去る2022年2月19日~21日はオールスターウィークエンドと呼ばれるNBAオールスターが行われる週末でした。週末といっても21日は月曜日なので、日本でLiveでオールスターを見るのは少し難しい状況になっています。
私は今までダイジェスト的なものしか観たことがありませんでしたが、今回はじめて、LEAGUE PASSの見逃し動画ですべて観戦しました。
そして、幸運なことにいきなりカリーの歴史的快挙を目の当たりにしました。。。
というわけで、本記事ははじめてオールスターウィークエンドを3日間すべて観た記念にやや複雑なNBAオールスターの仕組みを結果とともに解説します。
2022年2月19日(土)「2022 CLOROX ライジングスターズ」
若い選手のオールスターゲームです。
2022年はリーグ創設75周年を祝した新フォーマット「Race to 75」という試合形式で行われました。
第1試合と第2試合はどちらかのチームが50得点に到達したチームの勝利、第3試合(決勝戦)は25得点に到達したチームの勝利となります。
- 第1試合: チーム・ワージー 対 チーム・アイザイア[結果]
- 第2試合: チーム・ペイトン 対 チーム・バリー[結果]
- 第3試合: チーム・バリー(第2試合勝利チーム) 対 チーム・アイザイア(第1試合勝利チーム)[結果]
過去の試合形式(フォーマット)は、「1年目選手」対「2年目選手」であったり、「ワールドチーム」対「U.S.チーム(アメリカ出身の選手)」の対戦で試合が行われていましたが、今年は、アシスタントコーチの選出によるNBA1年目選手12名、2年目選手12名、ヘッドコーチの選出によるGリーグ・イグナイトの選手4名の合計28名を4チームに振り分ける新フォーマットで行われました。
2022 CLOROXライジングスターズ出場選手
チーム・バリー
- ケイド・カニングハム [DET #2]
- ダイソン・ダニエルズ(Gリーグ・イグナイト)
- エバン・モーブリー [OLE #4]
- アイザック・オコーロ [OLE #35]
- アルペラン・シェングン [HOU #28]
- ジェイショーン・テイト [HOU #8]
- フランツ・バグナー [ORL #22]
チーム・アイザイア
- プレシャス・アチウワ [TOR #5]
- デズモンド・ベイン [MEM #22]
- サディック・ベイ [DET #41]
- アンソニー・エドワーズ [MIN #1]
- タイリース・ハリバートン [IND #0]
- ジェイデン・ハーディー(Gリーグ・イグナイト )
- アイザイア・スチュワート [DET #28]
チーム・ペイトン
- ラメロ・ボール [CHA #2]
- スコッティー・バーンズ [TOR #4]
- アヨ・ドスンム [CHI #12]
- クリス・ドゥアルテ [IND #3]
- スクート・ヘンダーソン(Gリーグ・イグナイト)
- ジェイデン・マクダニエルズ [MIN #3]
- デイビオン・ミッチェル [SAC #15]
チーム・ワージー
- コール・アンソニー [ORL #50]
- マージョン・ボウチャンプ(Gリーグ・イグナイト)
- ジョシュ・ギディー [OKC #3]
- ジェイレン・グリーン [HOU #0]
- ハーバート・ジョーンズ [NOP #5]
- タイリース・マクシー [PHI #0]
- ジェイレン・サッグス [ORL #4]
2022年2月20日(日)「State Farm オールスターサタデーナイト 2022」
毎年盛り上がる前夜祭(スキルズチャレンジ・ダンクコンテスト・3ポイントコンテスト)です。
TACO BELLスキルズチャレンジ
まず、3チーム(「チーム・ルーキー」、「チーム・アデトクンボ」、「チーム・キャブズ」)で、シュート、パス、ドリブル(3ラウンド)の技術を競います。そこで勝利した上位2チームが最終ラウンドのハーフコートシュート対決へと進出します。[結果]
- シュートを競う第1ラウンドは、ポイントが異なるシュートスポット5か所からシュートを放ち、制限時間内でのポイントを競います。
- パスを競う第2ラウンドは、それぞれのチーム3選手が入れ替わりながらポイントが異なる的にパスを通すゲーム。
- パス・ドリブル・シュートを競う第3ラウンドは、それぞれのチーム3選手がリレー形式でフィニッシュまでの時間を競うゲーム。
- ハーフコートシュートを競う最終ラウンドは、3選手がそれぞれ順番にハーフコートシュートを放ち最初にシュートが決まるまでのタイムを競うゲーム。
2022 TACO BELLスキルズチャレンジ出場選手
チーム・ルーキー
- スコッティー・バーンズ [TOR #4]
- ケイド・カニングハム [DET #2]
- ジョシュ・ギディー [OKC #3]
チーム・キャブズ
- ジャレット・アレン [OLE #31]
