『テクニカルファウル』~言葉や行動や態度のファウル~

※2023年9月2日:2023年4月施行ルール対応および「5対5 プレーコーリング・ガイドライン20230629版」対応

「テクニカルファウル」とは

テクニカルファウルの審判ジェスチャー

身体の接触をともなわないファウルのこと。

※テクニカルファウルになりやすい行為
  1. 審判からの警告を無視する
  2. 敬意を欠く苦情や振る舞い
  3. 観客を挑発する、あるいは煽動する
  4. 威嚇・挑発・侮辱する行為
  5. ゲームの進行を遅らせる行為
  6. ボールや⾝に着けているもの・⽤具・器具を破損するおそれのある⾏為
  7. ゲームの⼿続き上の規則、運営・管理に関して違反すること
注意

「テクニカルファウル」と「タイムアウト」の審判のジェスチャーは似ているので、注意が必要です。

  • 「テクニカルファウル」:Tを表すように上の手を地面と水平に、下の手を地面と垂直に、5本指を真っすぐにして上の手のひらに合せる。
  • 「タイムアウト」:Tを表すように上の手を地面と水平に、下の手を地面と垂直に、人差し指で上の手のひらを指さすように合せる。

テクニカルファウルの罰則

  • 宣告された選手にテクニカルファウルが記録され、フリースロー1本が相手チームに与えられる。ただし、パーソナルファウルと異なり、ボールの所有権は変わらない。
  • 出場選手以外が対象場合は、ヘッドコーチにテクニカルファウルが記録され、フリースロー1本が相手チームに与えられる。
  • テクニカルファウルを2個、もしくはテクニカルファウルとアンスポーツマンライクファウルを1個ずつ記録されたプレーヤーは失格・退場になる。
  • ヘッドコーチ自身のテクニカルファウル「C」が2個記録された場合、チームベンチに座ることを許可された者のスポーツマンらしくない振る舞いによって、ヘッドコーチにテクニカルファウル「B」が3個記録された場合、あるいはそれらのテクニカルファウルとヘッドコーチ自身のテクニカルファウル「C」とを合わせて3個のファウルが記録された場合はヘッドコーチは失格・退場になる。
フリースロー「挟み込み」のルール

テクニカルファウルによって与えられるフリースローは、他の罰則よりも優先して「挟み込み」で⾏われます。ファウル宣告時にボールポゼッションを持っていたチームのスローインで再開されます。

「テクニカルファウル」がコールされる場面

選手に与えられるテクニカルファウル

  1. ※テクニカルファウルになりやすい行為」参照
  2. 相手チームのプレーヤーの視野を妨げる
  3. 相手チームのシュートを声や音で故意に邪魔をする
  4. 肘を激しく振り回す
  5. 相手チームのゴール後のボールに故意に触れる
  6. 審判にボールを渡さない、ボールを受け取らないなどの遅延行為
  7. リングを掴んで体重をかける。ただし、危険を避けるための行為は除く
  8. 最後のフリースローでボールがリングに触れる前にゴールテンディングのバイオレーションをしたとき
  9. フェイク(ファウルをされたと欺くこと)
  10. 用具・器具を叩く・蹴る

※WorldCup2023の日本対ベネズエラ戦でベネズエラの選手がボードを叩きテクニカルファウルを受けた事例が発生したため、あえて追加しました。

コーチやスタッフに与えられるテクニカルファウル

  1. ※テクニカルファウルになりやすい行為」参照
  2. プレイヤーに対する暴言
  3. 第三者が不快と感じる振る舞いや暴力的な振る舞い
  4. 相手チームや審判、コミッショナー、テーブルオフィシャルズに対する挑発的あるいは失礼な言動や行為
  5. ベンチメンバーやスタッフによるファイティングが宣告された場合
  6. マネージャー、通訳などベンチメンバーが⽴ち続けてヘッドコーチの役割をしたり、ゲームに関して異論を表現したりすること
  7. ゲーム中、携帯電話で外部と通話を⾏うこと(緊急の事態を除く)
  8. 用具・器具を叩く・蹴る

JBAのテクニカルファウルの動画

【2023プレーコーリング・ガイドライン】テクニカルファウル(TF)
引用元:JBAYouTube公式チャンネル「日本バスケットボール協会 - JBA」【2023プレーコーリング・ガイドライン】テクニカルファウル(TF)

