※2021年12月16日:ワンアームのメリットとツーアームのメリットを追加
バスケの試合では、オフェンス有利と言われる。オフェンスでは特定の選手だけでも得点することができるが、ディフェンスでは、試合に出場する全員がディフェンスしなければならない。ディフェンス力こそがチームの強さであり、試合の勝敗分ける最大の要素といっても過言ではない。
試合でのチームディフェンスの動きや、ディフェンスのフットワークやハンドワークを覚える前に、そのすべての基本となるディフェンスの姿勢(構え)をまとめる。
基本(プレッシャー重視のワンアームの構え)
相手に近づいて、ボールへのプレッシャーをかける。(ハーフアーム、ワンアーム)
ワイドスタンス、ステイロー、ハンズアップとトレースハンドによって、相手のシュート、パス、ドリブルを自由にさせない構え。
- 体重はかかとではなく母指球
- 足は肩幅より広く(ワイドスタンス)
- 膝を曲げ、背中はまっすぐ(ステイロー)
- 頭を上げ、目を前に向ける(相手の腰を見る)
- 片手を上げ、相手の視線を遮る(ハンズアップ)
- もう一方の手は手のひらを上にしてボールチェック(トレースハンド)
- トレースハンド側の足が少し前
- 距離を詰める(ワンアーム、ハーフアーム)
ワンアームのメリット
- ボールを奪いやすい
- シュートを打たれにくい
- ボールマンにプレッシャーがかかる
応用(抜かれないためのツーアームの構え)~相手が速く、ドリブルが巧い選手の場合~
左右の重心移動に足が自然に動きやすく、懐深く構えて、相手から少し離れる(ツーアーム)ことで、ディレクションや相手のドリブルをストップするための構え。
- 体重はかかとではなく母指球
- 足は肩幅程度(反応重視)
- 抜かれたくない側の相手の肩を正面に捉え、相手を誘導したい側の足を少し引く(ディレクション)
- 膝はそれほど曲げない
- 前かがみの姿勢で、抜かれない距離間(ツーアーム)
- 頭を上げ、目を前に向ける
- 手は両手とも体の横(不用意に届かない手を出すと、相手に適切な距離感を与えてしまう)
ツーアームのメリット
- ドリブルで抜かれにくい(抜かれるまでの時間があるため、カバーしやすい)
- 相手の進行方向を誘導しやすい(ディレクション)
- 視野が広い(相手がパスした後、味方をカバーしたり、カットを防ぐ動き(ジャンプトゥーザボール)などがしやすい)