クラッチシューターとは
バスケットボールにおいて、ここ一番でショットを何度も決める事のできる、土壇場に強い選手。clutchとは“捕える”“ぐっとつかむ”という意味で、転じてスポーツ全般においては「プレッシャーのかかる局面において良い働きをすること」の意で使われる。バスケットボールの場合、試合終盤、特に一本のシュートで勝敗が分かれるような競った場面をクラッチ・タイムと呼ぶ。また、試合終了と同時に決まるシュートをブザービーターと呼び、最も観客が沸く瞬間である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/12/16 13:56 UTC 版)
クラッチシュートを決めるための練習と準備
練習では試合を想像する(試合での競争プレッシャーへ耐性を作る)
試合を想像しながら練習するだけで、クラッチシューターになれるだけでなく、普段のシュート力も上がります。(フィジカルな練習はイメージトレーニングとの併用することで最大限の効果が生まれる。)
1.ルーティーンを作る
特にフリースローのルーティーンを決めておく。
また、流れの中でもルーティーンを作ることはできます。例えば、有名なところでは、マイケル・ジョーダンはシュートを打つとき舌を出します。これはリラックスする効果があると言われています。
ルーティンを作ることで、プレッシャーのかかる場面でも、普段と同じようにリラックスしてプレーできるようになります。
2.自信のあるシュートを作る
このシュートが失敗したなら仕方がないと思えるような自信を持てるシュートを作る。
自信を持てるシュートとは、必ずしも成功率の高いシュートでなくても良くて、一番練習したシュートでもいいし、失敗しても恥ずかしくないようなかっこいいと思えるシュートでも良いです。
つまり悔いを残さず思い切って打てるような自分にとっての一番のシュートを作ることが大切です。
3.チームメイトのいいところを見つけて褒める
他人を褒めると、自分自身の自信と自己肯定感を高める。
逆に否定的に他人を見る癖がつくと、自分の失敗も恐れるため、プレッシャーに立ち向かう勇気を損ないます。
4.相手とのコンタクトに慣れる練習をする
クラッチタイムのプレッシャーは通常よりも強いことが多いため、コンタクトに慣れることは重要。
コンタクトに慣れると、厳しいプレッシャーやコンタクトにあっても、自分のタイミングとバランスを保ち、力まずプレーできるようになります。
5.失敗を想定しておく
試合で失敗を恐れずプレイするメンタルを作る。
試合でもし失敗したとしても、それを想定内としておくことで次のプレイに集中できるようになります。
クラッチシュートを決めるための試合での心構え
試合では練習を想像する(実際の試合での競争プレッシャーを軽減し、冷静になる)
試合で実力以上の力を発揮しようとするとプレッシャーがかかるので、試合では練習以上のことはしないと心がけましょう。試合でどんな結果が出せるかは、既にそれまでの練習への取り組み方で決まっているので、今できることに集中しましょう。練習以上の成果は、意識してもしなくても、出るときはでるし、出ないときはでないものです。
1.「やるか、やらないか」でなく、「どうやるか」を考える
つまり判断に迷わないという意味ですが、特にクラッチタイムでは、一瞬の判断が勝負の分かれ目となるため、「やるか、やらないか」を考えている時間はありません。
2.結果を考えず、目前のシュートなどのプレイの成功だけを考える
たとえ考える結果がポジティブなイメージだったとしても、次のプレーを成功させることだけに集中しましょう。
3.過度の緊張や高揚(ストレス)感じたら、相手を観察しながら深呼吸をする
緊張や高揚を解すには、少しの隙間時間を見つけて、深呼吸するのが一番です。また、自分に視点が向いているときに、緊張や高揚が起こるため、相手を観察することで視点を他人に向けると緊張を緩和する効果があります。
- まず息を吐く
- ゆっくり鼻から息を吸う(限界まで吸わない、腹を膨らませる)
- ゆっくり口から息を吐く(限界まで吐かない、腹を凹ませる)
4.自分がそのシュートを打つことが最善と信じる
自分に実力が有ろうと無かろうと、自分がクラッチシュートを任されるのは当然だし、チームにとって最善なことだと信じよう。
NBA最もクラッチシュートの多いプレイヤーランキング “NBA.com 2020年3月24日記事”より引用
- カワイ・レナード
- レブロン・ジェームズ
- ケビン・デュラント
- デイミアン・リラード
- ステフィン・カリー
- クリス・ポール
- ジョエル・エンビード
- カイリー・アービング
- ジェームズ・ハーデン
- カイル・ラウリー
デイミアン・リラードが語るプレッシャーに対処するために役立っている若い頃の経験:
「中学2年生のときに、試合に勝つはずだったショットをしたことを覚えています。 2点ビハインドだったと思います。残り1秒でスリーポイントを決めたので、ジャージを脱いで喜んでいたら、テクニカルファウルをコールされ、相手チームに2スローを与えてしまった。結局、試合は1点差で負けてしまった。」
これ以上最悪な事態は起こらないという想いから、クラッチタイムで、結果を恐れず、自分の技術に自信をもって、落ち着いてプレイし、自然と集中が高めることができているらしい。