- ダリアス・ガーランド [OLE #10]
- エバン・モーブリー [OLE #4]
チーム・アデトクンボ
- ヤニス・アデトクンボ [MIL #34]
- アレックス・アデトクンボ(ラプターズ905)
- サナシス・アデトクンボ [MIL #43]
MTN DEW 3ポイントコンテスト
ラックにおいてある27個のボールを5か所+2か所(DEW ZONE※)からシュートします。
※DEW ZONEは今年はじめて採用のルールです。
- 普通のボール16個:1ポイント(計16ポイント)
- マネーボール9個:2ポイント(計18ポイント)
- デューボール(DEW ZONE)2個:3ポイント(計6ポイント)
すべて決めると40ポイントになります。
4つのラックには4つの普通のボールと1つのマネーボールをが入っており、1つのラックには5個のマネーボールが入っています。マネーボールが5個入ったラックはDEW ZONE以外のシューティングポイント5か所のうち自分の得意な位置に配置。
出場8名のうち上位3名がファイナルラウンドに進出し優勝者を決める。[結果]
2022 MTN DEW 3ポイントコンテスト出場選手
- CJ・マッカラム [NOP #3]
- トレイ・ヤング [ATL #11]
- ザック・ラビーン [CHI #8]
- デズモンド・ベイン [MEM #22]
- カール・アンソニー・タウンズ [MIN #32]
- フレッド・バンブリート [TOR #23]
- ルーク・ケナード [LAC #5]
- パティー・ミルズ [BKN #8]
AT&Tスラムダンク(ダンクコンテスト)
最初のラウンドでは、4人のダンカーがそれぞれ2回づつダンクします。各ダンクは3回までやり直すことができます。
ダンクごとに5人のジャッジにより6から10のスコアが与えられ、最大スコアは50になります。最初のラウンドの合計スコアが最も高い2人のダンカーが、最終ラウンドに進みます。[結果]
2022 AT&Tスラムダンク(ダンクコンテスト)出場選手
コール・アンソニー [ORL #50]
ホワン・トスカーノ・アンダーソン [GSW #95]
オビ・トッピン [NYK #1]
ジェイレン・グリーン [HOU #0]
2022年2月21日(月)「Team Durant(チームデュラント) vs Team Lebron(チームレブロン)」
オールスター本戦です。
通常の試合とルールが異なります。第3クォーターまでは通常ルールと同じですが、第4クォーターは時間制限は無くなり、第3クォーター終了時点の高い点数のチームに24点(コービー・ブライアントの背番号に因んだ数字)を加えた点数に先に到達したチームが勝利となります。[結果]
オールスターの出場選手の選出方法
オールスターに選出される選手は全部で24人です。ファン投票やヘッドコーチによる推薦で選出され、ファン投票上位2名の選手がキャプテンとなり、それぞれのチームメンバーをドラフト形式で決定します。
10人のスターターの選出方法
ファン投票50%+選手投票25%+メディア投票25%の割合で選出されます。選出されるのは、それぞれのカンファレンスにつき、ガード選手が2人、フロントコート(フォワード)選手が3人です。
14人のリザーバーの選出方法
30人のNBAヘッドコーチにより選出されます。選出されるのは、それぞれのカンファレンスにつき、ガード選手が2人、フロントコート(フォワード)選手が3人に加えて、ワイルドカード(ポジション無し)2名です。
2022 NBAオールスター出場選手
チーム・レブロン
- レブロン・ジェームズ [LAL #6]
- ヤニス・アデトクンボ [MIL #34]
- ステフィン・カリー [GSW #30]
- デマー・デローザン [CHI #11]
- ニコラ・ヨキッチ [DEN #15]
- ルカ・ドンチッチ [DAL #77]
- ダリアス・ガーランド [CLE #10]
- クリス・ポール [PHX #3]
- ジミー・バトラー [MIA #22]
- ドノバン・ミッチェル [UTA #45]
- フレッド・バンブリート [TOR #23]
- ジャレット・アレン [CLE #31]
- ジェームズ・ハーデン [PHI #1](欠場)
チーム・デュラント
- ジョエル・エンビード [PHI #21]
- ジャ・モラント [MEM #12]
- ジェイソン・テイタム [BOS #0]
- トレイ・ヤング [ATL #11]
- アンドリュー・ウィギンズ [GSW #22]
- デビン・ブッカー [PHX #1]
- カール・アンソニー・タウンズ [MIN #32]
- ザック・ラビーン [CHI #8]
- デジャンテ・マレー [SAS #5]
- クリス・ミドルトン [MIL #22]
- ラメロ・ボール [CHA #2]
- ルディ・ゴベア [UTA #27]