『リーガルガーディングポジション』と『シリンダーの概念』~ファウルの責任判断について~

スポンサーリンク

コンタクト(触れ合い)に対するファウルの考え方

バスケのルールでは、プレーに影響を及ぼす身体のコンタクトに対しては、その責任が重いと判定された選手側のファウルとなる。

コンタクト(触れ合い)に対するファウルの3原則

JBA プレーコーリング・ガイドライン(20210301)”より引用

審判員は、触れ合いに対するファウルの成⽴基準として、以下の3原則がある。

(1)「コンタクトの事実(コンタクトが起こっているということ)」

(2)「コンタクトの責任(どちらかのプレーヤーにそのコンタクトの責任があるということ)」

コンタクトの責任の判断基準

リーガルガーディングポジション、シリンダー、etc.

(3)「コンタクトの影響(そのコンタクトが、コンタクトを受けた相⼿プレーヤーのプレーに影響を及ぼしていること)」

コンタクトの影響の判断基準

R(リズム)S(スピード)B(バランス)Q(クイックネス)への影響を考慮する。ただし、イリーガルな⼿・腕・肘(ハンドチェック)の判断はコンタクトの影響を考慮しない。

スポンサーリンク

実際のコンタクトの責任判断

オフェンス選手とディフェンス選手とのコンタクトが生じた場合、概ね次のような基準で責任の所在を判断する。

  • オフェンス選手はコンタクトを避けようとしたか
  • ディフェンス選手は相手より先にリーガルガーディングポジション」を取ったか
  • ディフェンス選手は腕を広げるなど体の一部を使って、脇を通る選手を妨げなかったか
  • 「シリンダー」空間へのイリーガルな⼿・腕・肘(ハンドチェック)の侵入があったか
スポンサーリンク

「リーガルガーディングポジション」とは

ボールを保持していない選手が、相手チームの選手と正対し、両足を普通に広げ、フロアにつけて静止している状態のこと。

尚、リーガルガーディングポジションには、真上の空間の権利(シリンダー)も含まれる。

  • ディフェンス選手が相手チームの選手と正対し、両足をフロアつけて静止しているところに、オフェンス選手がコンタクトした場合、オフェンス側のチャージングファウルとなる。
  • 逆に横をすり抜けようとするオフェンス選手の動きを腕や脚などで妨げれば、ディフェンス選手のブロッキングファウルとなる。

JBA参考動画(チャージング)

YouTube

JBA参考動画(ブロッキング)

YouTube

リーガルガーディングポジションの公式定義

“2021 バスケットボール競技規則” 「公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)」より

33-3 リーガルガーディングポジション

ディフェンスのプレーヤーは以下の2つの条件を満たしたとき、リーガルガーディングポジションを占めたとみなされる:

  • 相手チームのプレーヤーに正対する
  • 両足をフロアにつける

リーガルガーディングポジションには真上の空間も含まれるので、真上の空間の内側であればまっす
ぐ上に手や腕を上げたり真上にジャンプしてもよいが、シリンダーの外に外れてはならない。

スポンサーリンク

「シリンダー」とは

選手が占有する空間の規定のこと。

コンタクトによるファウルがあった際、占有する空間(リーガルなシリンダー空間)に侵入した側に責任が生じる。

シリンダーの概念(“2020年FIBAルール改訂版”より引用(2021年バスケットボール競技規則準拠))

33-1 シリンダーの概念

プレーヤーがコート上で普通に立ったとき、そのプレーヤーが占めている位置とその真上の空間をシリンダー(筒)という。これらの寸法、および両足間の距離はプレーヤーの身長とサイズによる。ディフェンスとボールを持っていないオフェンスのシリンダーの境界線とは、以下の範囲が含まれる:

  • 正面は手のひらの位置まで
  • 背面は尻の位置まで
  • 側面は腕と脚の外側の位置まで

手や腕を前に伸ばしてもいいが、足や膝の位置を超えてはならない。リーガルガーディングポジションでは、手を肘の位置で曲げてもいいが、前腕と手は挙げなくてはならない。オフェンスが自身のシリンダーの中でノーマル・バスケットボール・プレーを行おうとしているとき、ディフェンスはボールを持っているオフェンスのシリンダーに入って、イリーガルなコンタクトを起こすことはできない。ボールを持っているオフェンスのシリンダーの境界線とは、以下の範囲が含まれる:

  • 正面は脚、曲げた膝や腕、腰より上でボールを持っている位置まで
  • 背面は尻の位置まで
  • 側面は腕と脚の外側の位置まで

ボールを持ったオフェンスは自身のシリンダーの中でノーマル・バスケットボール・プレーを行うための十分な空間を与えられなければならない。ノーマル・バスケットボール・プレーには、ドリブルの始まり、ピボット、ショットとパスを含む。
オフェンスはさらに空間を得るために、脚や腕をシリンダーの外に広げ、ディフェンスにイリーガルなコンタクトとイリーガルなコンタクトを起こすことはできない。

解釈

ボールを持っているオフェンスのシリンダー内に、ディフェンスがプレッシャーなどをかける目的で無理にそのオフェンスのシリンダー内に入りコンタクトがおこした場合、ディフェンスがオフェンスのシリンダーの権利を妨げたと判断されるためディフェンスファウルが宣せられる。オフェンスのシリンダーをディフェンスが無理に侵害するとは、リーガルなオフェンスのシリンダーに対し、ディフェンスが距離をつめ、その上半身や腕をオフェンスのシリンダーに入れたり、オフェンスの軸足をディフェンスがまたぐことで胴体や下半身でオフェンスとコンタクトを起こすことを含む。
同様のケースで、オフェンス、ディフェンス共に、コンタクトによって影響がないにもかかわらずファウルをされたように見せかける行為についてはフェイクとして判断される。
ただし、ディフェンスのファウルが宣せられた後であっても、オフェンスが必要以上に肘などを振り回し相手にコンタクトを起こした場合はオフェンスファウル、もしくはアンスポーツマンライクファウル等が宣せられる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました