAP)がヘッドコーチの役目を引き継ぐ。

38-2  暴力行為

38-2-1 ゲーム中に、スポーツマンシップとフェアプレーの精神に反する暴力行為が起きたときは、審判または必要に応じて警備担当者により、暴力行為を速やかにやめさせなければならない。

38-2-2 コート上もしくはその付近で、プレーヤーによる暴力行為が発生した場合は、審判は速やかにそれを止めさせる。

38-2-3 審判やテーブルオフィシャルズあるいは相手チームに対し、暴行を加えたプレーヤー、交代要員、コーチ、アシスタントコーチ、5個のファウルを宣せられたチームメンバー、チーム関係者は、速やかに失格・退場させられる。クルーチーフは、その事象を大会主催者に報告しなければならない。

38-2-4 審判が許可をしたときのみ警備担当者はコートに入る。しかし、観客が明らかな暴力的な意図をもってコートに侵入する場合は、チームや審判、テーブルオフィシャルズを守るために、警備担
当者は速やかにコートに入らなければならない。

38-2-5 コートやコートの周囲、出入口、通路、更衣室(ロッカールーム)などの全てのエリアは、大会主催者の管理下にある。

38-2-6 プレーヤー、チームベンチに座ることを許可された者による用具・器具を破損するおそれのある行為は、絶対に許してはならない。
このような行為があったときには、審判はそのチームのヘッドコーチにそのような行為をやめさせるように警告をする。
その行為が繰り返された場合には、速やかにテクニカルファウルまたはさらにディスクォリファイングファウルを宣さなければならない。

38-3   罰則

38-3-1 ファウルをした当該者に1個のディスクォリファイングファウルが記録される。

38-3-2 規則により失格・退場処分を受けた当該者は、ゲームが終わるまで自チームの更衣室(ロッカールーム)にいるか、コートのある建物から立ち去るかしなければならない。

38-3-3 フリースローが以下のとおり与えられる:

  • 体の触れ合いをともなわないディスクォリファイングファウルが宣せられた場合のフリースローシューターは、ヘッドコーチが指定する
補 足

この場合のフリースローシューターはチームメンバーの中から選ばれる。

  • 体の触れ合いをともなうディスクォリファイングファウルが宣せられた場合は、ファウルをされたプレーヤーがフリースローシューターになる

フリースローの後:

  • そのチームのフロントコートのスローインラインからのスローインで再開する
  • 第1クォーターを始める場合は、センターサークルでのジャンプボールになる

38-3-4 与えられるフリースローの数は以下のとおりである:

  • 体の触れ合いをともなわないファウル:2本のフリースロー
  • ショットの動作(アクトオブシューティング)中ではないプレーヤーがファウルをされたとき:2本のフリースロー
  • ショットの動作(アクトオブシューティング)中のプレーヤーがファウルをされ、そのショットが成功したとき:得点が認められ、さらに1本のフリースロー
  • ショットの動作(アクトオブシューティング)中のプレーヤーがファウルをされ、そのショットが不成功だったとき:2本または3本のフリースロー
  • ヘッドコーチが失格退場になるファウル:2本のフリースロー
  • ファーストアシスタントコーチ、交代要員、5個のファウルを宣せられたチームメンバー、チーム関係者が失格退場になるファウル、このファウルはヘッドコーチのテクニカルファウルとして記録される:2本のフリースロー

さらに、ファーストアシスタントコーチ、交代要員、5個のファウルを宣せられたチームメンバー、チーム関係者がチームベンチエリアを離れ、積極的にファイティングに参加した場合:

−ファーストアシスタントコーチ、交代要員、5個のファウルを宣せられたチームメンバーに対する1回のディスクォリファイングファウルごとに:2本のフリースロー
全てのディスクォリファイングファウルはそれぞれの違反者に対して記録される。

−チーム関係者に対する1 回のディスクォリファイングファウルごとに:2 本のフリースロー
全てのディスクォリファイングファウルはヘッドコーチに対して記録される。
相手チームと罰則が等しく相殺されない限り、全ての罰則に含まれるフリースローは行われる。

第39 条 ファイティング (Fighting)

39-1  定義

ファイティングとは、プレーヤー、交代要員、ヘッドコーチ、アシスタントコーチ、5個のファウルを宣せられたチームメンバーやチーム関係者の間で発生する暴力行為のことをいう。

この規定は、コート上やコートの周囲でファイティングが起こったときや起こりそうなときに、チームベンチエリアから出た交代要員、ヘッドコーチ、アシスタントコーチ、5個のファウルを宣せられたチームメンバーやチーム関係者に適用される。

39-2   ルール

39-2-1 ファイティングが起こったときや起こりそうなときに、チームベンチエリアを離れた交代要員、5個のファウルを宣せられたチームメンバー、チーム関係者は失格・退場になる。

39-2-2 ヘッドコーチとファーストアシスタントコーチだけは、審判に協力して争いを止めるためであれば、ファイティングが起こったときや起こりそうなときでもチームベンチエリアから出てもよい。この場合は、ヘッドコーチ、ファーストアシスタントコーチは失格・退場にはならない。

39-2-3 ヘッドコーチやファーストアシスタントコーチがチームベンチエリアから出てコートに入ったのに争いを止めようとしなかったときは、失格・退場になる。

39-3  罰則

39-3-1 チームベンチエリアを離れ失格・退場になった人数にかかわらず、罰則はそのチームのヘッドコーチに1個のテクニカルファウル「B」が記録される。

39-3-2 両チームの者がファイティングの規定によって失格・退場になり、他に適用されるファウルの罰則がない場合は、以下の方法でゲームを再開する。

ファイティングによりゲームクロックが止まったのとほとんど同時に:

  • フィールドゴールや最後のフリースローが成功してどちらかのチームに得点が認められた場合は、得点をされたチームがエンドラインの任意の位置のアウトオブバウンズからスローインをしてゲームを再開する
  • 一方のチームがボールをコントロールしていた、もしくはボールを与えられることになっていた場合は、そのチームの暴力行為が始まったときにボールがあった場所に最も近い位置からのスローインでゲームを再開する
  • どちらのチームもボールをコントロールしていなかったかボールを与えられることになっていなかった場合は、ジャンプボールシチュエーションになる

39-3-3 ファイティングの規定によるディスクォリファイングファウルは、チームファウルに数えない。

39-3-4 ファイティングが起こったときや起こりそうなときに、コート上にいたプレーヤーのファウルに対する罰則は全て有効であり、第42 条「特別な処置をする場合」に則り処置される。

39-3-5 ファイティングが起こったときや起こりそうなときに、ファーストアシスタントコーチ、交代要員、5個のファウルを宣せられたチームメンバーやチーム関係者の失格退場に対するファウルの罰則は全て有効であり、38-3-4の6項目に則り処置される。

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