「テクニカルファウル」の判断基準(2023年ルール対応)

JBA プレーコーリング・ガイドライン”より抜粋

7.テクニカルファウル(TF)

ゲームは両チームのプレーヤー、交代要員、ヘッドコーチ、ファーストアシスタントコーチ、5 個のファウルを宣せられたチームメンバーやチーム関係者、審判、テーブルオフィシャルズなどすべての⼈たちの協⼒によって成⽴するものであることを理解することが重要である。

また、ゲームを尊重する精神(Respect for the game)に則り、状況と内容を判断し、審判は注意・警告を与えることなくただちにテクニカルファウルを宣してもよい。テクニカルファウルによって与えられるフリースローは 1 本が挟み込みで⾏われ、ゲームはテクニカルファウルが宣せられた状況から再開される

(1)ベンチおよびプレーヤーが審判、テーブルオフィシャルズ、相⼿チーム、⾃チーム、観客に対して相⼿を尊重しない態度で接すること(ゲームを尊重する精神(Respect for the game)に反する振る舞い)

  • 威嚇や挑発⾏為
  • 継続的、もしくは⼤きなジェスチャーなどでゲームに関して異論を表現すること
  • 不適切な表現や⾔語
  • ベンチにいるメンバーがゲームの進⾏や運営に⽀障をもたらすこと
  • マネージャー、通訳などベンチメンバーが⽴ち続けてヘッドコーチの役割をしたり、ゲームに関して異論を表現したりすること
  • ゲームを安全かつスムーズに運営するために審判が出した指⽰に従わないこと
  • ボールや⾝に着けているものなどを強く叩きつけたり、投げたりすること
  • ⽤具・器具を破損するおそれのある⾏為(リング⽀柱を叩いたり、看板を強く蹴るなど)
  • 審判に対して、異論を唱えるためにボール等を投げる⾏為
  • 観客に対して、不作法にふるまったり、挑発するような⾔動をとったりすること
  • コーチが選⼿(⾃チーム・他チーム含む)に対して、⼈権・⼈格、⾝体的特徴、⾃尊⼼等を否定する暴⾔・暴⼒的⾏為
  • ゲームの⼿続き上の規則、運営・管理に関して違反すること
  • 肘を激しく振り回すこと(ノーコンタクト)
  • ゲーム中、携帯電話で外部と通話を⾏うこと(緊急の事態を除く)

(2)ゲームの進⾏を遅らせる⾏為(ディレイオブゲーム)

  • バスケットを通過したボールに故意に触れること
  • 笛が鳴った後などで審判にボールを返さないこと
  • ボールがすばやくスローインされることを妨げること(1 度⽬はバイオレーション、2 度⽬以降もしくはゲームの残り2分ではテクニカルファウル)

11.フェイク(FAKE FOUL)

(1)基本的な考え⽅

オフェンス・ディフェンスともにファウルをされたようにみせかけ、ゲームに関係する⼈達を欺くプレーをなくす

(2)フェイクに対する対応

  1. フェイクが起きた責任エリアの審判がジェスチャー(⽚⽅の⼿のひらを2回招くように)を明確に⽰す(クルーで共有)
  2. ボールデッドで時計が⽌まった時に、該当選⼿及びベンチに対して、その近くにいる審判が速やかに明確に伝える
  3. フェイクが起きた後、ボールデッドで時計が⽌まる前に、同じチームの選⼿が再びフェイクをした場合は、2 回⽬のフェイクという理解でTF を適⽤する
  4. 「ノーコンタクトのフェイク」はExcessive Fake(あまりに過度なフェイク)として、ただちに、TF を宣する(⼀発)
    またそれに準ずる過度なフェイクもダイレクトテクニカルの適⽤対象とする
  5. ディフェンスファウル(または、オフェンスファウル)とフェイクが同時におきたと判断できる場合、ファウルを優先して判定する
  6. ディフェンスファウル及びオフェンスファウルを宣した場合、原則、フェイクは適⽤されない
  7. オフェンス選⼿も、ファウルを受けたように⾒せるため倒れるなどのプレーはフェイクとする

(3)テクニカル時の対応

  1. 選⼿に対して 1)⼿を上げ、時計を⽌める 2)フェイクのジェスチャーを⽰す 3)テクニカルを⽰す
  2. TO に対して 1)チーム及び選⼿の番号を⽰す 2)フェイクのジェスチャーを⽰す 3)テクニカルを⽰す
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フェイク・ファウル・シグナル(Fake foul signal)

