※2024年1月9日:ショットクロックが15秒を示した時点で8秒バイオレーションという記述を16秒に変更。
8秒以内にフロントコートにボールを運べなかった際、宣告されるバイオレーション。
ルールの歴史
それまで、10秒ルールだったが、2000年からFIBAにより8秒ルールに変更され、2001年にはNBAや日本でも採用された。それと同時に30秒ルールが24秒ルールに、前後半のハーフ制から、4ピリオド制に変更され(現「4クォーター制」)、大きく試合のテンポが変わった。
8秒ルールの注意点
- センターラインはバックコート扱いとなる。つまり両足を完全にフロントコートに着地させるか、フロンコートにボール自体が触れるかしないとフロントコートに入ったことにはならない。
- 24秒計(ショットクロック)と同じタイミングで計測が始まるため、ショットクロックが
15秒16秒を示した時点でバックコートにいた場合、バイオレーションが発生する。
ただし、審判による8秒カウントの開始タイミングとショットクロックの開始タイミングが厳密に一致しているわけではないため、ショットクロックは目安程度として考えおいたほうが良い。 - センターラインを跨ぐ審判や相手選手にあたった場合、フロントコートに入ったことになるため、8秒はリセットされる。(その場合はショットクロックとの判定がずれる可能性がある)
コービー・ブライアント追悼の動画
コービー・ブライアントの背番号8番と24番にちなんで追悼の意を示すため、意図的に犯したバイオレーションの動画
公式ルール
“2023バスケットボール競技規則 (公益)日本バスケットボール協会 2023 年4 月1 日施行” より引用
28-1 ルール
28-1-1 以下の状況において:
- プレーヤーがバックコート内でライブのボールをコントロールした。
- スローインのとき、スローインされたボールがバックコート内のプレーヤーに正当に触れ、スローインしたチームのプレーヤーがバックコートでそのボールをコントロールした。そのチームは、8秒以内にボールをフロントコートに進めなければならない。
28-1-2 ボールがフロントコートに進められたとは、以下のことをいう:
- どのプレーヤーにもコントロールされていないボールが、フロントコートに触れる
- 両足が完全にフロントコートに触れているオフェンスのプレーヤーに、ボールが正当に触れる
- 体の一部がバックコートに触れているディフェンスのプレーヤーに、ボールが正当に触れる
- ボールをコントロールしているチームのフロントコートに体の一部が触れている審判に、ボールが触れる
- バックコートからフロントコートへドリブルをしている間に、ボールとドリブラーの両足が完全にフロントコートに触れる
28-1-3 以下のようなことが起こった結果、それまでボールをコントロールしていたチームに引き続きバックコートでのスローインが与えられた場合、8秒は継続される:
- ボールがアウトオブバウンズになる
- そのチームのプレーヤーが怪我をする
- そのチームにテクニカルファウルが宣せられる
- ジャンプボールシチュエーションになる
- ダブルファウルが宣せられる
- 両方のチームに与えられた等しい罰則が相殺される