3ポイントシュートを決めるために必要な能力とは
3ポイントシュートを決めるためには、まさにこれらコーディネーション能力が高いレベルで必要になります。
- 身体全体が連動した素早いシュートが打てる【連結能力】【リズム能力】【反応能力】
- 距離やタイミングが変わっても対応したシュートが打てる【識別能力】【定位能力】
- 状況に応じて体の向きやバランスを調整できる【バランス能力】【反応能力】
- 適切なタイミングでシュートを打てる【変換能力】【リズム能力】
- シュートタッチが安定している【識別能力】【リズム能力】
それぞれのコーディネーション能力の詳細は以下の記事でまとめていますので、よかったらこちらも見ていってください。
コーディネーション能力はいつ伸びるのか
コーディネーション能力のピークは実は以外の早いことが知られています。
プレゴールデンエイジ【4歳~8歳】(年中~年長、小学1年~2年)
- 神経回路が作られる時期
- 集中力が続かない時期
ゴールデンエイジ【9歳~12歳】(小学3年~6年)
- 神経回路が作られ、飛躍的に発達する時期
- 特定のスキルを伸ばすことができる時期
- 「即座の習得」※が発現する時期(個人差あり)
初めて見た動作を見ただけでできてしまったり、難しい動作を短時間で習得できてしまうようなこと。一生に一度の特別な時期。
ポストゴールデンエイジ【13歳~15歳】(中学1年~3年)
- 筋力や心肺能力が伸びる時期
- 身長が伸びる時期
- 感覚にズレが生じる時期
- 心が発達する時期(思春期)
結論
以上のことから、小さな頃からコーディネーション能力をバランス良く伸ばすことで、3ポイントシュートの感覚を磨くことに役立ちそうだということがわかりました。
3ポイントシュートだけに関わらずですが、コーディネーション能力が最も発達しやすいのはミニバス世代なので、この世代うちにバスケに関する動作はもちろんですが、あまり関係無いと思うような動作も含めてに様々な動きを経験させてあげましょう。
悩ましいのは「ポストゴールデンエイジの壁」
3ポイントシュートはフリースローと同じく比較的同じ距離感で打てるため、ひたすら反復練習をすることで、シュート率が上がるようになると思いますが、中学生になると、ボールが大きくなって、リングが高くなって、さらに体が大きくなって、筋力が増してと、様々な要因によって感覚のズレが生じます。
また、身体の成長だけでなく、ミニバスルールから一般ルールへと移行する時期とも重なるため、繰り返し練習で習得した距離感やシュートタッチも一旦リセットされてしまい、一時的にシュートが入らなくなることが予想されます。
また、思春期とも重なり、小学生の頃に繰り返し練習してきたシュートが入らなくなることで、さらに心理的な負荷がかかり、バスケが辛くなる時期でもあると思います。
この壁で挫折してしまわないために、あるいはこの壁をできるだけ早く乗り越えるためにも、小さい頃からバランスの良いコーディネーション能力を培うことこそがこのズレた感覚を早く修正することに繋がり、本来のパフォーマンスを発揮できるようになるのではないでしょうか。
ゴールデンエイジのコーディネーション能力を高める練習方法
コーディネーション能力を高められそうな練習を紹介しているサイトや動画を探しましたのでシェアします。