図のように腕で招くように2 回シグナルをすることで、フェイクが起きたことを⽰す。(レイズ・ザ・ローアー・アーム)

JBA 「5対5 プレーコーリング・ガイドライン20230629版」”より抜粋

10.テクニカルファウル(TF)

(1)基本的考え⽅

① ゲームは両チームのプレーヤー、交代要員、ヘッドコーチ、ファーストアシスタントコーチ、5 個のファウルを宣せられたチームメンバーやチーム関係者、審判、テーブルオフィシャルズなどすべての⼈たちの協⼒によって成⽴するものであることを理解することが重要である。
ゲームを尊重する精神(Respect for the game)に則り、状況と内容を判断し、審判は注意・警告を与えることなくただちにテクニカルファウル(以下︓TF)を宣してもよい。
③ TF によって与えられるフリースローは 1 本が挟み込みで⾏われ、ゲームは TF が宣せられた状況から再開される。
引用元:“JBA 「5対5 プレーコーリング・ガイドライン20230629版」”より抜粋

(2)ゲームを尊重する精神(Respect for the game)に反する振る舞い

① 審判、テーブルオフィシャルズ、相⼿チーム、⾃チーム、観客等のゲームに関わる全ての⼈に対して、相⼿を尊重しない態度で接することは TF を適⽤する。
② TF に該当する⾏為の例。(これらに限るものではない)
- 威嚇や挑発⾏為。

- 継続的、もしくは⼤きなジェスチャーなどでゲームに関して異論を表現すること。

- 不適切な表現や⾔語。

- チームベンチに座ることを許された⼈物がゲームの進⾏や運営に⽀障をもたらすこと。

- チームベンチに座ることを許された⼈物がヘッドコーチと同時に⽴ち続けたり、ゲームに関して異論を表現したりすること。

- ゲームを安全かつスムーズに運営するために審判が出した指⽰に従わないこと。

- ボールや⾝に着けているものなどを強く叩きつけたり、不必要に投げたりすること。

- ⽤具・器具を破損するおそれのある⾏為。(リングの⽀柱を強く叩いたり、看板を強く蹴ったりすること)

- 審判に対して、異論を唱えるためにボール等を投げる⾏為。

- 観客に対して、不作法にふるまったり、挑発するような⾔動をとったりすること。

- コーチがプレーヤー(⾃、他チーム含む)に対して、⼈権・⼈格、⾝体的特徴、⾃尊⼼等を否定する暴⾔・暴⼒的⾏為。

- ゲームの⼿続き上の規則、運営・管理に関して違反すること。

- 肘を激しく振り回すこと。(ノーコンタクト)

- ゲーム中、携帯電話で外部と通話を⾏うこと。(緊急の事態を除く)

引用元:“JBA 「5対5 プレーコーリング・ガイドライン20230629版」”より抜粋

(3)ゲームの進⾏を遅らせる⾏為(ディレイオブゲーム)

① バスケットを通過したボールに不必要に触れてゲームの進⾏を遅らせること。(1度⽬は警告、2度⽬はテクニカルファウル)
② 笛が鳴ったあとなどで審判にボールを返さないこと。(1度⽬は警告、2度⽬はテクニカルファウル)
③ スローインの際、ボールを持つことを拒否する、またはスローインをすることができる状況でありながらスローインをしないことで、ゲームの進⾏を遅らせていると判断できるもの。(1度⽬は警告、2度⽬はテクニカルファウル)
④ ボールがすばやくスローインされることを妨げること。(1 度⽬は警告とバイオレーション、2 度⽬はテクニカルファウル、第 4 クォーターもしくは各オーバータイムでゲームクロックに 2:00 が表⽰された以降は1度⽬でもテクニカルファウル)
引用元:“JBA 「5対5 プレーコーリング・ガイドライン20230629版」”より抜粋

