最も大切なのは「声」です。まずは、スクリーンディフェンスのセオリーを覚えて、理解した上で、ボールマンディフェンスとスクリーナーディフェンスの動きを覚えよう。
スクリーンディフェンスの声と動きのセオリー
- スクリーナーのディフェンダーが声でボールマンディフェンスの選手に知らせる。(「スクリーン!」など)
- ボールマンディフェンスがスクリーンにつかまってしまった場合は、ディフェンスをスイッチする。ボールマンディフェンスがスクリーンにつかまらずスライドできる場合は、スイッチしない。(「スイッチ!」(スイッチする場合)、「スライド!」「オーバー!」「アンダー!」(スイッチしない場合)など)
ボールマンディフェンスの動き
「ファイトオーバー」:スクリーナーよりボールマン側を通ってスライドする。
※アウトサイドシュートを警戒する場合に使用することが多い。
「アンダー(スライドスルー)」:スクリーナーを挟んでリング側を通ってスライドする。
※アウトサイドシュートを警戒する必要がない場合に使用することが多い。
「スイッチ」:スクリーナーを守る(ディフェンスを入れ替わる)
※スクリーンにしっかり捉まった場合に使用することが多い。
スクリーナーディフェンスの動き
「ヘッジ」:ボールマンをストップし、その後、自分のマークマンに戻る。
※アウトサイドシュートを警戒する場合に使用することが多い。
「ドロップ(コンテイン)」:下がってスクリーナーのロールに備える(ドライブをストップする、スライドのスペースを作る)
※アウトサイドシュートを警戒する必要がない場合に使用することが多い。
「スイッチ」:ボールマンを守る(ディフェンスを入れ替わる)
※スクリーンにしっかり捉まった場合に使用することが多い。
ピックアンドロールの守り方(基本5種)
ソフトヘッジ(ドロップ・コンテイン)&オーバー(ファイトオーバー)
ボールマンディフェンスのファイトオーバーの動きに対して、スクリーナーディフェンスがリング方向に下がりながら(ドロップ)、ボールマンをストップし、その後それぞれのマークマンに戻る動き。
ボールマンのドライブとスクリーナーのダイブ(スリップ)への対処に強いが、スクリーナーのポップからのアウトサイドシュートへの対処が難しい。
ソフトヘッジ(ドロップ・コンテイン)&アンダー(スライドスルー)
ボールマンディフェンスのスライドスルー(アンダー)の動きに対して、スクリーナーディフェンスがリング方向に下がりながら(ドロップ)、ボールマンをストップし、その後それぞれのマークマンに戻る動き。
ボールマンのドライブとスクリーナーのダイブ(スリップ)への対処に強いが、ボールマンおよびスクリーナーのポップからのアウトサイドシュートへの対処が難しい。
ハードヘッジ(ハードショー)&オーバー(ファイトオーバー)
ボールマンディフェンスのファイトオーバーの動きに対して、スクリーナーディフェンスが前に出ながらボールマンを一度ストップし、その後それぞれのマークマンに戻る動き。
ボールマンへのディフェンスに強いが、スクリーナーのダイブ(スリップ)への対処が難しい。
ハードヘッジ(ハードショー)&アンダー(スライドスルー)
ボールマンディフェンスのスライドスルー(アンダー)の動きに対して、スクリーナーディフェンスが前に出ながらボールマンを一度ストップし、その後それぞれのマークマンに戻る動き。
ボールマンのドライブに強いが、アウトサイドシュートやスクリーナーのダイブ(スリップ)への対処が難しい。
スイッチ
ボールマンディフェンスとスクリーナーディフェンスがマークマンを入れ替えて守る動き。
ディフェンスの動きがシンプルで、ボールマンへのディフェンスに強いが、スクリーナーのダイブ(スリップ)への対処が難しい。また、ミスマッチができる恐れがある。
ピックアンドロールの守り方(応用3種)
ブリッツ(ダブルチーム)
ボールマンディフェンスのファイトオーバーの動きに対して、スクリーナーディフェンスもボールマンを守りに行く動き。
ボールマンへのプレッシャーが一番強い守り方だが、スクリーナーがオープンになる。(ヘルプローテーションが必要)
アイス
ボールマンディフェンスがスクリーナーとボールマンの間に入り、ボールマンをサイドライン側に誘導する。スクリーナーディフェンスがリング方向に下がりながら(ドロップ)ボールマンをストップし、その後それぞれのマークマンに戻る動き。
ドリブル方向を限定するため、ボールマンのドライブとスクリーナーのダイブ(スリップ)への対処に強いが、アウトサイドシュートへの対処が難しい。
プッシュ
ボールマンディフェンスのスライドスルー(アンダー)の動きに対して、スクリーナーディフェンスがスクリーナーにぴったりくっついて守る動き。
ボールマンのドライブとスクリーナーの動きを抑えることができるが、ボールマンのアウトサイドシュートへの対処が難しい。