ワンパスアウェイ※のディフェンス(2線のディフェンス)の目的
※ボールマンから一番近い場所にいるオフェンスプレイヤーのポジションをワンパスアウェイ(もしくは2線)という。
『ディナイ』と『サギング』(サッグ)について
すべてを満たす守り方は難しいため、チームの方針や相手とのマッチアップ、ボールマンの位置など様々な要因によって守り方は変わる。
『ディナイ』とは
パスコースに手を出してパスをさせないようにする積極的な守り方を「ディナイ」という。(主に上記目的の1.2.3.を満たす守り方)
ディナイの構え
クローズスタンスでボールマンとマークマンの間のラインに手が届くように立ち、ボールマンに背中を向け、パスコースに手のひらを向ける。顔は肩越しにボールマンを見る。
ポストディフェンスのときは、フロンティングといって、ボールマンの方を向き、背中でマークマンに触れながら守る方法もある。
ディナイの効果と欠点
ウィングであったり、オフェンスの起点となるポジションや選手に簡単にボールを入れさせないことでボールマンにドリブルを強要し、オフェンスの連携やリズムを崩すことができる。また、スピードで相手に優っている場合や積極的にボールを奪いたい場面で有効。
より多くのターンオーバーを狙えるが、ディナイのポジションからドリブルのヘルプは難しいことが多いため、ペネトレイトに対する対処が必要。
『サギング』(サッグ)とは
少し下がって、ボールマンのペネトレイトに対するヘルプなどペイントエリアへの侵入を防ぐ堅実な守り方を「サギング」(サッグ)という。 (主に上記目的の2.3.4.を満たす守り方)
ここでは、ペリメーターディフェンスのケースだが、通常は、自分のマークマンから離れてボールラインまで下がって守ることを「サギング(サッグ)」と言う。
サギングの構え
ボールマンとマークマンを指さす(ピストルスタンス)。約1/3ないし1/4程度、マークマン側のポジションに立ち、ボールマンのヘルプ&リカバリー(ヘッジ)とパスカットの両方が狙えるポジショニングを心がける。
サギング(サッグ)の効果と欠点
少し下がって守ることで、ボールマンのドライブに対するヘルプ(ヘッジ)を重視し、ペイントエリアに侵入させない。確実にボールを奪える場合はパスカットも狙ってよい。
ペイントエリアでの数的優位を作りやすいが、アウトサイドでのパスを回されやすく、アウトサイドシュートへの対処が必要。