14.フェイク

(1)基本的な考え⽅

① オフェンス、ディフェンスに関わらず状況を有利にするためにファウルをされたふりをする、またはファウルと判断されるために⼤げさな演技をすることをフェイクという。
② フェイクによってゲームに関係する⼈達を欺くプレーをなくす。
③ フェイクは、相⼿とのコンタクトがない場合、またはコンタクトがリーガル、またはマージナルな状態で起きる。
④ ファウルをされたあとに⼤げさに振る舞うことはフェイクではないが、その⾏為が繰り返されないようにコミュニケーションを⾏う。
⑤ フェイクがあった場合は、1回⽬は警告が与えられ、2 回⽬はテクニカルファウル(TF)が適⽤される。
⑥ 1 回⽬のフェイクが起きたあと、ボールがデッドでゲームクロックが⽌まらずに、同じチームのプレーヤーが再びフェイクをした場合は、1 回⽬の警告が与えられる前であっても 2 回⽬のフェイクとしてそのプレーヤーに TF が適⽤される。
⑦ コンタクトがない過度なフェイクや、コンタクトがあったとしても極端に過度なフェイクの場合は 1 回⽬であっても警告なく TF が適⽤される。
⑧ 着地をする際などで怪我を予防するためや、相⼿に⾜を踏まれる等の不可抗⼒によってフロアに倒れることはフェイクではない。
引用元:“JBA 「5対5 プレーコーリング・ガイドライン20230629版」”より抜粋

(2)フェイクに対する対応

① フェイクを判定した審判が笛を吹かずにその場で、フェイクのジェスチャーを明確に⽰す。
② ボールがデッドでゲームクロックが⽌まったときに、警告を該当プレーヤーとそのチームのヘッドコーチに与える。
③ ディフェンスファウル(または、オフェンスファウル)とフェイクが同時におきたと判断できる場合、ファウルを優先して判定する。
④ ディフェンスファウル及びオフェンスファウルを宣した場合、原則、フェイクは適⽤されない。
引用元:“JBA 「5対5 プレーコーリング・ガイドライン20230629版」”より抜粋

(3)フェイクによる TF(テクニカルファウル) のプレゼンテーション

① 【コート上】 笛を吹き、⼿を上げゲームクロックを⽌める ➡ フェイクのジェスチャーを⽰す ➡ TF のジェスチャーを⽰す
② 【テーブルレポート】 プレーヤーの番号を⽰す ➡ フェイクのジェスチャーを⽰す ➡ TF のジェスチャーと1ショットを⽰す
引用元:“JBA 「5対5 プレーコーリング・ガイドライン20230629版」”より抜粋
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フェイク・ファウル・シグナル(Fake foul signal)

図のように腕で招くように2 回シグナルをすることで、フェイクが起きたことを⽰す。(レイズ・ザ・ローアー・アーム)

「テクニカルファウル」の公式ルール

2023バスケットボール競技規則」「公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)」より引用

第36 条 テクニカルファウル (TF:Technical foul)

36-1  言動や振る舞いに関する規定

36-1-1 ゲームは、両チームのプレーヤー、ヘッドコーチ、アシスタントコーチ、交代要員、5個のファウルを宣せられたチームメンバー、チーム関係者、審判、テーブルオフィシャルズ、コミッショナー(同席している場合)を含むこれら全ての人たちの完全な協力によって成立するものである。

36-1-2 両チームは勝利を得るために全力を尽くさなければならないが、これはスポーツマンシップとフェアプレーの精神に基づいたものでなければならない。

36-1-3 競技規則の精神と目的に対して、意図的にあるいは繰り返し行われる非協力的な行為は、テクニカルファウルとみなされる。

36-1-4 審判は、明らかに意図的ではなくゲームに直接的に影響のない軽微な規則の違反(ファウルやバイオレーション)については、テクニカルファウルを科さずに警告を与えることがある。ただし、警告の後もその同じ違反が繰り返し続く場合はその限りではない。

36-1-5 ボールがいったんライブになってから、前に起こったこの規則に該当する違反が見つかった場合は、見つかったときにテクニカルファウルがあったものとして処置をする。
この規則に該当する違反があってからそれが見つけられるまでに起こったことは、全て有効である。

36-2   定義

36-2-1 テクニカルファウルは、相手チームのプレーヤーとの体の触れ合いのない振る舞いであり以下が該当するが、これらに限るものではない:

  • 審判からの警告を無視する
  • 審判、コミッショナー(同席している場合)、テーブルオフィシャルズ、相手チーム、あるいはチームベンチに座ることを許可された者への敬意を欠く振る舞い、異論表現
補足

