『アンスポーツマンライクファウル』~試合の流れが変わるファウル~

※2021年新ルール対応(2021年4月9日更新)

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  1. 「アンスポーツマンライクファウル」とは
  2. 「アンスポーツマンライクファウル」の罰則
  3. 「アンスポーツマンライク」のクライテリア(判定基準)
    1. (1)正当なバスケットボールのプレーと認められない、かつ、ボールに対するプレーでないと審判が判断したプレー
    2. (2)プレーヤーがボールにプレーしようと正当に努⼒していたとしても、過度に激しい触れ合い(エクセシブコンタクト、ハードコンタクト)と審判が判断したプレー
    3. (3)オフェンスが進⾏する中で、その進⾏を妨げることを⽬的としたディフェンスのプレーヤーによる必要のない触れ合いと審判が判断したプレー
    4. (4)相⼿チームのバスケットに向かって進⾏しているプレーヤーやボールと、そのチームが攻めるバスケットの間に他の相⼿プレーヤーが全くいない状況で、進⾏しているプレーヤーの後ろあるいは横から起こすイリーガルなコンタクトと審判が判断したプレー(クリアパス・シチュエーション)
    5. (5)第4 クォーターもしくは各オーバータイム残り 2 分の間で、ボールをアウトオブバウンズからスローインをするときに、まだボールが審判もしくはスローインをするプレーヤーの⼿にあるときに、コート上のディフェンスのプレーヤーが相⼿に起こした触れ合いと審判が判断したプレー(ラスト2ミニッツシチュエーション︓L2M)
  4. アンスポーツマンライクファウルの動画
  5. アンスポーツマンライクファウルの公式ルール
    1. 第37 条 アンスポーツマンライクファウル (UF:Unsportsmanlike foul)

「アンスポーツマンライクファウル」とは

アンスポの審判ジェスチャー

通称:アンスポ(旧称:インテンショナルファウル)

ボールに対するプレーではなく、かつ、正当なバスケットボールのプレーとは認められないプレー。

補足説明

フリースローなどの罰則だけでなく、累積2回で失格・退場となります。サッカーで言うところのイエローカード相当のファウル。

※アンスポーツマンライクファウルになりやすい場面
  1. 相手のユニフォームを引っ張る
  2. 首から上へのコンタクト
  3. 肘や足を使った過度なコンタクト
  4. ボールに対してのプレーでない不必要なファウル
  5. 空中にいる選手への危険なコンタクト
  6. ワンマン速攻での後ろや横からのコンタクト(クリアパス・シチュエーション)
  7. 第4 クォーターもしくは各オーバータイム残り 2 分の間で、スローインをする前のディフェンス側のコンタクト(ラスト2ミニッツシチュエーション)
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「アンスポーツマンライクファウル」の罰則

ファウルしたプレーヤーにスローインが与えられ、そのチームのフロントコートのスローインラインからのスローインで再開する。

ポイント
  • フリースローはシュート動作中のファウルでなくても2本与えられる。シュート動作中のファウルの場合は、得点+ワンスローが与えられる。
  • テクニカルファウルを2個あるいはアンスポーツマンライクファウルを2個、もしくはテクニカルファウルとアンスポーツマンライクファウルを1個ずつ記録されたプレーヤーは失格・退場になる。
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「アンスポーツマンライク」のクライテリア(判定基準)

JBA プレーコーリング・ガイドライン(20210301)”より抜粋

アンスポーツマンライクファウルについては、下記(1)〜(5)のクライテリア(判断基準)に該当した場合、試合中全ての時間帯(試合の終盤また得点差に関係になく)で適⽤し、アクション(起きた現象)のみで判断する。

(1)正当なバスケットボールのプレーと認められない、かつ、ボールに対するプレーでないと審判が判断したプレー

  1. ユニフォームを掴んで引っ張る⾏為はUF(アンスポーツマンライクファール)とする
  2. 肘や⾜を過度に使うコンタクトは、相⼿プレーヤーに重⼤な負傷に繋がりかねない危険な⾏為であるため UF(アンスポーツマンライクファウル)。特に、⾸から上、顔⾯・頭へ肘を使った強いインパクト、もしくは悪質なコンタクトは⾮常に危険であるため DQ(ディスクォリファイングファウル) も適⽤対象とする

(2)プレーヤーがボールにプレーしようと正当に努⼒していたとしても、過度に激しい触れ合い(エクセシブコンタクト、ハードコンタクト)と審判が判断したプレー

  1. ボールにプレーしている場合でも過度な接触とみなされたファウル
  2. ⼿・腕・⾜などによる⾸から上へのファウルは、その度合いや、選⼿の⾝を守るため危険なファウルと判断した場合、故意でなくても UF (アンスポーツマンライクファール)を適⽤対象とする
  3. 空中にいるオフェンスプレーヤーに対するディフェンスの危険なファウル
  4. 笛が鳴ったあとや、ファウルの判定があったにも関わらず相⼿プレーヤーに続けてハードなコンタクトをおこすこと
  5. オフェンスのパンプ・フェイクなどで空中に⾶んでしまった結果、いずれにせよファウルになると確信したあとで必要以上に相⼿のプレーヤーを掴んだり、腕を振り下ろしたり、激しく叩いたりすること