ベンチで立ち上がり異論表現を行うなどの行為を含む。

  • 観客に対して無作法に振る舞ったり挑発する、あるいは煽動するような言動をとる
  • 相手チームのプレーヤーを挑発したり侮辱する
  • 相手チームのプレーヤーの目の前で手を振ったり、手をかざしたりして視野を妨げる
  • 肘を激しく振り回す
  • バスケットを通過したボールに故意に触れること、スローインやフリースローが遅延なく行われるのを妨げること、もしくはゲームや後半の開始前にコートに来るのが遅れることで、ゲームの進行を遅らせる。
補足

審判にボールを返さずにゲームの進行を遅らせるような行為等も上記項目に該当する。

  • フェイク(ファウルをされたと欺くこと)
  • リングをつかんで体重をかける。ただし、ダンクショットのときにやむを得ず瞬間的にリングをつかむことは差し支えない。また自分や他のプレーヤーが怪我をするのを避けようとしたと審判が判断したときは、リングをつかんでもテクニカルファウルとはしない
  • 最後のフリースローでボールがリングに触れる前にゴールテンディングのバイオレーションをしたときは、オフェンスのチームに1点が与えられ、さらにそのディフェンスのプレーヤーにテクニカルファウルが宣せられる。

36-2-2 チームベンチに座ることを許可された者によるテクニカルファウルは、審判、コミッショナー(同席している場合)、テーブルオフィシャルズ、相手チームに対して失礼な態度で接したり、体に触れたりする行為、またゲームの進行や運営に支障をもたらしたりする違反のことをいう。

36-2-3 テクニカルファウルを2個あるいはアンスポーツマンライクファウルを2個、もしくはテクニカルファウルとアンスポーツマンライクファウルを1個ずつ記録されたプレーヤーは失格・退場(ゲームディスクォリフィケーション)になる。

補足

「ゲームディスクォリフィケーション」とは、テクニカルファウルやアンスポーツマンライクファウルの累積による失格・退場を指し、ディスクォリファイングファウルでの失格・退場と区別される。

36-2-4 ヘッドコーチは以下の場合、失格・退場になる。

  • ヘッドコーチ自身のスポーツマンらしくない振る舞いによるテクニカルファウル「C」が2個記録された場合
  • チームベンチに座ることを許可された者のスポーツマンらしくない振る舞いによって、ヘッドコーチにテクニカルファウル「B」が3個記録された場合、あるいはそれらのテクニカルファウルとヘッドコーチ自身のテクニカルファウル「C」とを合わせて3個のファウルが記録された場合

36-2-5 プレーヤーもしくはヘッドコーチが、36-2-3あるいは36-2-4に則り失格・退場処分となる場合、テクニカルファウルによる罰則のみが与えられ、失格・退場による追加の罰則は与えられない。

36-3  罰則

36-3-1 テクニカルファウルが宣せられたときは、次のように記録をする:

  • プレーヤーの場合は、そのプレーヤーに1個のテクニカルファウルが記録され、チームファウルに数える
  • チームベンチに座ることを許可された者の場合は、ヘッドコーチに1個のテクニカルファウルが記録され、チームファウルに数えない

36-3-2 相手チームに1本のフリースローが与えられ、ゲームは次のように再開される:

  • フリースローは直ちに行う。フリースローの後、テクニカルファウルが宣せられたときにボールをコントロールしていたか、ボールが与えられることになっていたチームに、ゲームが止められたときにボールがあった場所から最も近いアウトオブバウンズでスローインが与えられる
  • フリースローは、他のファウルによって適用される罰則の順序にとらわれることなく、さらにすでに行われている罰則の途中であっても、それらに関わらず直ちに行う。テクニカルファウルのフリースローの後は、テクニカルファウルが宣せられたときにボールをコントロールしていたか、ボールが与えられることになっていたチームよって、テクニカルファウルの罰則のためにゲームが止められた時点からゲームを再開する
  • ゴールや最後のフリースローが成功して得点が認められた場合は、エンドラインの任意の位置のアウトオブバウンズからスローインをしてゲームを再開する。
補足

ここでの「ゴール」とは、ゲームクロックが動いていて、ボールがライブの状態でのショットのゴールを指す。

  • どちらのチームにもボールのコントロールがない場合は、ジャンプボールシチュエーションとなる
  • 第1クォーターを始める場合は、センターサークルでのジャンプボールになる

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