(3)オフェンスが進⾏する中で、その進⾏を妨げることを⽬的としたディフェンスのプレーヤーによる必要のない触れ合いと審判が判断したプレー

※このルールはオフェンスのプレーヤーがショットの動作に⼊るまで適⽤される

  1. ディフェンスしようとする努⼒をせず、正当にプレーしていない不要な接触(オフェンスがボールを進めることを⽌めることだけを⽬的とした不要なファウル)
  2. リーガルガーディングポジションから外れ、ボールに対してではないファウルをすること
  3. リーガルガーディングポジションから正当にディフェンスをした結果のイリーガルな触れ合いはPF(パーソナルファウル)

(4)相⼿チームのバスケットに向かって進⾏しているプレーヤーやボールと、そのチームが攻めるバスケットの間に他の相⼿プレーヤーが全くいない状況で、進⾏しているプレーヤーの後ろあるいは横から起こすイリーガルなコンタクトと審判が判断したプレー(クリアパス・シチュエーション)

※このルールはオフェンスのプレーヤーがショットの動作に⼊るまで適⽤される

  1. 「他のプレーヤーが全くいない状況」とは、速攻などでその後、得点をとることができると審判が判断した状況をさす
  2. パスミス・パスカット等があり、ボールのコントロールが変わっていない場合であっても、相⼿チームのバスケットに向かって進⾏しているプレーヤーがその後、明らかにそのボールをコントロールすることができる状況で、審判によって条件を満たしていると判断された場合、UF (アンスポーツマンライクファウル)とする
  3. 速攻でのレイアップ等で、AOS (シュート動作:アクトオブシューティング)に対してのファウルは PF (パーソナルファウル)とする
  4. ラストのディフェンスがオフェンスの前にいる状況で、抜かれたあと、後ろからファウルをした場合は UF (アンスポーツマンライクファウル)とする

(5)第4 クォーターもしくは各オーバータイム残り 2 分の間で、ボールをアウトオブバウンズからスローインをするときに、まだボールが審判もしくはスローインをするプレーヤーの⼿にあるときに、コート上のディフェンスのプレーヤーが相⼿に起こした触れ合いと審判が判断したプレー(ラスト2ミニッツシチュエーション︓L2M)

  1. オフェンスプレーヤーには適⽤されない
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アンスポーツマンライクファウルの動画

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アンスポーツマンライクファウルの公式ルール

2021 バスケットボール競技規則” 「公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)」より引用

第37 条 アンスポーツマンライクファウル (UF:Unsportsmanlike foul)

37-1   定義

37-1-1 アンスポーツマンライクファウルは、プレーヤーによる体の触れ合いを伴うファウルであり、以下の要素をもとに審判が判断する:

  • ボールに対するプレーではなく、かつ、正当なバスケットボールのプレーとは認められない相手プレーヤーとの触れ合い
  • プレーヤーがボールや相手プレーヤーに正当にプレーしようと努力していたとしても、過度に激しい触れ合い(エクセシブハードコンタクト)
補足

「相手プレーヤーへの正当なプレー」とはボールを持っていないオフェンスのプレーヤーに
対するディフェンスなど、正当なバスケットボールのプレーを指す。

  • オフェンスが進行する中で、その進行を妨げることを目的としたディフェンスのプレーヤーによる必要のない触れ合い。これは、オフェンスのプレーヤーがショットの動作(アウトオブシューティング)に入るまで適用される。
  • 相手チームのバスケットに向かって進行しているプレーヤーとボール、バスケットの間に、進行しているプレーヤーの相手プレーヤーが全くいない状況で、進行しているプレーヤーの後ろあるいは横から起こす不当な触れ合い。これはオフェンスのプレーヤーがショットの動作(アクトオブシューティング)に入るまで適用される。
  • 第4クォーター、各オーバータイムで、ゲームクロックが2:00 あるいはそれ以下を表示しているときに、ボールをアウトオブバウンズからスローインをするときに、まだボールが審判あるいはスローインをするプレーヤーの手にあるときに、コート上のディフェンスのプレーヤーが相手に起こしたファウル

37-1-2 審判は、プレーヤーの起こしたアクションのみを基準として、ゲームをとおして一貫性を持ってアンスポーツマンライクファウルの判断を行わなければならない。

37-2  罰則

37-2-1 ファウルをしたプレーヤーに、1個のアンスポーツマンライクファウルが記録される。

37-2-2 ファウルをされたプレーヤーにフリースローが与えられたあと:

  • そのチームのフロントコートのスローインラインからのスローインで再開する
  • 第1クォーターをはじめる場合は、センターサークルでのジャンプボールになる

フリースローは以下のとおり与えられる:

  • ショットの動作(アクトオブシューティング)中ではないプレーヤーがファウルをされたとき:2本のフリースロー
  • ショットの動作(アクトトオブシューティング)中のプレーヤーがファウルをされ、そのショットが成功したとき:得点が認められ、さらに1本のフリースロー
  • ショットの動作(アクトオブシューティング)中のプレーヤーがファウルをされ、そのショットが不成功だったとき:2本または3本のフリースロー

37-2-3 テクニカルファウルを2個あるいはアンスポーツマンライクファウルを2個、もしくはテクニカルファウルとアンスポーツマンライクファウルを1個ずつ記録されたプレーヤーは失格・退場になる。

37-2-4 プレーヤーが37-2-3に則り失格・退場になる場合、アンスポーツマンライクファウルによる罰則のみが与えられ、失格・退場による追加の罰則は与えられない。

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